hyperSPARC hyperSPARCの概要

hyperSPARC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 14:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
hyperSPARC
生産時期 1993年から1996年まで
設計者 ROSSテクノロジ
CPU周波数 40 MHz から 200 MHz
アーキテクチャ SPARC V8
コア数 1
テンプレートを表示

hyperSPARCは、1993年に市場投入され、サン・マイクロシステムズのSuperSPARCと競合した 。マイクロアーキテクトは、ラジュ・ベゲスナだった。 hyperSPARCは、1990年代半ばのサン・マイクロシステムズ社の主要な競合製品のひとつだった。富士通がサイプレス社からROSS社を買収したとき、hyperSPARCは、富士通の子会社であるHALコンピュータシステム社が開発したSPARC64よりも重要な存在になると考えられ、アナリストにもこの考え方が共有された。

説明

ROSS社のhyperSPARC II CPUのダイ写真

hyperSPARCは、双方向のスーパースカラーマイクロプロセッサだった。整数ユニット、浮動小数点ユニット、ロード/ストアユニット、ブランチユニットの4つの実行ユニットがあった。 hyperSPARCにはオンダイの8KB命令キャッシュがあり、そこからサイクルごとに2つの命令がフェッチされ、デコードされる。以前にデコードされた命令が実行ユニットに発行されなかった場合、デコーダは新しい命令をデコードできなかった。

整数レジスタファイルには136個のレジスタが含まれ、SPARC ISAで定義された機能である8個のレジスタウィンドウを提供する。 読み取りポートは2つある。整数ユニットには4ステージのパイプラインがあり、そのうち2ステージが追加されたため、パイプラインはすべての非浮動小数点パイプラインと等しくなる。整数の乗算と除算、SPARCアーキテクチャのV8バージョンで追加された命令は、それぞれ18サイクルと37サイクルのレイテンシを持ち、完了するまでパイプラインを停止させた。

マイクロプロセッサは、 MBusシステムでのマルチプロセッシングをサポートしていた。

形状

hyperSPARCは120万個のトランジスタで構成されている。サイプレス社が0.65 µm、二層金属、CMOSプロセスで製造した。 hyperSPARCの後継では、新機能によりトランジスタが増えたため、新しいプロセスに移植された。 NECが製造した最後の工程を除いては、富士通が製造を行った。

パッケージ

hyperSPARCはマルチチップデザインであった。これは、ピングリッドアレイ(PGA)を備えた、セラミック製のマルチチップモジュール(MCM)にパッケージ化されていた。

チップセット

hyperSPARCは、1992年7月下旬に導入されたCypress SparcSetチップセットを使用していた。これは、カリフォルニア州サンタクララの新興企業であるNimbus Technologies, Inc.がサイプレス社のために設計したものだった。 SparcSetは、他のSPARCマイクロプロセッサとも互換性があった。






「hyperSPARC」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「hyperSPARC」の関連用語

hyperSPARCのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



hyperSPARCのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのhyperSPARC (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS