CREDO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/04 02:16 UTC 版)
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CREDOは、"Cosmic-Ray Extremely Distributed Observatory"の略語で、直訳するなら「宇宙線 超分散 天文台」。この観測プロジェクトは、宇宙空間の約95%を占めるとされる暗黒物質(ダークマター)およびダークエネルギーの探索を目的としている[1]。
一方で、目的の暗黒物質は光学的に直接観測できないと言われており、その正体もほとんど掴めていない。そこで、宇宙線(ガンマ線)が地球に落ちる際に降り注ぐような形となって起こる電磁カスケードの一種「スーパー・プレシャワー(SPS)」を、大勢の人が持っているスマートフォンを活用し、世界中の様々な場所で分散観測しようという新しい試みである[2]。クラクフ市の原子核物理学研究所がCREDOの運用本部にあたり、ポーランドをはじめチェコ共和国、スロバキア、ハンガリーなど9か国50名の科学者で発足した。
誰でも専用アプリをインストールすることで、自分のスマートフォンが宇宙線の検出器となり(搭載カメラの光学センサーやGPS機能が活用されている)、上空の粒子観測をしてくれる[3]。研究者に限らず、世界中あらゆる地域・年齢のいわば専門家じゃない人でも、「市民の科学者」として参加できることが特徴の一つとなっている[4]。実際にスマートフォンによって検出登録された粒子のすべての痕跡は、CREDOの専用ウェブサイトで見ることができる。
外部リンク
- ^ https://arxiv.org/abs/1709.05230
- ^ https://indico.cern.ch/event/596002/contributions/2447178/attachments/1412820/2161711/credo-highlight-hq.pdf
- ^ 「Can Thousands of Smartphones Help Detect Cosmic Rays?」gizmode,2018年6月19日。2018年8月3日閲覧。
- ^ https://www.ncbj.gov.pl/seminaria/cosmic-ray-extremely-distributed-observatory-novel-astrophysical-potential-and-beyond
- 1 CREDOとは
- 2 CREDOの概要
- CREDOのページへのリンク