碁石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/22 09:58 UTC 版)
囲碁 |
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碁石(ごいし)は、囲碁、連珠に使用する用具で、黒・白2色の円盤形の物体である。黒白2色で一揃いとなり、碁笥(ごけ、または、ごす)ないし碁器(ごき)と呼ばれる容器に入れておく。囲碁を行う上では単に「石」と呼んだりする(※当項目でも以後は“石”と表記する)。
ゲームを行う上では黒181個、白180個を用意する[1](ただし、この個数にルール上の意味はなく、対局中に不足した場合はアゲハマを同数交換したり、余所から持ってくるなどの形で適宜補充する)。連珠では「珠」と呼び、黒113個、白112個を用意する[2]が、実際には60個程度ずつで差し支えない。
- ^ 囲碁の盤は19路で19×19=361個の石が置ける。黒181個、白180個で盤を埋め尽くすことになる。
- ^ 連珠の盤は15路で15×15=225個の石が置ける。黒113個、白112個で盤を埋め尽くすことになる。
- ^ a b c “囲碁の日本棋院”. 囲碁の日本棋院. 2020年3月18日閲覧。
- ^ “本因坊戦:23日から第2局 6冠・文裕先勝に本木が黒番”. 毎日新聞. 2020年3月18日閲覧。
- ^ “正倉院 - 正倉院”. shosoin.kunaicho.go.jp. 2020年3月18日閲覧。
- ^ 宮崎県 (2011年7月25日). “雅趣・伝統の美”. 2012年5月28日閲覧。
- ^ この逸話の概要は以下のようなものである。「遣唐使として皇帝と会見した日本の王子が、日本一の碁の名手を名乗り『国の名誉を賭け、唐の名手と対戦したい』と碁の勝負を申し入れた。そこで皇帝は碁の国手といわれた大臣の顧師言を呼び出し、日本の王子と対局させた。双方の実力は互角で序盤から互いに譲らぬ激闘となったが、御前試合で君命を辱めることを恐れた顧師言が汗を振り絞った思考の末、三十二手目に死に物狂いの名手を放ち、それを見た日本の王子は驚嘆し、遂に兜を脱いだ。対局の後で王子は外使の接受担当の鴻臚卿に『顧先生は貴国で何番目の名人なのか』と質問し、鴻臚卿は『三番目であります』と返答した。実際は顧師言は国一番の名手だったのだが、日本の名人と対等勝負だったので、唐の体面を考慮して嘘をついたのだった。日本の王子は不服顔で『唐で一番の名手と対局したい』と言った。鴻臚卿は動ぜず『第三を破って第二と対局し、第二を破って第一と対局できるのです。なぜにいきなり第一と対局できましょう』と答えた。日本の王子は碁盤に蓋をして『小国の第一は、ついに大国の第三に及ばぬのか』と嘆息した」 この対局の棋譜は玄玄碁経に記録され、現代に伝わっている。
- ^ “グリーン碁石と夏樹静子さん – 全日本囲碁協会”. 2020年3月18日閲覧。
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