パラノイドサーカス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 04:17 UTC 版)
キヨイが率いる妖の陰魄グループ。人類滅亡を目的としており、「無縁断世」の力を持つ桶川母子を狙う。
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パラノイドサーカス
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キヨイ 人間を呪い殺す力を持ち、悪魔とも呼ばれる多角の山羊の妖、「呪殺のバフォメット」の人間願望である。パラノイドサーカスのリーダー的存在であり、先代明神も畏怖するほどの力を持っている。外見は穏やかな雰囲気の美貌の青年で、頭部に二本の角があり、黒い毛皮のコートと帽子を身に着けている。英語混じりの口調で話す。ゴウメイ・コクテン・グレイとは生前からの仲間である。彼等と自分自身を救うため、真霧を殺害した際に能力の反動で死亡し、パラノイドサーカス誕生のきっかけを作り、人間願望となった。人間に対する憎悪は深く、心から人間の根絶を望んでおり、無縁断世である姫乃を狙う。 決戦後は生き残った仲間ともどもうたかた荘に移住、明神の言う「共存の可能性」をともに探っている。日常生活ではコクテン共々サボリがちだが、その都度雪乃に怒られている。 文脈の切れ目に英語を入れる独特の語り口が特徴。 ゴウメイ 放電現象を起こす力を持つ猿の妖、中国の伝説の生物・雷猿(らいえん)の人間願望である。外見は筋骨隆々とした大男で、雷を操る起点である二本の触角を頭部に持つ。性格は荒々しく乱暴で、非常に好戦的である。ただし、戦えれば何でも良いというわけではなく、強者同士の真剣勝負に意義を感じ、一対一の勝負にこだわっている。キヨイ・コクテン・グレイとは生前からの仲間である。敵には容赦ないが、仲間思いな面もある。かつてコモンをパラノイドサーカスに勧誘した。 コモンを倒した明神に目をつけ、うたかた荘との決闘・第二回戦で対決する。脱出戦の際には前線から離脱していたが、最後にはキヨイらとともに正宗の射撃を受け止めた。 決戦後は他の仲間とともにうたかた荘に移住。巨体ゆえに雪乃の運び役となっており「ゴウちゃん」と呼ばれている。 グレイ 時間の流れを狂わせる「クロックワーク」の力を持つ兎の妖、西洋の伝説の生物・クロックラビットの人間願望。長髪に眼鏡をかけた男性の姿をしており、頭部からロップイヤーのように長い耳が垂れ下がっている。聴力が高く、垂れ下がった耳を上げれば数10m離れた話し声も聞き取ることができる。キャベツより人参が好き。キヨイ・ゴウメイ・コクテンとは生前からの仲間である。特にキヨイへの忠誠心は高いが、実はただの忠誠心ではなく愛。それゆえ、キヨイのためならばあらゆる手段をいとわない。 計算高い性格で、敵の前では常に落ち着きを見せる。その冷静さからうたかた荘との決闘を取り仕切るが、じゃんけんに負けて後から合流してきたコクテンに出番を奪われている。 うたかた荘への移住後はすっかりなじんでいるが、なまじタイプが似ているガクとは犬猿の仲。 コクテン 人心を惑わし操る吸血蝙蝠の妖「皇帝コウモリ」の人間願望。パラノイドサーカスの紅一点である。頭部にコウモリの羽を生やした巫女装束の少女の姿をしている。この羽根は弱点らしく、白金にくすぐられた時には笑い泣き状態になりながら拒絶反応を示していた。性格は凶暴で、無邪気な物言いの中に暴力的な言葉を含むことが多い。 明神達に気軽に話しかけたり、一緒に観戦したりとほかのアニマより社交的に接してくる。戦略上の都合とミズチの名誉のため、明神達にむやみに手を出すような真似はしなかった。キヨイ・ゴウメイ・グレイとは生前からの仲間であり、キヨイに好意を持っている。 死後、自分達の亡骸が見せ物扱いされることに激怒し、異天空間を用いて黒鳴町および雉ノ葉邸を乗っ取る計画を企てた。 うたかた荘への移住後はもっぱらキヨイの傍に侍っているが、一緒になってサボるため雪乃に怒られている。 ミズチ 地中における気の流れである「龍脈」を乱す力を持つ蛇の妖「水霊(ミズチ)」の人間願望。外見はオールバックで三白眼の男性の姿をしている。体内に無数の黒い蛇を宿している。これは、彼が共生する水霊たちの集合体である。仲間意識や協調性というものが理解できず、強い結束を持つほかのメンバーが理解できない。冷酷・非情・陰険な性格で、目的達成のためならば手段を選ばない。その上狡猾で、心理的な駆け引きも巧みである。戦う時には短刀を使用する。 うたかた荘メンバーとの決闘第一回戦で澪と激突し、持ち前の戦略で彼女を形勢不利に追い込むが、澪にその上を行かれ「血華美刃 鬼百合」を受けて敗北する。最期は自分らしく派手に消えたいとゴウメイに頼み、ゴウメイの介錯で完全消滅した。
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