義風堂々 直江兼続 -前田慶次月語り-
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登場人物
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声は特記ない限りテレビアニメ・2015年版ラジオドラマ共通。
主人公とその一族・仲間たち
主人公
- 直江兼続(なおえ かねつぐ)
- (樋口与六 → 樋口兼続 → 直江兼続)
- 声 - 浪川大輔[1]、杉田智和(戦国大戦)、金田アキ(2015年版ラジオドラマ・幼少期)
- 幼名および通称は与六。周囲からはその傾き者ぶりや破天荒さから、自他共に認めるあだ名として「雲」と呼ばれる。焙烙球を腰に結び付けている。
- 幼いころ、雲洞庵で景勝の側近として仕える。雲洞庵の土を掘り起こし、文珍に注意される。
- 16歳の時に自ら安土に赴き、「信長見物」をしに行く。
- 正体は、上杉謙信の実子である。しかし、そのことを信長に利用される。風格が謙信に似ているため、古老にはすぐに見透かされる。
- 後に終生の友となる石田三成や前田慶次と出遭い友誼を深めていく。
- 茂助(もすけ)
- 声 - 川本成[1]
- 本作オリジナルキャラクター。もとは、「雲洞庵」で修行していた坊主。当時の名は「分珍」。野盗に身重の妻を殺され、後追い自殺をしようとしたが、与六の粋な計らいで、従者となる。職業は鍛冶で、与六に頼まれて鉄扇を作成したこともある。
- 中西次郎坊(なかにし じろうぼう)
- 声 - 郷田ほづみ[1]
- 本作オリジナルキャラクター。上杉謙信の代から上杉家に仕える忍者。低い身分の出ながら、軒猿の棟梁に忍術を仕込まれた後、謙信に見出され、与六を守る任務を与えられた。謙信の死後、与六(兼続)の前に姿を現し従者となる。
- 独特の口調と一風変わった容姿から、特に異彩を放つ存在。忍者としての技量は相当なもので、常に冷静に敵の戦力分析をこなし迅速に対処している。
- 白雲(声 - 最上嗣生)という犬を大事にし、戦犬として仕込んだ。
樋口家
- 樋口兼豊(ひぐち かねとよ)
- 声 - 福田信昭
- (樋口惣右衛門→樋口兼豊)
- 直江兼続の養父。裏稼業である、越後の隠し銀山の奉行をしている。
- 謙信と妙の間で生まれた与六を、景綱と仙桃院の命令で、隠し銀山に住む惣右衛門に子供が出来ても不思議に思う者はないと思われ預けられる。
直江家
- お船(おせん)
- 声 - 遠藤綾(2015年版ラジオドラマ)
- 直江景綱の娘。男勝りの性格で、女性なのに鎧を着て、父・景綱に同伴する。薙刀の名手
- 御館の乱の後に夫・信綱が殺害され、菩提を弔おうと尼になろうとしたが、景勝の説得で兼続と結婚する。
- 直江景綱(なおえ かげつな)
- 声 - 楠見尚己
- 上杉家三代にわたって仕えた上杉家の宿老で、お船の父。
上杉家
一門
- 上杉景勝(うえすぎ かげかつ)
- 声 - 安元洋貴[1]/鷄冠井美智子(幼少期)
- 長尾政景と仙桃院の嫡男。義の絶えつつある時代への憂いから21歳の段階で、眉間に一本縦筋が刻まれている。
- 与六(兼続)の主君。与六の出生の秘密を知りつつも、共に上杉家を守る覚悟を貫く。
- 上杉謙信(うえすぎ けんしん)
- 声 - てらそままさき[1]
- 越後の国主で、春日山城主。人々が己の「利」のために生きる戦国の世にあって敢えて「義」の心を掲げて戦を行う。幾多の戦で負けを知らず、神とも、毘沙門天の化身とも崇められた。毘沙門天を深く信仰する。与六の「雲」ぷりを羨ましがっている。
- 仙桃院(せんとういん)
- 声 - 高橋理恵子
- 上杉謙信の姉。長尾政景の正室で、景勝の生母。与六の母代わりとして接する。
- 上杉景虎(うえすぎ かげとら)
- 謙信の養子で、景勝とは義兄弟にあたる。北条家からの人質。女装趣味のある美青年。
- 御館の乱では、「人質」の宿命を乗り越えるため、上杉家の家督を巡り、景勝と激しく争う。
- 長尾政景(ながおまさかげ)
- 坂戸城城主。景勝の父で仙桃院を妻としていた。
- 謙信が景勝を養子にしたいと宇佐美定満が伝えた時に激昂。定満が入水したので救助するため野尻池に飛び込み、2人は溺死した。
上杉家の家臣
- 泉沢久秀(いずみざわ ひさひで)
- (泉沢又五郎 → 泉沢久秀)
- 上田衆の1人で、通称は又五郎。喜平次付の小姓に選ばれ、共に雲洞庵で修行する。右の人差し指で鼻をするのが癖。
- 遠山康光(とおやま やすみつ)
- 元は北条家の家臣で、越後の景虎に仕える軍師。景虎を大将として担ぎあげ、謀略の限りを尽くす。
- 水原親憲(すいばら ちかのり)
- 声 -高口公介
- 巨体。芝居がかった言動をする。
- 藤田信吉
- 声 - 立木文彦
戦国大名たち
織田家
- 織田信長(おだ のぶなが)
- 声 - 山寺宏一
- 与六が安土山城見学のとき、石を運ぶ人足として、初めて出会う。与六から見て、とても40代には見えない肉体を有する。
- 信長曰く、「いくさ場で産湯につかり、身も心も血もいくさで出来ている、いくさの子」
- 民を最も尊重し、民の解放を大義として、民を妨げるならば武家ですら滅すと語る。
- 与六の出生に関する秘密を示唆する。
- 前田利家(まえだ としいえ)
- 声 - 廣田行生[1]
- 織田信長の家臣の1人で、常に算盤を持っている。『花の慶次』の利家と類似している
- 丹羽長秀(にわ ながひで)
- 織田家臣で佐和山城城主、安土築城の普請奉行を勤める信長四天王の一人。
- 恐ろしい顔つきだが、酔っ払いながら「さんやれ踊り」を踊るなど、意外にも人間らしい面がある。
- 岡部又右衛門(おかべ またえもん)
- 織田家の大工総棟梁。安土城の指図を所持。名前のみ登場
- 伴太郎左衛門(ばん たろうざえもん)
- 声 - 羽佐間道夫
- 甲賀・伴忍び頭領。左目は傷ついている。
- 前田慶次(まえだ けいじ)
- 声 - 佐藤拓也[1]
- この物語の語り部でもある、傾奇者。『花の慶次』の主人公。
- 織田軍の一翼として、越後攻めに伯父の前田利家と共に従軍。異様ない出立ちと銃弾を遮断する巨大な鉄の傘を携える。後の盟友・直江兼続と攻防戦を繰り広げる。
- 柴田勝家
- 手取川の戦いの織田軍の総大将。
- 明智光秀
- 佐々成政
- 『花の慶次』と類似。
- 滝川一益
- 佐久間盛政
- 森長可
- 声 - 最上嗣生(2015年版ラジオドラマ)
羽柴家
- 豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)
- (羽柴秀吉 → 豊臣秀吉)
- 声 - 上田燿司[1]
- 織田信長の家臣で、信長からは「猿」とあだ名される。極度の女好き。とても機転がきく策略家。尾張弁。
- 与六の知謀と悪運の強さに一目置いている。その後も与六に興味を抱き、乱裁道宗に真価を見極めさせる。
- 石田三成(いしだ みつなり)
- (石田佐吉 → 石田三成)
- 声 - 加藤和樹[1]
- 豊臣(羽柴)家の家臣。若いときから小姓として、秀吉に仕えてきた側近。
- その俊英ぶりは、秀吉の上司である信長の耳にも届いている。
- 与六(兼続)とは、戦場で敵として出遭うが、後に深い友情で結ばれる。
- 志乃(しの)
- 羽柴家のくの一。普段は遊女を装っている。秀吉を「お頭様」与六を「雲さん」と呼ぶ。
- 信長見物に来た与六に惚れてしまい、帰ってきた与六に裸足で駆け出し、出迎えた。
- 大谷吉継(おおたによしつぐ)
- 声 -鳥海浩輔、神谷浩史(戦国大戦)
- 仁を尊ぶ豊臣家の家臣。三成の終生の友。本作では包帯を全身に巻いた姿ではなく隻眼の武将として描かれている。
- 隻眼になった理由は徳川に小田原征伐参陣を要請する使者として赴いた際、北条との同盟を交わしていること理由に拒んでいた家康に対し、左目を刳りぬくことで快諾するまでは戻らないとする不退転の覚悟を示したため。
- 島左近(しまさこん)
- 声 -浜田賢二
武田家
- 武田勝頼(たけだかつより)
- 武田信玄亡き後の甲斐・信濃を治める武田家当主。与六の説得に応じ、川中島の戦い以来の仇敵・上杉家と和議を結び、織田軍の侵攻を迎え撃つ覚悟を決める。
- 武田信豊(たけだのぶとよ)
- 武田信玄の弟・信繁を父に持つ武田家の名門。勝頼が最も信頼する副将。
- 小山田信茂(おやまだのぶしげ)
- 武田家臣随一の勇将。勝頼とは従兄弟同士。
- 快川紹喜(かいせんじょうき)
- 甲斐、恵林寺の住持であり、京都妙心寺の第四十三世住持。背高で酒豪。酒に酔うと頭を左右に揺らす。語尾や冒頭に「むにゃ」或いは「もにゃ」と言う。「のわっわっわっわ」と笑う
徳川家
- 徳川家康(とくがわいえやす)
- 声 - 菅生隆之
- 三河・駿河・武田滅亡後の甲斐を治める徳川家当主。与六の出生の秘密を執拗に探る。
- 井伊直政(いいなおまさ)
- 声 - 杉田智和
- 徳川三傑、もしくは徳川四天王の1人。武田の軍制を参考にし、それを踏襲した井伊の赤備えを率いる。
- 下坂左玄(したざか さげん)
- 声 - 柴田秀勝(2015年版ラジオドラマ)
- 直政の家臣で、かつては武田家に仕え、同家の忍びの衆である「三ツ者」の一員だった。
- 服部半蔵
- 声 - 東地宏樹(2015年版ラジオドラマ)
- 徳川家の抱えの忍び。
伊達家
北条家
朝廷
- 近衛前久(このえ さきひさ)
- 声 - 成田剣
- 前関白。昔は謙信と盟友であり、「戦う関白」と呼ばれていたが、信長に与するようになる。
- 与六の伯父に当たる人物でもあり、実の両親と死別した与六にとって唯一の血縁者。関白の座を退いた後は出家・剃髪し隠遁生活を送っている。
- 進藤長治(しんどう ながはる)
- 声 - 飛田展男
- 前久の家司。16年前に、彼の手により、京から越後へ与六を連れていった。与六の顔を見るなり大号泣した。
- 妙姫(たえひめ)
- 声 - 能登麻美子
- 前久の妹。与六(兼続)の実母。故人。酒に強く男勝りな性格が謙信を惹きつけた。
- 大陽院(たいよういん)
- 声 - 榊原良子
- 妙姫の姉で、尼僧。甥の兼続の瞳を掘った菩薩像を預かっている。
その他
- 権左(ごんざ)
- 声 - 小山剛志
- 鬼斬りとあだ名される野盗。百を超える手下を持つ。「わかりやすい」が口癖であり、好む。刀は盗品。
- 信濃で奴隷として連れて来た女性・フジを商人に奪われ、茂助がフジと結婚し、奪い返すため安土で茂助に横行を振るう。しかし信長見物をしに来た僧形の与六と出会い、片目を抜かれる。
- 一命はとりとめて、眼帯をつける。与六を憎んでフジを殺害。茂助は仇討ちのため一人権左の砦に向かい、与六も助太刀する。焙烙玉に翻弄され、あげく与六の太刀によって死ぬ。
- 乱裁道宗(あやたち みちむね)
- 声 - 黒田崇矢
- 丹波乱波衆の長。秀吉の知遇を得ている「山の民」。額に十字の傷がある僧侶姿の大柄の男。与六の出生の秘密を知る人物。与六を高く評価している様子。
- 三好長慶
- 声 - 日野聡
- 松永久秀と共に室町幕府13代将軍足利義輝を傀儡としていた。近衛前久と長尾景虎が接近しているのを警戒して、景虎を始末するために刺客を送る。
- 松永久秀
- 声 - 家中宏
- 三好長慶と共に足利義輝を傀儡としていた。景虎暗殺の陰謀にも加担していた。
- 千利休
- 声 - 阪脩(2015年版ラジオドラマ)
- ^ スタジオ雲雀は、第2・4・6・8・10・12・15・17話の各話制作協力を経て、第19話では「アニメーション制作」としてクレジットされた。スタジオ雲雀はその後も第21・23・24話の制作協力を担当している。
- ^ テレビアニメにおいて伊達政宗・片倉小十郎主従の声をそれぞれ担当した。
- ^ a b 当日に文化放送にて『文化放送スポーツスペシャル』としてプロ野球日本選手権シリーズや各種スポーツ国際大会の中継を行う場合は休止され、超!A&G+においても過去回のリピート放送に差し替えられる。この翌週の文化放送ならびに超!A&Gでの放送はラジオドラマを2本立てにしたバージョンを放送。なお、東海ラジオとABCラジオは休止週も通常放送となるため、その翌週も含めた2回分は通常バージョンの放送が裏送りされる。
- ^ 当日に『東海ラジオ ガッツナイタースペシャル』としてプロ野球ナイター中継を行う場合は、放送時間変更の場合あり。
- ^ 当日に『ABCフレッシュアップベースボール』としてプロ野球ナイター中継が行われ、かつ23時以降も延長した場合は、休止(番組返上)となる場合あり。
固有名詞の分類
漫画作品 き |
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