くさ‐ぼけ【草▽木×瓜】
クサボケ
樝子
草木瓜
クサボケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:12 UTC 版)
ウィキスピーシーズにクサボケに関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、クサボケに関連するカテゴリがあります。 クサボケ(草木瓜、学名: Chaenomeles japonica、英: Japanese quince)は、バラ科ボケ属の一つ。落葉低木。ボケの野生種で、山野や川の土堤、陽当たりのよい草むらなどに生える。和名の由来は全体に小型のため草に見立てられて名付けられた。別名でシドミ、ジナシとも呼ばれる。白花のものを白花草ボケと呼ぶ場合もある。 本州の関東地方以西、四国、九州に分布し、山野の日当たりの良い斜面などに生える。自生するボケ属は、クサボケ一種だけである。 樹高30 - 100センチメートル (cm) ほど。幹は地面を這うか斜上する。樹皮は灰褐色で、皮目があり滑らかで小枝が変化した棘がまばらにあり、若い枝には粗い毛が生えている。実や枝も小振り。葉縁に細かい鋸歯がある。 花期は4 - 5月で、しばしば葉よりも早く開花する。花の直径が25ミリメートル (mm) ほどの赤朱色の一重咲きがかたまってつくのがふつうであるが、まれに白花や八重咲きもある。雄花と両性花があり、花弁は5個で雄しべが多数つき、両性花の花柱は5個ある。 果期は10月。果実は直径3 cmの球形で黄色く熟し、ボケやカリン同様に良い香りを放ち、未熟な果実を果実酒の材料にする。また果実にボケ同様の薬効があり、日本産の意で和木瓜(わもっか)と称される生薬となり、木瓜(もっか)と同様に利用される。果実酒はクサボケ酒と呼ばれ、果実の3倍量の焼酎に漬け込まれて作られる。減少傾向にある。 冬芽は互生し、葉芽は三角形、花芽は球形で仮頂芽は葉芽であることが多い。 葉 花 果実 種子
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