やち

デジタル大辞泉

や‐ち【八千】

読み方：やち

はっせん。また、数がきわめて多いこと。多く他の語の上に付けて用いられる。「—草」

やち【^▽谷地／^▽谷／野地】

読み方：やち

「やつ（谷）」に同じ。

「そのかみは—なりけらし小夜碪(きぬた)／公羽」〈続猿蓑〉

や‐ち【野致】

読み方：やち

田舎らしい趣。ひなびた味わい。野趣(やしゅ)。「—に富む」

北海道方言辞書

やち

やち^△【野地・谷地】〔アイヌ語由来?〕[名] 1. 湿地。 2. 泥炭地。 3. 未舗装・未整地の土地。

新潟県田上町方言

やち

方言	共通語	使用例または説明
やち	耕作できない湿地	田下駄を履いてもぬかって耕作しにくいところ、耕地整理によって有効利用されるようになった、谷地は当て字で本来はアイヌ語から来ているとの説もある

隠語大辞典

やち

1. 売春婦。〔第二類　人物風俗〕

ヤチ

読み方：やち

1. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・三重県〕
2. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・静岡県〕
3. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・島根県〕
4. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・岡山県〕
5. 婦人ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・和歌山県〕
6. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・和歌山県〕
7. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・徳島県〕
8. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・宮崎県〕
9. 女ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・福岡県〕
10. 婦女子。〔第二類　人物風俗〕
11. 娘・女。

分類 ルンペン／大阪、三重県、和歌山県、宮崎県、岡山県、島根県、徳島県、福岡県、静岡県

ヤチ

読み方：やち

1. 囚人ノ妻妾ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・石川県〕

分類 石川県

矢血・谷地

読み方：やち

1. 女陰。月経。婦女子のこと。女陰のことを初め谷地と云ひ月経のことを矢血と云ひしが共に婦女子のことも云ふ。（香具師、賊徒、不良仲間等に広く使はれてゐる）。「しんとくないやちをふく」と云へば強姦のことにして、「しんとくない」は得心のないこと。「やちをふく」は男女交接のことを云ふ。
2. 女陰、月経、婦女子のこと。「けるもる」ともいう。女陰のことを始め谷地といい月経のことを矢血といったが共に婦女子のこともいう。（香具師、不良仲間に多く用いられる）。この「やち」に関しては、じつに多くの表現がある。明治廿五年の『日本陰語集』には、やち（京都、三重、広島、鳥取、宮崎、島根）とあり、この陰語は、ヤチハクイ（妙陰）、ヤチバラシ（遊興）、ヤチモロ（好色漢）、ヤチカクシ（女裸）、ヤチヲヘグ（強姦）、キヨウヤチ（同）、ヤチネタ（春画製品）、ヤチバイ（売春）、ヤチグレ（耽溺）等が用いられている。

分類 香具師／不良仲間

谷地

読み方：やち

1. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・京都府〕
2. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・三重県〕
3. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・静岡県〕
4. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・島根県〕
5. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・広島県〕
6. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・宮崎県〕
7. 女淫所。但シヤチトハ今マデモ何事ナキニ月経ニ遇ヘハ忽チ血下リ恰モ矢ノ如ク急ナルヨリ称スト云フ。〔第六類　人身之部・福岡県〕
8. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・鳥取県〕
9. 陰門ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・滋賀県〕
10. 陰門。〔第二類　人物風俗〕
11. 谷地。女陰の隠語。盗賊、詐偽師仲間の用語。谷地とは元来沼沢湿地などの草生ひ茂るところを指し、又アイヌ語にては沼沢と女陰とは同一語にして「やち」と呼ぶ。
12. 女の陰部のことをいふ。〔犯罪語〕
13. 陰部。（女の）。
14. 〔的・不〕女陰のこと。「タレ」参照。男の陰部を「ヨシコ」といふ。
15. 女の○○。
16. 婦人のプライヴエト。
17. 性器（女）。
18. 女の陰部のことをいふ。
19. 女子の陰部を云ふ。
20. 女竅。盗賊詐欺師仲間の隠語。
21. 女の生殖器。徳島、帯広、富良野、前橋、江差、岡山　犯罪者仲間。
22. 〔犯〕女の陰部のこと、沢などの湿地を谷地というのでそれにたとえたもの。
23. 女の陰部のこと。けるめくともいう。このやちに関しては、じつに多くの表現があるので、その一部だけを記しておく。〔一般犯罪〕
24. 女陰。〔香具師・不良〕
25. 女陰名。東北の方言でも女陰をやちともいう。明治廿五年刊の「日本陰語集」には、やち（京都、三重、広島、鳥取、宮崎、島根）とあり、この陰語はヤチハクイ（妙陰）、ヤチバラシ（遊興）、ヤチモロ（好色漢）、ヤチカクシ（女裸）、ヤチヲヘグ（強姦）、キョウヤチ（同）、ヤチネタ（春画製品）、ヤチバイ（売春）、ヤチグレ（耽溺）等用いられている。〔風流〕
26. 女の陰部。「谷地」。形容語の説あり（谷あり湿地あり）。〔香〕

分類 ルンペン／大阪、三重県、京都府、宮崎県、島根県、広島県、滋賀県、犯罪、犯罪者、犯罪者仲間、犯罪者／露天商人、犯罪語、的／不、盗賊／詐偽師、福岡県、露店商、静岡県、香、香具師、香具師／不良、鳥取県

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谷地

姓	読み方
谷地	やち

谷内

姓	読み方
谷内	やち

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「やち」の例文・使い方・用例・文例

• 金の鯱｛しやちほこ｝が日光にきらめいている
• 様々な雑事やちょっとした仕事が得意な人
• ほうきでごみやちりを掃き続ける
• 大気中の水やちりに光が反射して別に太陽があるように見えるという気象現象
• 試験合格のためのかまぼこやちくわ
• それらの会社はドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富に含まれているかまぼこやちくわを作っているのだ。
• これらの若い恒星は，ガスやちりの円盤に囲まれている。