ソナタ第53番とは? わかりやすく解説

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ソナタ第53番


ハイドン:ソナタ 第53番(ウィーン原典版番号) ホ短調

英語表記/番号出版情報
ハイドン:ソナタ 第53番(ウィーン原典版番号ホ短調Sonate für Klavier Nr.53 e-Moll Hob.XVI:34 op.42作曲年: -1784年  出版年: 1783/84年  初版出版地/出版社: Beardmore&Birchall 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Presto4分30秒
2 第2楽章 Mov.2 Adagio5分00
3 第3楽章 Mov.3 Vivace molto 3分00

作品解説

2007年8月 執筆者: 齊藤 紀子

 1784年までには作曲されたと考えられている。全3楽章から成る
 第1楽章ホ短調プレストの8分の6拍子冒頭主題左右の手による会話思わせるもので、pによる上行形分散和音左手開始する。そして、それに対す右手合いの手は、登場する度に音域上がっていく。この主題は8小節の後、フェルマータ付され、これを展開させたものを奏する第2主題(第30小節~)は、右手3度ないしは6度重音特徴的で、ここでも上昇際立っている。また、6小節の後、フェルマータ付され、これを展開させたものを奏するところは、第1主題の手法と同じである。展開部(第46小節~)では、第1主題中心としており、第2主題要素見られない。この展開部終わり部分では、第1主題左右の手役割入れ替えられ、左手主調属和音向かって1オクターヴ上の音域を、3度下降する。そして、その属和音フェルマータ付され再現部(第79小節~)へと続く。この再現部は、提示部圧縮して再現している。
 第2楽章アダージョは4分の3拍子で、第1楽章平行調にあたるト長調よる。3部形式書かれているが、調の構想ソナタ形式即している。主として右手装飾的な音に富んだ細かい音価によるメロディー・ライン左手のゆったりとした音価伴われる中間部(第21小節~)はこの楽章平行調にあたるホ短調開始しイ短調も響く。第1部回帰する際(第32小節~の第3部)には、その前にピウ・)アダージョによる約1小節パッセージを経る。この楽章終結部分では、中間部開始したホ短調属和音響き、アッタッカで次の楽章へと続けられる
 第3楽章のヴィヴァーチェ・モルトは4分の2拍子で、ホ短調書かれている。従って、前の楽章終結部分とこの楽章冒頭は、この楽章主調から見ると、ドミナントトニックの関係にある。冒頭には「インノチェンテメンテ 天真爛漫に」という指示がある。ロンド形式書かれているが、そのロンド主題が同主長調にあたるホ長調展開されたものも奏されることが特徴的である。楽章全体通して上行音形が特徴的で、溌剌とした雰囲気が行渡っている。


「ソナタ 第53番」の例文・使い方・用例・文例

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