ファースト・フォリオ
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ファースト・フォリオ (First Folio) は、シェイクスピアの戯曲をまとめて出版した最初の作品集。正式な題は「ウィリアム・シェイクスピアの喜劇、史劇、悲劇」("Mr. William Shakespeares Comedies, Histories & Tragedies")。 当時の価格は1ポンド(今日の95-100ポンド、170-190USドル)。
- ^ a b “シェークスピア戯曲集初版本、10億円超で落札 文学作品で最高額”. AFP通信. 2020年10月19日閲覧。
- ^ シェークスピア全集の初版本、10億円で落札 文学作品の最高額 CNN、2020年10月16日
- 1 ファースト・フォリオとは
- 2 ファースト・フォリオの概要
ファースト・フォリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/30 06:00 UTC 版)
「シェイクスピアの初期のテキスト」の記事における「ファースト・フォリオ」の解説
詳細は「ファースト・フォリオ」を参照 シェイクスピアが亡くなってから7年後の1623年、やっとシェイクスピアの二折版が出版された。『Mr. William Shakespeare's Comedies, Histories & Tragedies(ウィリアム・シェイクスピア氏の喜劇、歴史劇、悲劇集)』、いわゆる「ファースト・フォリオ」(F1) である。「ファースト・フォリオ」を編集したのは、シェイクスピアの劇団の役者だったジョン・ヘミングス (en:John Heminges) とヘンリー・コンデル (en:Henry Condelll) で、36本の戯曲を「喜劇」「歴史劇」「悲劇」に整理している。具体的には以下の作品が含まれる(四折版で出版されていなかったものは「初出」と記す)。 喜劇 1 テンペスト(初出) 2 ヴェローナの二紳士(初出) 3 ウィンザーの陽気な女房たち 4 尺には尺を(初出) 5 間違いの喜劇(初出) 6 空騒ぎ 7 恋の骨折り損 8 夏の夜の夢 9 ヴェニスの商人 10 お気に召すまま(初出) 11 じゃじゃ馬ならし(初出) 12 終わりよければ全てよし(初出) 13 十二夜(初出) 14 冬物語(初出) 歴史劇 15 ジョン王(初出) 16 リチャード二世 17 ヘンリー四世 第1部 18 ヘンリー四世 第2部 19 ヘンリー五世 20 ヘンリー六世 第1部(初出) 21 ヘンリー六世 第2部 22 ヘンリー六世 第3部 23 リチャード三世 24 ヘンリー八世(初出) 悲劇 25 トロイラスとクレシダ 26 コリオレイナス(初出) 27 タイタス・アンドロニカス 28 ロミオとジュリエット 29 アテネのタイモン(初出) 30 ジュリアス・シーザー(初出) 31 マクベス(初出) 32 ハムレット 33 リア王 34 オセロ 35 アントニーとクレオパトラ(初出) 36 シンベリン(初出) 「ファースト・フォリオ」が四折版より完全と言い難いのは、四折版にあった行が省略されていたり、誤植、テキストの崩れが多いためである。 「ファースト・フォリオ」を出版したのは、書籍出版商のウィリアム・ジャガード、その子アイザック、エドワード・ブラウント (en:Edward Blount) の3人だった。ジャガードは印刷屋で、実際に「ファースト・フォリオ」を印刷した。ウィリアム・ジャガードが選ばれたことに、多くの研究者たちが首を傾げている。というのも、これまでシェイクスピアの正典・外典問題にジャガードが関わっていたからで、たとえば『情熱の巡礼者』や、前述した『フォールス・フォリオ』を出版したのがジャガードだった。おそらく、単に印刷するために必要だったのだろう。ちなみにジャガードはこの時、老齢で、目も見えず、体も弱っていて、「ファースト・フォリア」が完成する1ヶ月前に亡くなっている。 「ファースト・フォリオ」は17世紀の間に3度再版された。
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