シルク・ド・フリーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 07:11 UTC 版)
「ダレン・シャン (小説)」の記事における「シルク・ド・フリーク」の解説
ハイバーニアス・トール(Hibernius Tall) 通称、ミスター・トール。その名のとおり、とても背の高いシルク・ド・フリークの団長。異常な見た目や性質のせいで他に行き場のないフリーク達のために居場所を提供しており、シルク・ド・フリークのメンバーから非常に尊敬されている。目は真っ黒で蛙のように嗄れた太い声。歯は真っ黒であちこち欠け、舌は黄色で汚らしく、息も臭い。多くのバンパイアと親交があり、特にクレプスリーとは旧知の仲で親友である。ぶっきらぼうにも見える性格だが心の中ではダレンのことを気遣っている。未来予知をはじめとした様々な能力を持つが、その能力ゆえ歴史を改竄しない為に傷あるものの戦ではバンパイア側に付かず、中立の立場を保った。 物語終盤、バンパニーズにシルク・ド・フリークを襲撃された際、メンバーであるエブラの息子が誘拐されたことを期に中立を放棄し戦いに参加する。モーガンの撃った銃弾からメンバーを庇い、ダレン達に看取られながら息を引き取った。今際の際に、エバンナの弟(=タイニーの息子)であることが明かされた。リトル・ピープルとして過去に戻ったダレンから、未来(バンパイアとしてのダレンの生前の経験)の日記を受け取り、歴史が変わった後の(バンパイアにならない)ダレンに託すことを約束する。 エブラ・フォン(Evra Von) シルク・ド・フリークの一員。蛇少年。ダレンとほぼ同い年でありダレンが半バンパイアになって初めての友達。蛇のように鱗を持ち、脱皮もして舌も長い。緑、金、黄、青の鱗があり、手と足に妙な水かきを持つ。目を開けて寝る(爬虫類には瞼は無い)。両親は普通の人間で、エブラを見て腰を抜かし孤児院に捨ててしまった。かつてはあくどいサーカスで見世物にされていたが、ミスター・トールがそのオーナーを殺す形で助け出され、フリークの一員となった。言語に強くトラスカの言葉もある程度わかる。劇中で成長してマーラと(本人曰く「大恋愛の末に」)結婚、3児の父になる。 ダレンの親友であるがそのことが仇となりマーロックに拉致され拷問されたり、大人になってからも息子を誘拐された上に殺害されるなど様々な悲劇に見舞われることとなる。しかし、それでもなおダレンを親友として信頼し続けた。最後の決戦ではスティーブを復讐の為殺そうとするが、バンパイアの勝利が失われることを考え寸前で思い止まった。 シャンカス・フォン(Shancus Von) シルク・ド・フリークの一員。エブラの長男。ダレンの苗字にちなんで名付けられた。エブラと同じ様に鱗を持ち、初登場時すでに舞台デビューしていた。ダレンを慕う元気いっぱいでやんちゃな男の子だったが、8歳になった直後にシルク・ド・フリークを襲撃してきたモーガンとR・Vに拉致され、ダレン達の奮闘も空しくスティーブに首の骨を折られ絶命した。 アーチャ・フォン シルク・ド・フリークの一員。エブラの次男。エブラの息子の中で唯一鱗がなく、本人はその事を気にしている。 リリア・フォン シルク・ド・フリークの一員。エブラの娘で末っ子。蛇少女。 マーラ・フォン シルク・ド・フリークの一員。エブラの妻でシャンカス達の母。耳をもいでブーメランのように投げることが出来る。 ウルフマン シルク・ド・フリークの一員。半狼の人間で、非常に獰猛。人間の血と狼の血が混ざっていておかしくなっている。ダレン達が初めて行ったショーで観客の女性の腕を食いちぎったことがあるが、これはショーを盛り上げ、尚且つ危険性が本物であることを見せるためのサクラであったことが後に判明する。2巻でサムとR・Vを襲い、R・Vの手を噛みちぎり、その直後サムを殺害。この事件はR・Vが悪の道に走るきっかけとなった。またサムの血を飲んだダレンが真のバンパイアとして生きるきっかけともなった。唯一、最後の戦いに参加しなかったメンバー。 ハンス・ハンズ(Hans Hands) シルク・ド・フリークの一員。手男。手だけで世界一速い短距離選手より速く走れる。足の無い父親の影響による特技らしい。 トラスカ(Truska) シルク・ド・フリークの一員。金髪の美しいひげ女。はさみで切れないほど頑丈なひげを自在に生やして伸縮させることが出来る。夫と娘を惨殺された過去を持つ。当初はアザラシのほえるような独特の言葉でしか喋れずバンチャ元帥やエブラとしか会話ができなかったが、エブラに教わったことで普通の言葉も喋れるようになった。報復の間での事件後は、師を失ったダレンを精神的に手助けし再び戦いに立ち返らせる活躍もあった。 コーマック・リムズ シルク・ド・フリークの一員。蛇人間の皮を欲しがっている。体中のどこを切ってもまた生えてくる。最終決戦でR.V.に頭を切られたが、その時は首を一撃で切断されなかったせいか頭が2つ生えてきた。R.V.に切られる以前は「死んだら困る」と頭だけは試したことがなかった。『週刊少年サンデー』版では一発で切ったにもかかわらず2つ首が生えてきた。 シーザとシーブ シルク・ド・フリークの一員。よじれ双子(一卵性双生児)。曲芸師。第二巻で「姉妹」と明言された。 アレクサンダー・リブス シルク・ド・フリークの一員。曲芸師。ガリガリにやせている。骸骨に近い風貌。肋骨を叩き、口を開けると音がポーンと飛び出す。後にバンパニーズに殺害される。 ラムス・ツーベリーズ シルク・ド・フリークの一員。胃が2つある。デブデブに太っていて、何でも食べられる。ショーでは大食いでステージを盛り上げるが、普段は食事しているところを他人に見られるのを嫌がっているらしい。 ガーサ・ティース シルク・ド・フリークの一員。歯女。どこもかしこもみんな太い。歯が異様に頑丈で、チェーンソーでも傷一つ付かない。旅好き。 ブラッドリー・ストレッチ シルク・ド・フリークの元一員。骨がゴムのように柔らかく、身体の形を自在に変えられる。アラブの宮殿で行ったショーで王に気に入られた際にもらった、絶対に外れないまじないがかかった金のブレスレットを身に着けていた。エブラ曰く普段から悪質なイタズラを繰り返しており、特にリトル・ピープルに対してはローブに火をつける、テントを壊す等の嫌がらせを続けていたらしい。その結果、リトル・ピープルに食べられて死亡する。エブラはこの一件で「喋れないだけでリトル・ピープルにも心はある」と確信したという。 パスタ・オマリー 寝たまま本を読むことができる。起きた後、本人は内容を覚えていないが、本について質問するときちんと答える。第12巻でバンパニーズ及びバンペットに殺害される。
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シルク・ド・フリーク
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「ダレン・シャン (小説)」の記事における「シルク・ド・フリーク」の解説
巡業サーカス。非常に珍しい異形のものたちがショーを行う、世に二つとないサーカスだが、指示に従わないと身体の危険があり、通常の見世物とは一線を画している。団長はミスター・トールで、クレプスリーも所属している。このサーカスのチラシをダレンとスティーブが手にしたのが物語の全ての始まりであった。半パンパイアになってからバンパイア・マウンテンに向かうまでのダレンにはシルク・ド・フリークが家代わりとなった。基本的にメンバーは全員ダレンに友好的。特に同年代だったエブラはダレンの親友となり、トラスカはクレスプリーを失い自暴自棄となったダレンを再び奮い立たせた。
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