第43回スーパーボウル
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開催地
2005年5月25日に開催地が、最終4候補都市のなかからフロリダ州タンパに決定した。ほかの最終候補はジョージア州アトランタ、テキサス州ヒューストン、フロリダ州マイアミだった。スーパーボウルがタンパで開催されるのは4回目。レイモンド・ジェームス・スタジアムでの開催は、トレント・ディルファー、レイ・ルイス、ケリー・コリンズ、マイケル・ストレイハンといった選手が出場した第35回大会以来、8年ぶり2度目であった。
回 | AFC代表 | スコア | NFC代表 | MVP | |
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タンパ・スタジアム | |||||
18 | ロサンゼルス・レイダース | 38-9 | ワシントン・レッドスキンズ | RB | マーカス・アレン |
25 | バッファロー・ビルズ | 19-20 | ニューヨーク・ジャイアンツ | RB | オーティス・アンダーソン |
レイモンド・ジェームス・スタジアム | |||||
35 | ボルチモア・レイブンズ | 34-7 | ニューヨーク・ジャイアンツ | LB | レイ・ルイス |
は、勝利したチーム
出場チーム
スティーラーズは2006年シーズン終了後、15シーズン指揮を執っていたヘッドコーチのビル・カウワーが通算149勝90敗1分、プレーオフ12勝9敗の成績を残し勇退した。オフェンスコーディネーターのケン・ウィゼンハントかアシスタントヘッドコーチのラス・グリムが後任として有力視されていたが[5]、結局ミネソタ・バイキングスのディフェンスコーディネーターであったマイク・トムリンがスティーラーズのヘッドコーチに就任した。ウィゼンハントは1947年以来優勝から遠ざかっているアリゾナ・カージナルスのヘッドコーチに就任、グリムもカージナルスのアシスタントヘッドコーチとなった。
アリゾナ・カージナルス
ウィゼンハントヘッドコーチが就任して最初のシーズン、2007年は8勝8敗で終えた。2008年は9勝7敗の成績だったがNFC西地区優勝を果たし、スーパーボウルまで駒を進めた。9勝7敗のチームがスーパーボウルに出場するのは第14回スーパーボウルのロサンゼルス・ラムズ以来のこと[6]。
カージナルスの成功の要因の1つとして37歳のQB、カート・ワーナーの活躍があげられる。ワーナーはNFLのドラフトで指名されず、アリーナフットボールリーグで4シーズンプレイした後、セントルイス・ラムズの控えQBとなった。そしてプレシーズンゲームでエースQBのトレント・グリーンが負傷してチャンスを手にするとスーパーボウル出場2回(第34回で優勝、第36回にも出場を果たした)、シーズンMVPには2回選ばれた。しかし彼は2002年に負傷してマーク・バルジャーに先発QBの座を奪われて、ニューヨーク・ジャイアンツに移籍した。2004年のドラフト1巡目でイーライ・マニングが入団するとまたしても先発の座を失い、2005年にカージナルスに入団したが怪我のため三度先発QBの座を失った。2006年のドラフト1巡目でカージナルスはハイズマン賞受賞QBのマット・ライナートを獲得、2006年シーズン、ワーナーの出場機会は大きく減った。2007年ライナートが負傷して先発の座に返り咲いたワーナーは27タッチダウンをあげQBレイティング89.7の数字を残した[7]。2008年にワーナーは自己ベストの4,583ヤードを獲得、30タッチダウンをあげて[8]インターセプトはわずか14回でQBレイティングはNFCトップの96.9となった。ラリー・フィッツジェラルド(96回のキャッチで1431ヤード獲得、12タッチダウン[9])、アンクワン・ボールディン(89回のキャッチで1038ヤード獲得、11タッチダウン)、スティーブ・ブレストン(77回のキャッチで1006ヤード獲得、3タッチダウン、パント/キックオフリターンで900ヤード獲得)の3人がレシーブで1000ヤード以上をあげている[10]。同一チームから1000ヤード以上レシーブした選手が3人出たのは史上5回目のことである。ランではベテランのエジャリン・ジェームスがチームトップの514ヤード、ルーキーのティム・ハイタワーが399ヤード、10タッチダウン、レシーブでも34キャッチで237ヤードを獲得した。カージナルスのオフェンスはリーグ4位の1試合平均365.8ヤードを獲得、リーグ3位の422得点をあげた。
一方ディフェンスはリーグ28位の失点を相手チームに許した。ディフェンスラインマンのバートランド・ベリーは5サック、2ファンブルフォース、ラインバッカーのカルロス・ダンスビーは4サック、2インターセプト、2ファンブルフォース、チームトップの119タックル、ルーキーのコーナーバック、ドミニク・ロジャース=クロマティがチームトップの4インターセプト、プロボウル選出セイフティのエイドリアン・ウィルソンはチーム4位の75タックルをあげた。
ピッツバーグ・スティーラーズ
トムリンヘッドコーチは就任1年目の2007年シーズンを10勝6敗で終えると、2008年はAFC第2シードとなる12勝4敗の成績をあげて、最優秀コーチに選ばれた[11]。ここ8シーズンで6度目のプレーオフ出場を果たし、7回目のスーパーボウル出場を目指すこととなった。
スティーラーズのディフェンスは相手チームに1試合平均13.9点、237.2ヤードしか許さず、これはいずれもNFLトップの記録となった。またNFL2位の51サックを相手QBにお見舞いした[12]。ディフェンスラインのアーロン・スミスは6サック、60タックル、ラインバッカーのラマー・ウッドリーは12サック、ディフェンスプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたジェームズ・ハリソンは16サック、ジェームズ・ファリアーは4サック、チームトップの133タックルをあげた。セカンダリーはプロボウルセイフティのトロイ・ポラマルが自己ベストの7インターセプトをあげた。
攻撃では5年目のQB、ベン・ロスリスバーガーがチームを率い、3301ヤード、17タッチダウン、15インターセプトの成績を残した。パスのメインターゲットであるハインズ・ウォードは自身5度目となる1000ヤード以上のレシーブをあげ、81キャッチ1043ヤード、7タッチダウンの成績をあげた。他にはサントニオ・ホームズが55回のキャッチで821ヤード、ネイト・ワシントンが40回のキャッチで631ヤード、ヒース・ミラーが48回のキャッチで514ヤードをあげた・ランオフェンスではプロボウルに2度選出されていて、3シーズン連続1200ヤード以上走っていたウィリー・パーカーが怪我のため2008年は11試合の出場で791ヤード獲得にとどまった。代役を務めたメウェルデ・ムーアが588ヤードを走り、レシーブでも40キャッチで320ヤードを獲得した。プレーオフに入るとパーカーは本調子となり、ディビジョナルプレーオフでは自身ポストシーズンベストの147ヤードを走り2タッチダウンをあげた[13]。
プレーオフ
カージナルスはプレーオフでアトランタ・ファルコンズに30-24、カロライナ・パンサーズに33-13、フィラデルフィア・イーグルスに32-25勝利してスーパーボウル進出を果たした。ワーナーは3試合で770ヤード獲得、8タッチダウンをあげ[14]インターセプトはわずか2回でQBレイティングは112.1であった[15]。WRのフィッツジェラルドは23回のキャッチで419ヤードを獲得しジェリー・ライスのポストシーズン記録を更新[16]、5タッチダウンをあげた。リーグ28位だったディフェンスも3試合で12ターンオーバーを奪い、パンサーズとの試合ではプロボウル選出QBのジェイク・デロームから5インターセプト、ファンブル1回でボールを奪った[17]。またダーネル・ドケットとブライアン・ロビンソンを中心とするラン守備は、NFL2位のランオフェンスのファルコンズを60ヤード、NFL3位のパンサーズを75ヤードに抑えた[18]。
スティーラーズはサンディエゴ・チャージャーズに35-24、オフェンスは342ヤードを獲得しターンオーバーでボールを失うことなく、36分30秒ボールコントロールを行い、毎クォータータッチダウンをあげ、ボルチモア・レイブンズ戦では23-14、相手オフェンスを198ヤードに押さえ、ジョー・フラッコから3インターセプトを奪うなど[19]、5回のターンオーバーを奪った。
2009年1月4日 ドルフィン・スタジアム |
1月10日 LPフィールド |
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6 | レイブンズ | 27 | ||||||||||||||||
6 | レイブンズ | 13 | ||||||||||||||||
3 | ドルフィンズ | 9 | 1月18日 ハインツ・フィールド | |||||||||||||||
1 | タイタンズ | 10 | ||||||||||||||||
AFC | ||||||||||||||||||
2009年1月3日 クアルコム・スタジアム |
6 | レイブンズ | 14 | |||||||||||||||
1月11日 ハインツ・フィールド | ||||||||||||||||||
2 | スティーラーズ | 23 | ||||||||||||||||
5 | コルツ | 17 | AFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
4 | チャージャーズ | 24 | ||||||||||||||||
4 | チャージャーズ | 23* | 2月1日 レイモンド・ジェームス・スタジアム | |||||||||||||||
2 | スティーラーズ | 35 | ||||||||||||||||
ワイルドカード・プレーオフ | ||||||||||||||||||
ディビジョナル・プレーオフ | ||||||||||||||||||
2009年1月4日 HHHメトロドーム |
A2 | スティーラーズ | 27 | |||||||||||||||
1月11日 ジャイアンツ・スタジアム | ||||||||||||||||||
N4 | カージナルス | 23 | ||||||||||||||||
6 | イーグルス | 26 | 第43回スーパーボウル | |||||||||||||||
6 | イーグルス | 23 | ||||||||||||||||
3 | バイキングス | 14 | 1月18日 フェニックス大学スタジアム | |||||||||||||||
1 | ジャイアンツ | 11 | ||||||||||||||||
NFC | ||||||||||||||||||
2009年1月3日 フェニックス大学スタジアム |
6 | イーグルス | 25 | |||||||||||||||
1月10日 バンク・オブ・アメリカ・スタジアム | ||||||||||||||||||
4 | カージナルス | 32 | ||||||||||||||||
5 | ファルコンズ | 24 | NFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
4 | カージナルス | 33 | ||||||||||||||||
4 | カージナルス | 30 | ||||||||||||||||
2 | パンサーズ | 13 | ||||||||||||||||
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試合開催前の話題
1月26日月曜に両チームがタンパ入りした。NFLはスーパーボウルのゲーム中の警備体制がアメリカ中で最も安全であることをアナウンスした[20]。ラスベガスのブックメーカーはスティーラーズ6.5点有利のオッズを示した。主な要素は両チームのディフェンス力、AFCとNFCのレベル差があると見られることによる[21]。ホームチームとなったカージナルスが赤色のジャージ、スティーラーズが白のジャージでプレイすることが決まった。
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