環状線 (モスクワ地下鉄) 環状線 (モスクワ地下鉄)の概要

環状線 (モスクワ地下鉄)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 22:38 UTC 版)

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環状線 (コリツェヴァーヤ線)
環状線の位置
基本情報
ロシア
路線網 モスクワ地下鉄
駅数 12駅
開業 1950年 - 1954年
運営者 モスクワ市地下鉄公社
路線諸元
路線距離 19.4 km
軌間 1,520 mm (広軌)
電化方式 直流825V 第三軌条方式
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環状」という路線名であるが、1950年1952年にそれぞれ部分開通したのち、1954年に環状線として全線開通した。今では通勤客には欠かせない足となっている。

スターリン様式絶頂期に作られた駅の内装は世界的にも有名。

歴史

元々、モスクワ環状線の地下鉄路線を建設する計画などはなかった。中心部を貫くような放射線をいくつも建設する計画をしており、それぞれの路線を中心部で接続した上でその中心部の駅を乗り換え駅にするつもりであった。しかし1938年ザモスクヴォレーツカヤ線(2号線)とアルバーツコ=ポクローフスカヤ線(3号線)が開通すると、そうした放射線だけでは中心部の乗り換え駅に乗客が集中し、年々増加する乗客には対応しきれないことが明らかとなっていった。

中心部を取り囲むようにして走るサドーヴォエ環状道路に沿うような地下鉄環状線の建設について話し合われるようになり、結局、市の南部と東部はサドーヴォエ環状道路に沿いつつも北部と西部は鉄道の主要駅(レニングラーツキー駅ヤロスラフスキー駅カザンスキー駅ベラルースキー駅キエフスキー駅)と接続するように環状道路の少し外側の路線が建設されることとなった。これにより、市内の主要駅どうしが離れているがゆえに問題となっていた鉄道駅から別の鉄道駅への人と物の輸送が、地下鉄路線を経由することで一気に解決されることとなった。

建設は戦後すぐに始まり、1950年にまずパールク・クリトゥールイ駅 - クールスカヤ駅間で開通、続いて1952年にクールスカヤ駅からベラルースカヤ駅まで延伸し、1954年にベラルースカヤ駅から元のパールク・クリトゥールイ駅に接続して環状となった。

この環状線の開通によりモスクワの乗客の動きは大きく変わった。またプラットホームも将来新たな路線が接続できるような計画的な構造となった。2009年現在、9つの地下鉄路線と接続している。

開通区間と開通日

開通区間 開通日 距離
パールク・クリトゥールイ駅 - クールスカヤ駅 1950年1月1日 6.5 km
クールスカヤ駅 - ベラルースカヤ駅 1952年1月30日 7.0 km
ベラルースカヤ駅 - パールク・クリトゥールイ駅 1954年3月14日 5.9 km
合計:12駅 19.4 km

駅名の変更

現在の駅名 旧駅名
パールク・クリトゥールイ駅 Tsentralnyi Park Kultury i Otdykha Imeni Gorkogo 1950年 - 1980年
オクチャーブリスカヤ駅 カルージュスカヤ駅 1950年 - 1961年
ドブルイニンスカヤ駅 セルプホフスカヤ駅 1950年 - 1961年
プロスペクト・ミーラ駅 ボタニーチェスキー・サート駅 1952年 - 1966年

乗り換え

環状線の特徴的な点として、12駅すべてが他のモスクワ地下鉄の路線と接続しているということがあげられる。そのためすべてが乗り換え駅となっている。

接続路線 乗り換え駅
ソコーリニチェスカヤ線 パールク・クリトゥールイ駅コムソモーリスカヤ駅
ザモスクヴォレーツカヤ線 パヴェレツカヤ駅ベラルースカヤ駅
アルバーツコ=ポクローフスカヤ線 クールスカヤ駅キエフスカヤ駅
フィリョーフスカヤ線 キエフスカヤ駅
カルーシュスコ=リーシュスカヤ線 オクチャーブリスカヤ駅プロスペクト・ミーラ駅
タガーンスコ=クラスノプレースネンスカヤ線 タガンスカヤ駅クラスノプレスネンスカヤ駅
カリーニンスコ=ソンツェフスカヤ線 タガンスカヤ駅
セルプホーフスコ=チミリャーゼフスカヤ線 ドブルイニンスカヤ駅ノヴォスロボーツカヤ駅
リュビリーンスコ=ドミトロフスカヤ線 クールスカヤ駅





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