ドラマ (アルバム)とは? わかりやすく解説

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ドラマ (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 15:33 UTC 版)

ドラマ
イエススタジオ・アルバム
リリース
録音 1980年
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース イエス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(イギリス)[1]
  • 18位(アメリカ)[2]
  • 78位(日本)[3]
  • イエス アルバム 年表
    トーマト
    (1978)
    ドラマ
    (1980)
    ロンリー・ハート
    (1983)
    イエスショウズ
    (1980)
    ミュージックビデオ
    「Into The Lens」 - YouTube
    「Tempus Fugit」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ドラマ』(Drama)は、イングランドプログレッシブ・ロックバンドイエスが1980年に発表したアルバム。新作のスタジオ・アルバムとしては通算10作目で、ライブ・アルバムと編集アルバムを含めると通算12作目にあたる。20世紀に発表されたイエス名義のアルバムの中で、ジョン・アンダーソンがボーカルを担当していない唯一の作品である。

    解説

    イエスは前作『トーマト』(1978年)の制作段階から音楽もメンバーの関係も不調に陥り、1979年12月にアンダーソンとリック・ウェイクマンが脱退した[4]。残されたクリス・スクワイアアラン・ホワイトスティーヴ・ハウは、マネージャーのブライアン・レーンが契約していたバグルストレヴァー・ホーンジェフ・ダウンズを迎えて[注釈 1][5]、1980年8月に本作を発表した。

    彼等は引き続いてツアーを行なったが、アンダーソンの脱退で生まれた穴をホーンが埋めるのは困難だった[6]。結局、彼等は翌1981年に活動を停止してホーンとダウンズはバグルスの活動を再開した[7]ので、本作はこの5人が制作した唯一のアルバムとなった。

    ホーンは1981年に、本作に収録された「レンズの中へ」を改作した「アイ・アム・ア・カメラ」をバグルス名義で発表し、1982年に発表したアルバム『モダン・レコーディングの冒険』に収録した。スクワイアとホワイトは1983年に活動を再開したイエス[注釈 2]のライブで、本作の「光陰矢の如し」をフィーチャーした「ホワイトフィッシュ」というソロを演奏した。

    本作の収録曲の候補だったハウ作の「ゴー・スルー・ディス」とダウンズとホーンの共作「ウィー・キャン・フライ・フロム・ヒア」は制作の段階でお蔵入りとなって未収録に終わったが、本作発表後のツアーでは披露された[注釈 3]。後者は2011年に、スクワイア、ホワイト、ハウ、ダウンズ、ベノワ・ディヴィッドを擁するイエスがホーンをプロデューサーに迎えて発表したアルバム『フライ・フロム・ヒア』に、20分を超える大作のタイトル曲として収録された。

    収録曲

    全作詞・作曲: Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「マシーン・メシア
    "Machine Messiah"」
    Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan WhiteGeoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    2.「白い車
    "White Car"」
    Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan WhiteGeoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    3.「夢の出来事
    "Does It Really Happen?"」
    Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan WhiteGeoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    4.「レンズの中へ
    "Into The Lens"」
    Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan WhiteGeoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    5.「光を越えて
    "Run Through The Light"」
    Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan WhiteGeoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    6.「光陰矢の如し
    "Tempus Fugit"」
    Geoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan WhiteGeoff Downes, Trevor Horn, Steve Howe, Chris Squire, Alan White
    合計時間:

    リマスター盤

    2004年にCDのリマスター盤が発売された。音質の向上が図られている他、以下のボーナス・トラックが追加収録されている。

    #タイトル作詞作曲・編曲備考時間
    7.「レンズの中へ(アイ・アム・ア・カメラ)(シングル・ヴァージョン)
    "Into The Lens (I Am A Camera)" (Single Version)
       
    8.「光を越えて(シングル・ヴァージョン)
    "Run Through The Light" (Single Version)
       
    9.「ゴー・スルー・ディス
    Have We Really Got To Go Through This」
      当時のライブでのみ披露された楽曲のデモで、クリス、スティーヴ、アランの3人による演奏。
    10.「ソング・No.4
    "Song No.4 (Satellite)"」
       
    11.「光陰矢の如し(トラッキング・セッション)
    "Tempus Fugit" (Tracking Session)
       
    12.「白い車(トラッキング・セッション)
    "White Car" (Tracking Session)
       
    13.「ダンシング・スルー・ザ・ライト
    "Dancing Through The Light"」
      1979年にジョン・アンダーソン、スティーヴ・ハウ、クリス・スクワイア、リック・ウェイクマン、アラン・ホワイトの黄金期メンバーで演奏されたパリス・セッションの音源。当楽曲は「光を越えて」の原型となった[8]
    14.「ゴールデン・エイジ
    "Golden Age"」
      同じくパリス・セッションの音源。
    15.「イン・ザ・タワー
    "In The Tower"」
      同じくパリス・セッションの音源。
    16.「フレンド・オブ・ア・フレンド
    "Friend Of A Friend"」
      同じくパリス・セッションの音源。

    レコーディング・メンバー

    脚注

    注釈

    1. ^ スクワイアは、自分がダウンズとホーンをメンバーに迎えるという考えを思いついた、と述べた。
    2. ^ イエスはアンダーソン、スクワイア、ホワイト、トレヴァー・ラビントニー・ケイの顔ぶれで活動を再開して、ホーンをプロデューサーに迎えて『ロンリー・ハート』を発表した。
    3. ^ 2005年に発表された編集ライブ・アルバム『ライヴ・イヤーズ』に、1980年9月にマジソン・スクウェア・ガーデンで開かれたニューヨーク公演からの音源が収録された。

    出典

    1. ^ ChartArchive - Yes
    2. ^ Drama - Yes : Awards : AllMusic
    3. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.73
    4. ^ Morse (1966), pp. 65–66.
    5. ^ Morse (1996), pp. 66–70.
    6. ^ Morse (1996), pp. 69–70.
    7. ^ Morse (1996), p. 73.
    8. ^ 国内リマスター盤オフィシャル・ブックレットより。

    引用文献

    • Morse, Tim (1996). Yesstories: Yes in Their Own Words. New York: St. Martin's Press. ISBN 0-312-14453-9 

    ドラマアルバム

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:48 UTC 版)

    超時空要塞マクロス」の記事における「ドラマアルバム」の解説

    超時空要塞マクロス Vol.III Miss D.J. リン・ミンメイマクロス艦内放送されラジオDJ務めるという形式超時空要塞マクロス Vol.IV 遙かなる想い 早瀬未沙モノローグ中心超時空要塞マクロス Vol.V RHAPSODY IN LOVE Disc2テレビシリーズダイジェスト化したドラマ仕立てとなっている。 超時空要塞マクロス・インサイドストーリー マクロス・クラシック 河森正治監修山口宏脚本1996年ビクターエンタテインメントより発売『マクロス7』放送時期TBSラジオにて子安武人中川亜紀子DJ放送されていた『マクロスワールド』内のドラマコーナーで放送された物をまとめたもので、TV27話と28話の間の空白期描いた作品終戦3ヵ月後の登場人物加え『マクロス7』や『マクロスプラス』のキャラクターカメオ出演する。

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    ドラマアルバム

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:32 UTC 版)

    吸血姫美夕」の記事における「ドラマアルバム」の解説

    『新・吸血姫美夕西洋神魔編』のタイトルで、1993年ポニーキャニオンよりリリースドラマCD全6漫画版の『新・吸血姫美夕』の内容原作としている。3の限定盤は、サウンドトラックセットになっており、1と2も収納可能なLPサイズボックス使用声優陣おおむねOVA版準ずる登場キャラクター・声の出演 美夕 - 渡辺菜生子 ラヴァ - 塩沢兼人 美夕の母 - 池田昌子 神魔の長 - 納谷悟朗 レムレス - 三ツ矢雄二 カールア - 天野由梨 レムニア - 佐々木望 ケット・シー - 中尾隆聖 パズス - 井上和彦 ナイトギア - 速水奨 ウォーターリッパー - 弘中くみ子 スパルトイ - 玄田哲章 アミィ - 堀川亮 夕維 - 西原久美子 那嵬 - 古谷徹 爛火 - 佐久間レイ 羽生 - 若本規夫夜 - 小林優子狼 - 山勝平 - 鈴置洋孝 女王ケアル - 高畑淳子 ナレーション - 小山茉美 スタッフ 脚本 - 中村学 音楽 - 和田薫 歌 - 新居昭乃朝美 音響プロデューサー - 中野徹

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    ドラマアルバム

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:11 UTC 版)

    魔神英雄伝ワタルシリーズ」の記事における「ドラマアルバム」の解説

    ラジメーション異なりカセットCDなど初出となった音声のみで紡がれ外伝物語。『ぼくの虎王シリーズのみ、ラジオ虎王物語』内で放送された。 魔神英雄伝ワタル (Animate Cassette Collection 2) [ムービック、1989/5] 魔神英雄伝ワタル2 (Animate Cassette Collection 14) [ムービック、1990/12] 魔神英雄伝ワタル2 虎王夢伝説ワタル2」表記になっているが、『1』時のワタルに会う前の虎王ストーリー魔神英雄伝ワタル2 星界山ロケハン物語 書籍「魔神英雄伝ワタル2 メモリアルズ」(1992年サンライズ)に付属 魔神英雄伝ワタル3 センチメンタル・クリスマス 魔神英雄伝ワタル2/3 ぼくの虎王3巻第一章のみCD初出。後に、虎王物語前章位置づけられ、二、三章はラジオ放送後CD化超魔神英雄伝ワタル 翼剣物語 -翼の剣を持つ少年- 全4部アニメ内、第四界層でのサイドストーリーギャグ中心ドラマ収録魔神英雄伝ワタル 創界山ワールドツアー記念 アニメディアにて企画された「創界山ワールドツアー」に参加した方達全員送られたメモリアルテープ。主題歌「STEP」と、伊倉一恵林原めぐみ緑川光爆笑ミニドラマ収録魔神英雄伝ワタル ミッドナイト(禁)ステーション [1994] アニメディア全員応募プレゼント品。田中真弓伊倉一寿プロデューサー岡村によるラジオ番組トークと、主題歌としてファン作詞による「僕じゃない君へ」を収録

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    ドラマアルバム

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:45 UTC 版)

    ユンカース・カム・ヒア」の記事における「ドラマアルバム」の解説

    ドラマアルバム『ユンカース・カム・ヒア』(1995年11月21日アポロン)。劇場版オリジナル部分加えたドラマCD

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