ナスカ級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 06:45 UTC 版)
「ザフトの艦船及びその他の兵器」の記事における「ナスカ級」の解説
ローラシア級に次いで就役した宇宙用のモビルスーツ搭載型高速駆逐艦で、ナスカ級DDMHとも略記される。(艦種略号:DDMH Nazca Class)但し、本艦級を高速巡洋艦とする記述もある。 ローラシア級に比べ武装数は削減されているが、主砲の大口径化で火力を補っている。船体は地球軍のネルソン級よりも大きく、搭載MSの迅速な運用を主眼に艦自体の機動性を高めている。その速力はアークエンジェル級にも匹敵し、エターナルの就役まではザフト宇宙艦随一の快速を誇っていた。 搭載可能なMSはローラシア級と同じく6機。 武装については、CIWSとVLSの2つに不詳な点が多く、前者は公式資料で基数は記されていても設置場所を詳述(明記)しているものが皆無に等しく、かつ方向転換用スラスターの穴なのか発射口なのか判別がしづらいため特定されていない。後者は『DESTINY』第44話で初めて発射シーンが描かれた事で、艦体舷側にある大型の丸い開閉口らしき部分が発射装置と判明。弾数は側面2門につき7連発×4列で、4門から計56発が発射されていた。 また、ニュートロンスタンピーダーを運用するために独自の改修が施されたナスカ級も存在し、地球連合軍による核攻撃からプラント防衛に投入された。 級名は「ナスカ文化」ないしは「ナスカプレート」に由来すると予想される。本級に属する艦のほとんどに歴史上の知識人の名が冠されている。 ヴェサリウス ラウ・ル・クルーゼ隊旗艦。艦長はフレドリック・アデス。僚艦ガモフと共にヘリオポリスを襲撃し、運用試験中のG兵器5機の内4機の奪取に成功する。任務終了後はアークエンジェルを追撃し、低軌道会戦を経験。戦争後期はプラントから脱走したエターナルの追撃戦に投入される。メンデル付近の宙域で僚艦ヘルダーリン、ホイジンガーと共にアークエンジェル、エターナル、クサナギの三隻同盟と、地球連合軍のドミニオンによる三つ巴の戦いを展開する。この戦闘でザフト艦隊を突破しようとするエターナル、クサナギの集中砲火を受けて撃沈される。 艦名はブリュッセルの解剖学者「アンドレアス・ヴェサリウス」に由来すると思われる。 ヘルダーリン、ホイジンガー クルーゼ隊所属艦。メンデル付近の宙域で、ヴェサリウスと共に三隻同盟と交戦する。 艦名はそれぞれドイツの詩人「フリードリヒ・ヘルダーリン」、オランダの歴史家「ヨハン・ホイジンガ」に由来すると思われる。 ハーシェル、フーリエ 『DESTINY』に登場。アーモリーワン周辺宙域にて哨戒任務に就いていたところ、地球連合軍第81独立機動群ファントムペイン所属艦ガーティ・ルーの奇襲攻撃を受け撃沈される。 艦名はそれぞれドイツの天文学者「ウィリアム・ハーシェル」、フランスの数学者「ジョゼフ・フーリエ」に由来すると思われる。 ボルテール、ルソー 『DESTINY』に登場するジュール隊の所属艦で、旗艦がボルテール。第二次大戦を通して運用された。 艦名はそれぞれフランスの哲学者「ヴォルテール」、「ジャン=ジャック・ルソー」に由来すると思われる。 ホルスト、カーナヴォン 『DESTINY』に登場。エターナルを追跡していたグラスゴー隊所属艦。ストライクフリーダムのドラグーン攻撃によってスラスターを破壊され航行不能となった。 艦名はそれぞれイギリスの作曲家「グスターヴ・ホルスト」、考古学者「カーナヴォン卿」に由来すると思われる。 マルベース、ブルトン 『DESTINY』に登場。最終話でメサイアから放たれたネオ・ジェネシスの2射目に巻き込まれて爆沈した。 艦名はそれぞれフランスの数学者者「ジャン・ポール・ド・グア・ド・マルベス(英語版)」、詩人「アンドレ・ブルトン」に由来すると思われる。
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