ザッハーク一党
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:14 UTC 版)
「アルスラーン戦記の登場人物」の記事における「ザッハーク一党」の解説
蛇王(へびおう)ザッハーク 1000年もの間パルスを恐怖で支配した王。両肩から蛇が生え、その蛇は人間の脳を喰らい、毎日健康な男性が身分の別なく殺された。カイ・ホスローも殺すことはできず、デマヴァント山の地下に封印されたと言われる。その名は現在にあっても全てのパルス人の恐怖の象徴であり、どれほどの剛勇や英知を誇る者も例外ではない。 二部でアンドラゴラスの死体を乗っ取り、アルスラーン殺害を画策する。アンドラゴラス王の姿を利用してパルス国内の反アルスラーン勢力をまとめ上げ、エクバターナへ進軍、アルスラーン軍の諸将だけでなく、王太后タハミーネと言った非戦闘員も含め殺戮の限りを尽くす。キシュワードやダリューンすら討ち取ったが、宝剣ルクナバードを持ったアルスラーンと相討ちになり、ようやく滅ぼされた。 その正体は、遥か昔に最強の戦士として人間に作られた人造人間。 尊師 声 - 子安武人 / 仲野裕 → 木島隆一 蛇王ザッハークの復活を願う暗灰色の衣を纏った魔道士。王都エクバターナの地下に潜み、パルスの歴史に様々な形で関与しているとされる謎の老人である。アンドラゴラス三世はもとより、オスロエス五世、さらにはゴタルゼス二世とも「旧知」であると称する。 弟子にグルガーン、グンディー、プーラード、アルザング、ビード、サンジェ、ガズダハムがいる。アルスラーン一党などに弟子が次々と討たれ、自らも第1部終了直前にルクナバードを持つアルスラーンによって討ち取られるが後に復活。アルスラーン率いるパルスの転覆を謀るべく様々な奸計を弄する。第16巻において、自身の正体と目的について語られる。しかし遂にはそれが実現することなく、宝剣ルクナバードを手にするアルスラーンによって倒される末路を迎えた。 グルガーン 魔道士。「尊師」の弟子の一人で筆頭的な存在。 かつてはミスラ神の神殿で兄のイグリーラスと共に神官見習として修行しており、兄の恋人だったファランギースとも旧知の仲。しかし尊敬するイグリーラスが神殿の不公正に絶望して挫折し、冤罪に問われた末に非業の死を遂げたことで神と人を呪い、蛇王の僕に転向した。 第2部にて湖上祭を妨害し、騒動を起こそうとしたが、思いがけずファランギースと再会し激しく動揺する。 ザッハークの再臨後にデマヴァント山にあらわれ、魔軍によるチュルク侵攻後にイルテリシュの監視役をガズダハムから交代し、チュルクにとどまる。第16巻のエクバターナ攻防戦において、宰相ルーシャンを倒すもその後の乱戦において命を落とす。 グンディー 「尊師」の弟子の一人の魔道士。エクバターナにて混乱を引き起こそうとするが、ダリューンに発見され捕縛される。その後、地下神殿を再捜索中にザラーヴァントに襲いかかるが返り討ちにされる。 ガズダハム 「尊師」の弟子の一人の魔道士。ザッハークの眷族となった魔将軍イルテリシュを管理する。ジムサの吹き矢によって片目を失う。魔軍によるチュルク侵攻後に、魔物を率いて大陸公路の要衝であるソレイマニエを襲撃するが、パルス軍によって返り討ちにあい、パラフーダに討ち取られる。 アルザング 声 - 手塚ヒロミチ 「尊師」の弟子の一人の魔道士。地行術(ガーダック)を得意とし、地中から不意を襲ってルシタニアの将軍やパルスの村人を殺害するが、ナルサスによって討ち取られる。 サンジェ 声 - 濱野大輝 「尊師」の弟子の一人の魔道士。地行術(ガーダック)と似た術を使う。「尊師」よりバフマンが所有するヴァフリーズの密書を奪う命を受け、ペシャワールへ侵入するが、ナルサスの計略にはまって左腕を失う。後日再び現れた際には、右手を「毒手」(爪に毒を仕込み、ひっかいただけで相手を死に至らしめる)に改造していたが、ギーヴによって斬り落とされ、濠に落ちて溺死する。 プーラード 「尊師」の弟子の一人の魔道士。アンドラゴラス三世率いるパルス軍との決戦を前に、野外に陣を張るギスカールを拉致しようとするが、夜襲をかけて本陣まで攻め込んできたイスファーンによって討ち取られる。未熟者であったらしい。 ビード 「尊師」の弟子の一人の魔道士。有翼猿鬼を率いて王宮に侵入し、アルスラーンを襲撃するが、ギーヴにより阻止される。自身は庭先に潜んでいるところをファランギースに発見され、ダリューンに討ち取られる。
※この「ザッハーク一党」の解説は、「アルスラーン戦記の登場人物」の解説の一部です。
「ザッハーク一党」を含む「アルスラーン戦記の登場人物」の記事については、「アルスラーン戦記の登場人物」の概要を参照ください。
- ザッハーク一党のページへのリンク