石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
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石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの | ||
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著者 | 清武英利 | |
発行日 | 2017年7月25日 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | ノンフィクション小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 370 | |
公式サイト | bookclub.kodansha.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-06-220687-7 ISBN 978-4-06-516376-4(文庫本) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜』(いしつぶて がいむしょうきみつひをあばいたそうさにかのおとこたち)と題し、2017年11月にWOWOWでテレビドラマ化された[2]。
執筆背景
事件当時、著者は社会部の記者として警視庁を担当しており、実際に捜査二課と四課に出入りして取材を重ねていた。この作品はそのときの取材をベースに事実に基づいて執筆された[3][4]。本書に登場する人物名は、現職の刑事一人を除き全て実名である[5]。
あらすじ
警視庁捜査二課には重要な部門が二つある。一つは「サンズイ」(汚職の隠語。汚の偏であるさんずいから)と呼ばれる贈収賄事件を専門に摘発する「ナンバー」こと二課の花形・第四(第一班~三班)、第五(第四班~六班)、第六(企業四係~六係)の知能犯各部門。もう一つは、汚職の情報を集め、その裏取りを行ってナンバーに案件を引き渡す第一知能犯情報係、通称「情報」[6]。
1999年、情報係の主任が、外務省汚職疑惑の調査を元政治家水野清から依頼される[7]。翌年開催される九州・沖縄サミットは[注 1]、物品納入は競争入札のはずだが、外務省役人と癒着した業者に不当に落札されて仕事が取れない、その癒着役人らは代議士より贅沢な暮らしをしている、との苦情・内部告発があり、水野はもし事実なら、外務省の役人主導で談合(官製談合)に相当すると考えた。告発者は業者に転職しているものの元外務省のノンキャリの出身だった[8]。
情報係主任警察官が告発者を事情聴取。このとき明らかになった利益供与手段は役人への金券(ビール券やタクシーチケット)贈答であり[注 2]、癒着役人だとして浮上した名前は欧州局西欧第一課課長補佐・浅川明男であった[9][10]。しかし、同社の営業員の追跡聴取により「外務省の三悪人」の存在があきらかになり、当サミットのロジスティクスを掌握しているのは浅川ではなく後任の松尾克俊であることが判明する[11]。以降、本書の焦点は松尾に移り、その女性関係(愛人や囲いのマンション)[12]、十数頭におよぶ競走馬所有[13]、複数銀行の虎ノ門支店と、数千万円単位で現金入金(資金源の出所不明)[14][注 3]、銀行口座からクレジットカード決済としかなく具体的な使途目的が不明な支出[15]等へと捜査が展開する。
登場人物
この節には内容がありません。(2020年6月) |
注釈
出典
- ^ “大宅賞に森功さんの「悪だくみ」 読者賞は清武英利さん”. 朝日新聞 (朝日新聞社) 2019年9月2日閲覧。
- ^ a b “佐藤浩市、6年ぶり連ドラ主演作「石つぶて」で江口洋介と初共演!巨悪に挑む刑事に”. 映画.com. (2017年8月24日) 2018年11月24日閲覧。
- ^ “汚職を追った「はみ出し者」二課刑事たち ぶつかった警察組織の変貌”. 現代ビジネス (講談社). (2017年7月20日) 2018年11月24日閲覧。
- ^ “官僚の聖域で10億円を懐に入れた男を追え!外務省機密費事件の真実”. 現代ビジネス (講談社). (2017年10月2日) 2018年11月24日閲覧。
- ^ 清武英利「あとがき」『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』講談社、2017年、364頁。ISBN 978-4-06-220687-7。
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第1章第3節、46頁
- ^ 清武 2017, 「」『石つぶて』第1章第2–3節、44–45頁
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第1章第2節、129–140頁
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第1章第4節、53–60頁
- ^ 平成7年アジア太平洋経済協力(APEC)東京高級事務レベル会合及び同大阪閣僚会議に係わる公金詐取事件外務省記者会見、2001年9月3日
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第2章第3節、53–60頁
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第3章第1–2節、108–119頁
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第3章第3節、108–119頁
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第3章第4節、140–148頁
- ^ 清武 2017, 『石つぶて』第4章第4節、190–182頁
- ^ “『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』(清武 英利)|講談社BOOK倶楽部”. 講談社. 2019年9月2日閲覧。
- ^ “『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』(清武 英利):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部”. 講談社. 2019年9月2日閲覧。
- ^ a b “女性プロデューサーがタブーに斬り込んだ「石つぶて」ドラマ化の波紋”. 新潮社 (2017年11月16日). 2018年11月24日閲覧。
- ^ “佐藤浩市×江口洋介 SP対談「あいつら失敗しねえかなぁ…」ひそかに抱く仲間への“本音””. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2017年10月31日) 2019年9月2日閲覧。
- ^ “飯豊まりえ、初の刑事役を振り返り「もう何も怖くない」”. ザテレビジョン. (2017年12月9日) 2018年11月24日閲覧。
- ^ “飯豊まりえ、刑事役に初挑戦「大人の女性スタイル慣れない」”. マイナビニュース. (2017年9月20日) 2018年11月24日閲覧。
- ^ “北村一輝、佐藤浩市&江口洋介の取り調べに「疲れました」”. ザテレビジョン. (2017年10月27日) 2018年11月24日閲覧。
- ^ Avex Entertainment. “moumoonの新曲「Let it shine」が佐藤浩市主演WOWOW連続ドラマ「石つぶて」主題歌に決定”. 2018年11月24日閲覧。
- ^ 国際ドラマフェスティバル in TOKYO. “東京ドラマアウォード2017”. 2018年11月24日閲覧。
- ^ PR TIMES. “「連続ドラマW ⽯つぶて」が東京ドラマアウォード2018 作品賞 連続ドラマ部⾨ 優秀賞を受賞”. 2018年11月24日閲覧。
- ^ 日本民間放送連盟. “平成30年日本民間放送連盟賞 入選作品・事績”. 2018年11月24日閲覧。
- ^ PR TIMES. “2018年(平成30年)⽇本⺠間放送連盟賞においてオリジナル番組3作品が優秀を同時受賞”. 2018年11月24日閲覧。
- ^ “放送ウーマン賞2017”. 日本女性放送者懇談会. 2020年6月11日閲覧。
- ^ 岡野真紀子(インタビュー)「「連続ドラマW 石つぶて」で放送ウーマン賞受賞。「負けた戦いに美学があることを描きたかった」」『FEATURES!』、WOWOW、2018年2月15日 。2020年6月11日閲覧。
- ^ TCエンタテインメント. “連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~ Blu-ray BOX”. 2018年11月24日閲覧。
- 1 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したものとは
- 2 石つぶて 警視庁 二課刑事の残したものの概要
- 3 書籍情報
- 4 外部リンク
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