バーゼル委員会発表に基づく当初変更案の要約とは? わかりやすく解説

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バーゼル委員会発表に基づく当初変更案(2010年)の要約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 01:08 UTC 版)

バーゼルIII」の記事における「バーゼル委員会発表に基づく当初変更案(2010年)の要約」の解説

第一に資本基盤の質、一貫性透明性向上するTier 1資本Tier 1資本主要な形態は、普通株式利益剰余金なければならないTier 2資本補完的な資本であるが、その手法統一されるTier 3資本廃止される第二に、資本枠組みのリスクカバレッジが強化される市場リスクおよびカウンターパーティ信用リスク統合管理強化 カウンターパーティの信用格付け悪化による信用評価調整リスク追加 銀行デリバティブレポ証券金融取引から生じるカウンターパーティ信用エクスポージャー対す自己資本要件強化 これらのエクスポージャー支え資本バッファー引き上げ プロシクリカリティ(景気循環増幅効果)の低減OTCデリバティブ契約適格なセントラル・カウンターパーティ(おそらくクリアリングハウス)に移動させる追加的インセンティブの提供。現在、BCBSは、QCCPで清算されデリバティブは、2%リスクウェイトとなると定める(この規則は、米国では未確定である)。 カウンターパーティの信用エクスポージャーリスク管理強化するインセンティブの提供 誤方向リスク含めることにより、カウンターパーティの信用リスク管理基準引き上げ第三に、レバレッジ比率は、バーゼルIIのリスクベース・フレームワークの補完的手段として導入される次の目的達成目的とする。銀行セクターにおけるレバレッジ蓄積歯止めをかける。 リスクベースの指標を、グロスエクスポージャーに基づくよりシンプルな指標補完することにより、モデルリスク(英語版)と測定誤差英語版)に対す追加的な保護措置導入第四に、ストレス時に活用できる資本バッファー好調時の積み上げ促進させようと、各種措置導入されている(「プロシクリカリティの削減とカウンターシクリカル・バッファーの促進」)。プロシクリカリティに対処するための措置:最低所自己資本過剰なシクリカリティを抑制。 よりフォワード・ルッキングな規定促進個々銀行および銀行セクターにおいて、ストレス時に使用可能なバッファー構築するだけの自己資本保全過剰な信用供与膨張から銀行セクター保護するという、より広範なマクロプルーデンス英語版政策上の目標達成するデフォルト確率推定するに、長期のデータホライゾンを使用するよう義務付けバーゼルII推奨されている景気後退期勘案したLGD(英語版)の推定義務化損失見積もり規制上の所要資本変換するリスク関数キャリブレーション改善銀行対し景気後退シナリオにおけるクレジットスプレッド英語版)の拡大を含むストレステスト実施義務化引当金計上強化(フォワードルッキングな引当金計上):期待損失ELアプローチへと会計基準変更提唱通常EL金額 := LGD(英語版) × PD × EAD英語版) )。 第5に、国際的に活動している銀行対象に、30日間流動性カバレッジ比率加えて、より長期的な構造的流動性比率である安定調達比率NSFR)を含む、グローバルな最低流動性基準導入する。 (2012年1月バーゼル銀行監督委員会監督者団は、規制当局ストレス時に銀行所要流動性水準であるところの流動性カバレッジ比率下回ることを認めるとの声明発表した 。) また、バーゼル銀行監督委員会は、システム上重要な金融機関生み出す外部性軽減するために、追加資本流動性、その他監督上の措置必要性検討している。 2010年9月時点提案されているバーゼルIII基準では、普通株式比率を7~9.5%(4.5%+2.5%(保全バッファー+02.5%(カウンターシクリカルバッファー))、Tier1資本比率8.511%、総自己資本比率を10.5~13%としている。 2014年4月15日バーゼル銀行監督委員会BCBS)は、信用エクスポージャー集中に関するBCBS長年ガイダンスを基にした「大口エクスポージャー計測管理のための監督上の枠組」(SFLE)の最終版発表した2014年9月3日米国銀行監督官庁連邦準備制度通貨監督庁、連邦預金保険公社)は、流動性カバレッジ比率LCR)の施行向けた最終規則発表したLCRとは、銀行組織確実に30日間ストレス期間における正味現金流出カバーできる流動性資産保持するようにさせるための短期流動性指標である。 2016年3月11日バーゼル銀行監督委員会は、銀行機関による規制指標定性データのパブリックディスクロージャーに関する3つの提案のうち第2の提案発表した。この提案では、標準的手法内部モデル規制当局による承認両方について、市場リスクに関するディスクロージャーより詳細なものにすることを求めている。

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