炭素繊維
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 07:19 UTC 版)
メーカー
日本発の技術であり、現在でも世界市場に占める日本企業製品のシェアは高い。
- PAN系メーカー
- ピッチ系メーカー
労働安全衛生
- 炭素繊維の一種である、特定の多層カーボンナノチューブが『労働安全衛生法第28条第3項の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防止するための指針』いわゆる『がん原性指針』の対象物質に追加された(基発0331第26号[16])。
- 炭素繊維の一種である、特定の多層カーボンナノチューブに関して、2009年3月31日厚生、厚生労働省労働基準局長より、改訂版の通達『ナノマテリアルに対するばく露防止等のための予防的対応について』(基発331013号[17])が出された。
- 基発331013号対応した保護具資料が安全衛生メーカーより公開されている。(リンク先 P11)[1]
- 欧州では自動車等に使用されている、CFRP用の太さ3-5 µm(ナノマテリアルでは無い)の炭素繊維に関しても肺癌(肺がん)のリスクが指摘されている。[2]
- 炭素繊維の加工時に発生する粉塵下での作業は粉じん作業となり、防塵マスク、保護メガネ、防護服、集塵機等の粉塵対策が必要となる。[3]
- 炭素繊維を加工する設備は粉じん作業設備となり、粉じん作業設備等設置届を労働基準監督署長に届け出る必要がある。[4][5]
関連項目
外部リンク
- ^ JIS L 0204-2 繊維用語(原料部門)-第2部:化学繊維
- ^ a b c 三菱化学グループのプラスチック、トピックス「CFRP(炭素繊維強化プラスチック)-PAN系とピッチ系-」2010年10月19日掲載(2011年10月17日閲覧)
- ^ 炭素繊維とは そもそも炭素繊維って?TORAYCA(2011年10月18日閲覧)
- ^ a b 「カーボンファイバーってなんでこんなに高価なの?」ギズモード・ジャパン(2011年10月1日掲載)2011年10月18日閲覧
- ^ 「炭素繊維リサイクル最前線」『毎日新聞』朝刊2022年10月25日(2022年10月30日閲覧)
- ^ 志村幸雄『誰が本当の発明者か 発明をめぐる栄光と挫折の物語』講談社〈ブルーバックス(B-1525)〉、2006年8月。ISBN 4062575256。
- ^ 立林 康巨「PAN系炭素繊維の現状と将来」炭素繊維協会第23回複合材料セミナー資料 (PDF) (2010年6月29日掲載)2011年10月17日閲覧
- ^ 「PAN系各社の炭素繊維開発の歴史」 (PDF) 炭素繊維協会(2010年6月29日掲載)2011年10月18日閲覧
- ^ a b 深川 敏弘「ピッチ系炭素繊維の現状と将来」 (PDF) 炭素繊維協会第24回複合材料セミナー資料(2011年8月21日掲載)2011年10月18日閲覧
- ^ a b 「航空機材料としての炭素繊維適用の動向について」 (PDF) 、(財)航空機国際共同開発基金:航空機等に関する解説概要、2007年度掲載(2011年10月18日閲覧)
- ^ FAQ 炭素繊維協会(2011年10月18日閲覧)
- ^ 河村 雅彦「PAN系炭素繊維の現状と将来」 (PDF) 炭素繊維協会第24回複合材料セミナー資料(2011年8月21日掲載)2011年10月18日閲覧
- ^ 炭素繊維事業「炭素繊維とは」東邦テナックス(2011年10月17日閲覧)
- ^ 村上 陽太郎「炭素繊維の製法、構造及び性質 (PDF) 」(財)大阪科学技術センター付属ニューマテリアルセンター『NMCニュース』2005年4月号 No.37(2011年10月18日閲覧)
- ^ よくある質問FAQ 東邦テナックス 炭素繊維事業(2011年10月18日閲覧)
- ^ 基発0331第26号 平成28年3月31日「労働安全衛生法第28条第3項の規定に基づき厚生労働大臣が定める化学物質による健康障害を防止するための指針」について 厚生労働省労働基準局長(2022年10月30日閲覧)
- ^ ○ナノマテリアルに対するばく露防止等のための予防的対応について(平成21年3月31日)(基発第0331013号)(都道府県労働局長あて厚生労働省労働基準局長通知)2022年10月30日閲覧
炭素繊維と同じ種類の言葉
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