まじないとは? わかりやすく解説

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まじ‐ない〔‐なひ〕【呪い】

読み方:まじない

神仏その他不可思議なものの威力借りて災い病気などを起こしたり、また除いたりする術。「—をかける」「人前でもあがらないお—」


まじない 【呪】

呪術

まじない

作者田中小実昌

収載図書上陸田中小実昌初期短篇集
出版社河出書房新社
刊行年月2005.9
シリーズ名河出文庫


魔術

(まじない から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 05:09 UTC 版)

魔術(まじゅつ)は、仮定上の神秘的な作用を介して不思議のわざを為す営みを概括する用語である[1][* 1]魔法(まほう)とも[3]


註釈

  1. ^ 過去、多くの学者が魔術の根本的な意味について考察してきたが、実際の所魔術に単純な定義を与えるのは困難である[2]
  2. ^ 初出は14世紀[6]ギリシア語の magikos[† 1] を語源とする古フランス語から来ている[7]
  3. ^ 人類学者の吉田禎吾の説明によれば、魔術の語を用いないのは手品と区別するためである[11]
  4. ^ これら東洋医学の知識体系は、カイロプラクティックなど西欧化されたものもある。
  5. ^ 現代の西洋医学の医師が患者にプラセボを処方した時は、それは医師の"技術"のひとつと呼ばれ、医師の"呪術"と呼んでは不適切なように、発展途上国のヒーラーが医薬品が無い中で善意からプラセボを住民に処方しているのを"呪術"と決め付けることもまたあまり適切ではない。
  6. ^ たとえば、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲の現行版は綴りがモダナイズされているが、17世紀に出版された初期近代英語ファースト・フォリオには magick という綴りがみられる。

原語

  1. ^ 男性形 μαγικός 〔マギコス〕、女性形 μαγική 〔マギケー〕。
  2. ^ 古代ギリシア語: μαγεία 〔マゲイア〕、 ラテン語: magia 〔マギア〕
  3. ^ 古代ギリシア語: γοητεία 〔ゴエーテイア〕、 ラテン語: goetia 〔ゴエティア〕
  4. ^ 古代ギリシア語: φάρμακα 〔パルマカ〕, φαρμακεία 〔パルマケイア〕; ラテン語: veneficium 〔ウェネフィキウム〕
  5. ^ ラテン語: maleficium

出典

  1. ^ ブリタニカ百科事典第11版』 (Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Magic" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 17 (11th ed.). Cambridge University Press.)
  2. ^ Davies 2012, pp. 1–2.
  3. ^ 魔術(まじゅつ)の意味”. goo国語辞書. 2019年12月2日閲覧。
  4. ^ a b 世界大百科事典 第2版『呪術』 - コトバンク
  5. ^ デジタル大辞泉『魔術』 - コトバンク
  6. ^ a b 大修館書店 『ジーニアス英和大辞典』 magic の項。
  7. ^ 研究社 『リーダーズ英和辞典 第2版』 magic の項。
  8. ^ 江川・久保田編 2015, pp. 10–12, 「呪術」概念再考に向けて - 文化史・宗教史叙述のための一試論.
  9. ^ 江川・久保田編 2015, pp. 10–12, 江川純一・久保田浩「「呪術」概念再考に向けて - 文化史・宗教史叙述のための一試論」.
  10. ^ 鶴岡ら訳 2002, pp. v–vi, 「訳語について」.
  11. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『呪術』 - コトバンク
  12. ^ 百科事典マイペディア『呪術』 - コトバンク
  13. ^ 江川・久保田編 2017, p. 261, 野口孝之「近代ドイツ・オカルティズムの「学問」における「魔術」」.
  14. ^ 吉田禎吾「呪術」『文化人類学辞典』弘文堂、1987年(昭和62年)
  15. ^ 『野生の思考』(1962年
  16. ^ 『改訂 文化人類学事典』 ぎょうせい、1987年(昭和62年)、258頁。
  17. ^ 長島信弘 (2008). “近藤英俊/小田亮/阿部年晴篇, 『呪術化するモダニティ-現代アフリカの宗教的実践から-』, 風響社、2007年平成19年)、その1,”. 貿易風 : 中部大学国際関係学部論集 (中部大学): 290 - 303. https://ci.nii.ac.jp/naid/110007025371. 
  18. ^ Heka ***”. www.landofpyramids.org. 2023年10月21日閲覧。
  19. ^ 『ヒマラヤに学校をつくる』株式会社旬報社、2019年4月3日、37頁。 
  20. ^ 山里純一『沖縄の魔除けとまじない』第一書房1997年(平成9年)
  21. ^ a b 鶴岡ら訳 2002, p. 188, ハンス・ディーター・ベッツ「古代ギリシア-ローマの魔術」.
  22. ^ Flowers, Stephen Edred. Hermetic Magic, Samuel Weiser, 1995.
  23. ^ 鶴岡ら訳 2002, p. 189, ハンス・ディーター・ベッツ「古代ギリシア-ローマの魔術」.
  24. ^ a b c d e f g バートレット, 横山監訳 2008, pp. 68–69.
  25. ^ 澤井 2000, p. 42.
  26. ^ Sophie Page (2004). Magic in Medieval Manuscripts. University of Tronto Press. p. 18.
  27. ^ 野口洋二 『中世ヨーロッパの異教・迷信・魔術』 早稲田大学出版部2016年(平成28年)、150 - 151頁。
  28. ^ Benedek Láng (2008). Unlocked Books: Manuscripts of Learned Magic in the Medieval Libraries of Central Europe. The Pensylvania State University Press. pp. 25 - 26.
  29. ^ David J. Collins, S. J. 'Learned Magic'. in The Cambridge History of Magic and Witchcraft in the West (2015). kindle edition. Cambridge University Press.
  30. ^ a b c d プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. 32–35.
  31. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. 35–37.
  32. ^ a b プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. 35–36.
  33. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. -35 - 36.
  34. ^ 澤井 2000, pp. 157–158.
  35. ^ a b c d e プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. 38–41.
  36. ^ 澤井 2000, p. 140.
  37. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. 46–47.
  38. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 43.
  39. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 41.
  40. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 42.
  41. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 47.
  42. ^ a b プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, pp. 47–49.
  43. ^ 澤井 2000, p. 162.
  44. ^ 澤井 2000, p. 132.
  45. ^ a b プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 40.
  46. ^ 澤井 2000, pp. 137–138.
  47. ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 32.
  48. ^ a b c 澤井 2000, pp. 133–134.
  49. ^ 澤井 2000, pp. 141–143.
  50. ^ Crowley, Aleister. Book 4, Part 3, Definition and Theorems of Magick .
  51. ^ アレイスター・クロウリー 『神秘主義と魔術』 島弘之訳、国書刊行会、1986年(昭和61年)、フランシス・キング 「日本語版著作集への序」。
  52. ^ フランシス・キング 『アレイスター・クロウリーの魔術世界』 山岸映自訳、国書刊行会、1987年(昭和62年)。
  53. ^ 安田均グループSNE『スペルコレクション』(初版)富士見書房〈富士見文庫〉、1963年1月。ISBN 4-8291-4220-0 
  54. ^ a b 魔法にシステムは必要か ― 西洋ファンタジー界に起こりつつある異変 - ウェイバックマシン(2012年6月26日アーカイブ分)
  55. ^ 和漢音釋書言字考節用集, 第11巻



まじない

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 18:03 UTC 版)

花に染む」の記事における「まじない」の解説

花乃らが出場した中学校関東大会予選の時から陽向がやっていた行為。弽をつけた右手の先を胸の中心に充て、目を瞑り少し首を前に傾げる。雛が陽向教えて決勝トーナメント2回戦前に陽大と花乃陽向やらされた。後に雛が良にも教えた

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「まじない」を含む「花に染む」の記事については、「花に染む」の概要を参照ください。


まじない(Minor)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:24 UTC 版)

アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」の記事における「まじない(Minor)」の解説

前作途中から登場した体系。「小魔法(Cantrip)」とも呼ばれる。「手のひらの上に火を出す」「物体動き30秒止める」など簡単な効果が多いが、その分成功する確率は高い。

※この「まじない(Minor)」の解説は、「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」の解説の一部です。
「まじない(Minor)」を含む「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」の記事については、「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」の概要を参照ください。


まじない

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:40 UTC 版)

尻叩き」の記事における「まじない」の解説

子供対するしつけや虐待では無く宗教的な呪術(まじない)として、女性の尻を「祝い棒」(尻叩き棒とも)と呼ばれる棒で叩き多産呪術とする行いがある(『神道行法本 日本の霊統を貫く神祇奉祭の秘事学研 2005年 p.164.)。

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「まじない」を含む「尻叩き」の記事については、「尻叩き」の概要を参照ください。

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まじない

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 02:50 UTC 版)

語源

古典日本語まじなひ」 < 「まじなふ」の連用形

発音(?)

東京式アクセント

ま↗じない
ま↗じな↘い

京阪式アクセント

↗まじない

名詞

まじないい】

  1. 神仏などに祈っ災い病気から逃れられようとすること。

動詞

まじない

  1. まじなう」の連用形

「まじない」の例文・使い方・用例・文例

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