キリスト教徒の定義とは? わかりやすく解説

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キリスト教徒の定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 08:16 UTC 版)

キリスト教徒」の記事における「キリスト教徒の定義」の解説

多様な信仰を持つ様々な団体が「クリスチャン」を自称している。一般的にキリスト教徒は、各々信仰神学上のある項目に基づいて分かれた教派denomination)という教会集団属している(「宗派」は仏教用語であり、キリスト教界では用いない)。各教派の間では、それぞれ伝統の中で培ってきた聖書の解釈違い聖書与え権限大小によってキリスト教徒の定義に差が生まれている。 伝統的教派である正教会東方諸教会カトリック教会、聖公会、および福音主義教会ルター派と改革派教会)、長老派教会メソジスト監督教会などのメインライン・プロテスタントでは、「クリスチャン」という肩書きは「父と子聖霊の名において」(『マタイによる福音書』2819節)洗礼受けたものだけに与えられる称号である。それゆえ、これらのグループ多く成人改宗者洗礼加えて乳児洗礼幼児洗礼進んで行っている。ただし、バプテスト教会本人自覚的信仰重視するため、信仰告白できない者(例え乳幼児など)の洗礼認めていない。 福音派聖書信仰)の教会では新生ボーン・アゲインBorn again)した者のみをクリスチャン認め聖霊によって新生させられ自覚的回心経験し新生した者のみに、父、御子聖霊三位一体御名によって洗礼授け洗礼による新生退ける。聖書神の言葉信じ信仰堅持する。特に国教会対す自由教会運動の歴史を持つ。幼児洗礼認め教会では、教会員両親子供信仰継承をさせる責任があるとする(新生キリスト教)。 キリストの教会(無楽器Church of Christ)、ボストンキリストの教会日本では東京キリストの教会) 、Independent Christian Churchesといった教派では、悔い改めて父と子聖霊の名において」洗礼受けた成人だけがキリスト教徒である、と説いている。つまり、成人洗礼が非教徒から教徒への転換となる。 極端な自由主義神学的な教派では単にナザレのイエス教えに従う人はクリスチャンであると考える。これは自由主義神学自称する中でも極端なグループでのことであり、自由主義神学謳っていても伝統的保守的な流れ基本においた教派の方が圧倒的に主流派であり、このような極端な解釈をする教派少数である。 宗教的包括主義無名のキリスト者論では、イエス・キリスト知らなくてもキリスト教徒呼べる者があるとする。さらに、宗教多元主義では、キリスト教徒他の宗教信者の間に区別設けない上記の、洗礼受けずしても信じるだけでクリスチャンになれるという極端な自由主義教派や、また基本信条多く否定するエホバの証人ものみの塔)、そして聖書以外の聖典奉じる末日聖徒イエス・キリスト教会LDSモルモン教)や世界平和統一家庭連合(旧統一協会)などの新興グループに関しては、当人たちはキリスト教徒自称するが、三位一体教理採用して基本信条告白する伝統的なキリスト教立場からは異端であり非キリスト教徒であるとされるのが一般的である。

※この「キリスト教徒の定義」の解説は、「キリスト教徒」の解説の一部です。
「キリスト教徒の定義」を含む「キリスト教徒」の記事については、「キリスト教徒」の概要を参照ください。

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