立法議会 (トンガ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 09:26 UTC 版)
立法議会の権限
法律の制定
憲法上、国王と立法議会が法律を制定する権限を有する、と定められている。法律案は、三読会にかけられ、かつ、立法議会で多数決により表決された後、国王に提出される。国王裁可及び署名を受けた法律案は、法律として発効する(憲法第56条)。 ただし、国王または王室、貴族の称号・相続財産に関する法律は、貴族議員のみが審議・表決することができる(憲法第67条)。また、国王は、法律案の裁可を留保できることになっており、留保された法律案は、次の会期まで再度審議することができない(憲法第68条)。
憲法の改正
憲法改正は、自由の法、王位継承、貴族の称号及び世襲財産に影響を与えないもののみ可能とされる。三読会を通過した後、憲法改正案は国王に提出されるが、枢密院と内閣が全員一致により憲法改正案に賛成した場合のみ、国王は憲法改正案を裁可・署名することができる(憲法第79条)。
議長
国王が議長を任命する(憲法第61条)。
会期
少なくとも12暦月に1回は召集される(憲法第58条)。
定足数
定足数は総議員の2分の1である。定足数に満たない場合は、国王か議長は全議員の出席を命じることができ、命令にもかかわらず出席しない議員は制裁を科され得る(憲法第69条)。
脚注
出典
関連項目
参照資料
- 列国議会同盟(Inter-Parliamentary Union) (英語)
- 畑博行解説・訳「トンガ王国(憲法)」荻野, 芳夫、畑, 博行、畑中, 和夫 編『アジア憲法集 第2版』明石書店、2007年。ISBN 978-4-7503-2578-1。
外部リンク
- 立法議会公式ホームページThe PARLIAMENT of TONGA (英語)
- ^ “Tonga elects all-male parliament with nine new People's Reps”. Matangi Tonga Online. (2021年11月18日). オリジナルの2021年11月19日時点におけるアーカイブ。 2022年8月11日閲覧。
- ^ “Three MPs ousted from Tonga's Parliament”. ラジオ・ニュージーランド. (2022年8月10日) 2022年8月11日閲覧。
- 1 立法議会 (トンガ)とは
- 2 立法議会 (トンガ)の概要
- 3 立法議会の権限
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