The・かぼちゃワイン 主な登場人物

The・かぼちゃワイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 13:14 UTC 版)

主な登場人物

青葉 春助(あおば しゅんすけ)
- 古川登志夫
主人公。サンシャイン学園中等部2年桜組、応援団に在籍。学園の男子寮に住む。背は低いが喧嘩は強く、どれだけ殴られようともケロっとしているほどにタフ。女嫌いの硬派を自称し負けず嫌いで意地っ張りな性格から、内心では夏美(エル)に惹かれつつも普段は邪険にしている。幼少時のトラウマから玉ネギが嫌い。単語の頭に「The」を付けて話す癖がある(例として「The・青春!」)。
実家が女性下着専門店であるため、コンプレックスを刷り込まれている(特にアニメ版)。実家は渋谷区原宿
朝一番で登校して来たサンシャイン学園で夏美と出会い、母性溢れる大型美人の夏美に圧倒され、うっとうしく思いつつ、内心では夏美に惹かれていく。
原作ではサンシャイン学園は共学だが、アニメ版では幼い頃からの女だらけの生活[3]に嫌気が差して男子校のサンシャイン学園に転校してきたという設定になっており、第1話で女子部が新設されていることを夏美から聞いて落胆する。また、実家の家業を自身の恥としており、それを語ることすら嫌がるほど。実際に手伝いをさせられる時に必ずと言っていいほど大ドジをやらかしてしまうため、客である女性達からの評判は極めて悪く、寄せられる苦情も100%春助に対してのもの。
誕生日は原作では7月7日[4]、アニメでは8月18日[5]
朝丘 夏美(あさおか なつみ)
声 - 横沢啓子(現:よこざわけい子)
ヒロイン。サンシャイン学園中等部2年桜組でチアガール部に在籍。クラスのアイドル。学園の女子寮に住む。身長が高く[6]大柄なことから、ニックネームはLサイズにちなんだ「エル」。
転校してきた春助を一途に想い、春助のためならどんなことでもやり通す。温厚かつ情熱的で、どこまでも前向きな性格である一方、春助に関することとなれば一転して頑固になり、春助との交際をやめるよう諌める純香にさえ猛然と反抗する。
「アハッ♪」が口癖で、アニメ版のアイキャッチでは、「春助く〜ん、好き!」(第1話のみ)、「春助く〜ん、だ〜い好き!」(第2話から最終回(第95話)まで)と毎回叫ぶ。
また、アニメ版では春助の母親と意気投合、ウェディングドレス姿で春助とのツーショットを撮るため共謀(春助の母は「シンガポールにいる冬麿おじさんが(母と春助の写真を)ぜひ送ってくれと頼まれた」と春助を騙した)して撮影直前で入れ替わるなど謀略めいた行動も見せている。
岩見沢生まれで、小学生になるまで過ごす。生まれたときの重さは4500グラム。両親と兄の四人家族。
アニメでは原作設定通りに再現すると、動画にしたときに太って見えるので、序盤を除き原作設定より少し細めに描かれている。当時のスタッフによると7キロほど減量とのこと。
原作、アニメ共誕生日は春助と同じ。
赤井 モン太(あかい モンた)
声 - 大竹宏
サンシャイン学園男子寮の寮長で応援団団長。春助の1学年先輩で大柄。男気を見込んで春助を応援団に誘う。留年しているので他者より2歳年を取っており、春助と交流を持つまでは平気でタバコを吹かしていた(2留でも17歳なので違法)。帰省先である祖母の家は台東区浅草にある。
鶴井 一夫(つるい かずお)
声 - はせさん治田中秀幸(第82話〜第87話代役)
サンシャイン学園の男子寮に住む細身の応援団員。モン太の同級生で、彼の子分的存在。故郷は鹿児島。父親の仕事は警察官
亀山 金太(かめやま きんた)
声 - 佐藤正治
サンシャイン学園の男子寮に住む太目の応援団員。モン太の同級生で、彼の子分的存在。故郷は盛岡
早川 小太郎(はやかわ こたろう)
声 - 鈴木清信塩屋翼(第2話・第3話・第9話代役)
春助の同級生。ひ弱で気弱だが、春助に憧れて男子寮に引っ越してくるほど、春助の男らしさを尊敬している。実家は花屋。
神崎 純香(かんざき すみか)
声 - 鶴ひろみ
サンシャイン学園女子寮の寮長でチアガール部の主将。夏美の1学年先輩。
部の後輩でもある夏美が人目もはばからずに春助と交際しているのを寮長としての立場から危惧し、交際をやめるように度々諌めていた。しかし、肝心の夏美に反抗されたためちにテッキンらから懲罰を食らい、酷い時には熱中症で倒れたりと、気苦労が絶えない。
聖子(せいこ)
声 - 中野聖子
夏美の友人で同級生。流行に敏感でおしゃべり好き。髪型がデビュー当初の松田聖子と同じ。コミック版の「モコ」(髪型はショートパーマ)に相当。
梢(こずえ)
声 - 山田栄子
夏美の友人で同級生。大きな瞳。髪を上で2箇所束ねている。コミックでは「お咲」という名前で登場する。
マコ
声 - 頓宮恭子
夏美の友人で同級生。体格が良く、女子プロレス同好会に所属。寮の自由な運営権を巡って毎年開催される伝統行事[7]では、その人並外れた体格とプロレス部ならではの圧倒的なファイトを武器に毎回代表として立てられているが、内心は女の子らしい振る舞いに憧れており、プロレス部だからという理由で代表を強いられることに嫌気がさしている。最終的に、女子に散々痛めつけられる春助の姿を見かねた夏美が行事自体を止めようと提案したことに賛同して像をたたき割り、長年の男子女子間の確執に終止符を打った。モン太と対峙した際にもっと女らしく振るまえとなじられた際には上述の心情を吐露しており、そのことが縁となってモン太と交際を始めた。
金小路 鉄男(かねこうじ てつお)
声 - 田中崇→銀河万丈[8]
サンシャイン学園の数学教師で、2年桜組の担任。寮の監督者も兼任している。成績優秀なものを特別視する一方、著しく成績の低い[9]生徒たちを価値なしとして無下に扱い、僅かでも口応えする者には鉄拳制裁も辞さない性格で、「教師には従うべし」「教師には逆らうべからず」という古風かつ厳格な教育理念を持つ。並みのパンチなら繰り出した相手が逆に手首を痛めるほどの人並み外れて頑強な身体と、そこから繰り出す強烈なパンチを武器にしており、生徒からは「テッキン」(姓名の頭と鉄筋を引っかけたもの)の渾名で呼ばれて恐れられている。また、方針に逆らうものは相手が女生徒でも容赦はないようで、春助に対する鉄拳制裁を止めようとする素振りを見せた夏美に対し「逆らえばどうなるかわかっているな?」と返している。モデルはアントニオ猪木[10]。愛車は黄色のマスタング
テストの採点ミスを春助にしつこく指摘されたのを皮切りに、(不可抗力も含めて)トラブルを巻き起こす春助を目の仇にしてはいるが、春助と同じく犬が大の苦手であるのを始め、基本的に似たもの同士でもあるためか、妙に共通点が多い。ただし、本人によると「犬が嫌いなのは同じでも、こちらは玉ネギでなく長ネギが嫌い」とのこと。刺繍が趣味という意外な一面を持っている。
アニメ版では後述の光小路納言の家庭教師をしていた過去が追加され、その過去と関わりゆえに彼女の行状を諫めることができないという弱みを露呈している。
青葉 花江(あおば はなえ)
声 - 増山江威子
春助の母。原宿でランジェリーショップ「女の城」(原作での店名は「スプリングハウス」)を経営している。
アニメ版では出番が増え、息子に店を手伝わせると必ず苦情が寄せられることに頭を悩ませる場面がある。
エルの母
声 - 恵比寿まさ子
エルと同様、大柄でふくよか。顔はエルと瓜二つ。和風喫茶甘味処「まる」を経営している。

アニメオリジナルキャラクター

小町(こまち)
声 - 増山江威子
サンシャイン学園学生寮に住み込み、生徒へ食事の世話などをしている寮母
まどか
声 - 鈴木富子
小町の一人娘で、元気な小学生。ニタロウ(愛称は「ニタ」)という犬を飼っている。
ニタロウ
声 - 大竹宏
まどかの飼い犬で春助の天敵。額にある古傷がトレードマーク。エルに好意を抱いており、彼女が好意を抱いている原因となっている春助を目の敵にしている。子犬の頃に車にはねられた(額の古傷はこれによるもの)過去があり、それ以来その車の色と同じ青と白の縞模様のものに嫌悪感を抱いている。
光小路 納言(ひかりこうじ なごん)
声 - 三田ゆう子
第37話から登場。
元貴族の家系で、愛称は「姫」。中2でサンシャイン学園に入学したが、それまで科目ごとに専属の家庭教師がおり(学力は高校2年生と同等)、学校には一度も通ったことがないという正真正銘の箱入りお嬢様。しかしマイペースかつかなり性格的に押しが強い。浮世離れした言動をするが、春助を“これぞ日本男児”と見込んで惚れ込み、入学当日に春助の部屋に押しかけて下着姿で迫るなど大胆な行動で周囲を圧倒する。
実はテッキンも彼女が2歳のときに家庭教師をした経験から納言と関わりがあり、その関係で納言には頭が上がらない。それゆえに彼女の春助への行動を諌めることができなかった。

  1. ^ a b 『The・かぼちゃワイン』の漫画家・三浦みつるが引退発表/2015年にはクラウドファンディングで新作を制作ねとらぼ(2017年12月17日配信)2019年1月14日閲覧。
  2. ^ 「思い出の漫画 よみがえれ/ファン集い出資 出版に新ページ」日本経済新聞』夕刊2018年7月7日(1面)2019年1月14日閲覧。
  3. ^ 第1話のプロローグより。自宅だけでなく、幼稚園時代からクラスメイトは女子が多く、担任も全て女性だった(テッキンはアニメでは春助の人生で初の男性担任)。
  4. ^ コミック3巻「バースデイプレゼント大作戦」より
  5. ^ 第7話「甘くて辛いぜプレゼント作戦」より
  6. ^ DVD-BOX 1 特典の作者インタビューではエルは175cm、春助は120cm程度で初期設定したが、二人の身長差を際立たせるために、春助があり得ないほど小さくなってしまったので二人の身長は不明と答えている。
  7. ^ 男子寮、女子寮の代表に分かれ、互いの寮に設置された金の像、銀の像を取り合い、先に像を奪取した側に今後1年間の寮の運営権がゆだねられる。
  8. ^ 16話以降改名
  9. ^ 当人の基準は70点まで。それ以下の者の答案用紙は床へ適当に放り捨て、「自分で拾え!」と頭ごなしに言うのみ。
  10. ^ なお担当声優の銀河は、『タイガーマスク二世』でも猪木を演じていた。
  11. ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1983年10月号、徳間書店、98 - 99頁。 
  12. ^ なお、当初は同時ネットだったが途中から土曜19:30-20:00に移動した
  13. ^ 『UX新潟テレビ21 30年史』(2014年3月、新潟テレビ21発行)101ページ。
  14. ^ アニメージュ』 1983年1月号、徳間書店、全国放映リスト p.84。
  15. ^ テレビ信州は当時テレビ朝日系列と日本テレビ系列のクロスネット局であったが、同局の編成上の都合により、時差ネットも含めて同局では一度も放送されなかった。
  16. ^ 富山新聞 1982年10月21日付、1984年3月29日付テレビ欄より
  17. ^ 19:00 - 20:00の1時間枠で放送。






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