立方メートル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 14:07 UTC 版)
メートル法の非SI単位
リットル
リットルは、非SI単位であることに注意。ただし、SI併用単位となっている。
1964年以降、1000 L と 1 m3 は等しいが、かつては異なっていた。
1889年にキログラムの定義が変更され、温度3.984 °C、標準大気圧での水の密度は 0.999972 g/cm3 になった。しかし1901年、リットルはキログラムと水を使って定義されたため、1000 L = 1/0.999972 m3 ≒ 1.000028 m3 になった。1950年にはキログラムと水による定義は廃止されたが値はほぼ保たれ、正確に 1000 L = 1.000028 m3 となった。このずれは1964年の第12回国際度量衡総会 (CGPM) でリットルが 1 dm3 と再定義されるまで続いた。
ステール
(仏)ステール / (英)スティア 仏 stère 英 stere | |
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1ステールの薪 | |
記号 | st |
度量衡 | メートル法 |
種類 | 組立単位、非SI単位、非法定計量単位 |
量 | 薪の体積 |
SI | 1 m3 |
語源 | ギリシャ語 στερεός , stereos(solid:立体) |
かつて薪の計量用に、1立方メートルに等しいステールが使われた。1793年にフランスで制定されたメートル法で初めて導入された。それまで、薪の計量にはコルド (corde)」、あるいはそれに相当する各国の単位が使われており、その置き換えとして作られたものである。フランスでは1コルド = 112立方ピエ(pied、フランスフィート)≒ 3.839 m3 (st) だった。
ステールの記号は当初は「s」であったが、1948年のCGPMで定められた秒の記号「s」と衝突するので、そのときに「st」に変更された[5]。
1978年、国際度量衡委員会 (CIPM) は、体積の単位には立方メートルを使うこととし、ステールを非推奨の単位とした(これに対しリットルはSI併用単位となった)。アメリカ合衆国では1982年にステールの使用が禁止された。現在でもフランスでは使うことがある。日本の計量法では、非法定計量単位であり、取引・証明における使用が禁止されている。
- ^ 計量単位令 別表第一 項番11、体積、立方メートルの欄、「辺の長さが一メートルの立方体の体積」
- ^ “体積の単位:リューベ”. 大東医療ガス. 2019年3月31日閲覧。
- ^ “技術資料 流量単位1”. 流体工業株式会社. 2019年3月31日閲覧。
- ^ 計量単位規則 別表第2 体積の欄
- ^ [1] BIPM 著、産業技術総合研究所 計量標準総合センター 訳『国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版』産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2020年3月、130頁。"備考2."。
- ^ “CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
- ^ “The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。
- 1 立方メートルとは
- 2 立方メートルの概要
- 3 メートル法の非SI単位
- 4 符号位置
立方メートルと同じ種類の言葉
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