東武300系電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 13:46 UTC 版)
改造種車
300型
総定員408名[4]
- 301F←1818F
- 302F←1817F
350型
総定員268名[5]
- 351F←1816Fのうち登場時の4両
- 352F←1813F・1816Fのうち6両編成化時に増備された中間車各2両
- 353F←1813Fのうち登場時の4両
改造所は
301・352・353F:アルナ工機
351F:津覇車輛工業
302F:富士重工業
なお300型は当初3編成改造される予定だったが実際に改造は行われず303Fは未成となった。
編成表
号車 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ300-1形 (Tc1) |
モハ300-2形 (M2) |
モハ300-3形 (M1) |
モハ300-4形 (M4) |
モハ300-5形 (M3) |
クハ300-6形 (Tc2) |
搭載機器 | MG・CP | CON・PT | MG・CP | CON・PT | ||
自重 | 34.0 t | 39.5 t | 40.0 t | 39.5 t | 40.0 t | 34.0 t |
定員 | 64人 | 72人 | 68人 | 68人 | 72人 | 64人 |
車両番号 | 301-1 302-1 |
301-2 302-2 |
301-3 302-3 |
301-4 302-4 |
301-5 302-5 |
301-6 302-6 |
← 浅草
| ||||
号車 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|
形式 | クハ350-1形 (Tc1) |
モハ350-2形 (M2) |
モハ350-3形 (M1) |
クハ350-4形 (Tc2) |
搭載機器 | MG・CP | CON・PT | ||
自重 | 34.0 t | 39.5 t | 40.0 t | 34.0 t |
定員 | 64人 | 72人 | 68人 | 64人 |
車両番号 | 351-1 352-1 353-1 |
351-2 352-2 353-2 |
351-3 352-3 353-3 |
351-4 352-4 353-4 |
-
クハ350-1形
-
モハ350-2形
-
モハ350-3形
-
モハ350-4形
運用概況
2006年3月18日のダイヤ改正で列車種別変更が行われ、従来の座席指定制の急行列車はすべて特急列車に昇格した。それに伴い、側面種別表示は緑地に白文字から金色地に白文字と変更になったほか、前面種別表示も緑色の「急行」から金色の「特急」へと変更になった。ただし、100系「スペーシア」と車内設備に格差があることから、特急料金は改正前の急行料金並みに抑制される等の措置がとられた。
2018年5月20日までは、種車となった1800系の最終編成(1819F)が臨時快速や団体専用列車として日光線東武日光駅まで乗り入れており、臨時特急に入った300型・350型と顔を並べることもあった。
300型
1997年3月までは急行「きりふり」・「ゆのさと」で運用されていたが、両列車の定期運用廃止により定期運用を失った時期もあった。その後、2006年3月のダイヤ改正で特急へと格上げされたと同時に設定された浅草発南栗橋行き「きりふり」283号(2015年現在は285号)、2013年3月のダイヤ改正からは浅草発春日部行き「きりふり」283号(どちらも平日運転)として300系の定期運用が復活した。この列車はJRでいう「ホームライナー」的要素が強い。他に臨時運転の「きりふり」・「ゆのさと」および団体専用列車(「伊勢崎市民号」など)に使用された。車両故障等でやりくりがつかない場合100系「スペーシア」の代走に使われるが、サービス面で大きく劣ることから特急料金不要の措置がとられていた。
また、2001年から冬季に運転される臨時夜行列車「スノーパル」と、翌2002年からは毎年6月 - 10月に運転される臨時夜行列車「尾瀬夜行」に従来使用されていた6050系に代わって300型が充当されていた。
2015年12月には野田線経由の浅草発運河行き臨時特急「きりふり」267号にも充当された[6]。
車両の老朽化および500系「リバティ」の導入による運行形態の変更に伴い、2017年4月20日のきりふり285号を最後に運用を終了した[7]。また、同年4月16日には引退記念列車としてきりふり275号が浅草駅から東武日光駅まで運行された[8][9]。
350型
2005年2月28日までは野岩鉄道・会津鉄道に乗り入れる浅草駅 - 会津田島駅間の急行「南会津」の運用もあり、この運用を引き継いだ浅草駅 - 新藤原駅間の急行「ゆのさと」には2006年3月17日まで使用された。また、2017年4月20日を最後に運用を終了した300型(前項)と同様に臨時「ゆのさと」にも使用された。
2014年6月からは、毎週金曜日に新栃木行き「きりふり」269号に充当されていた。
353編成は2010年4月24日から同年8月まで「スカイツリートレイン」として運行されていた。これは、車内に東京スカイツリーの写真等を展示しているものであり、前面や側面にもラッピングがされていた。またこの期間、特急「きりふり」275号は「ゆのさと」275号に変更されていた。なお、運行初日の「ゆのさと」275号のみ特別ヘッドマークを取り付けての運行であったが、車両不具合のため浅草発はラッピングなしの351Fで運転され、新栃木で353Fと車両交換を行った。なお「スカイツリートレイン」の名称は、2年半後の2012年10月から6050系を改造した展望列車634型の臨時特急の愛称に使われた。
2020年4月24日までは「しもつけ」でも運用されていた。
2021年4月[10]の時点で4連3本が在籍し、土休日運転の「きりふり」で運用されていたが、2022年3月のダイヤ改正で定期運用を終了した。最後の運用は、3月6日運転の特急きりふり283号新栃木行き[1]であった。
その後2021年6月2日に352Fが、2022年6月16日に351Fがそれぞれ廃車されたのに続き、最後に残った353Fも7月7日の北館林荷扱所への廃車回送を兼ねた館林駅までの臨時団体列車の運用を最後に廃車。これにより300系列が全て消滅するとともに、種車時代から約53年にわたって運用された1800系列の車両は完全に姿を消した。
- ^ a b “東武350系、定期運用を終了”. railf.jp鉄道ニュース. 鉄道ファン (交友社). (2022年3月7日)
- ^ 花上嘉成・諸川久『日本の私鉄 <10>東武 カラーブックス』、保育社、1991年8月、ISBN 978-4586508136
- ^ http://sonicrailgarden.sakura.ne.jp/seat_tobu300.html
- ^ 稲葉克彦「東武鉄道現有車両諸元表」『鉄道ピクトリアル』第58巻第1号臨時増刊号(通巻799号)、電気車研究会、東京、2008年1月、277-278頁、ISSN 0040-4047。
- ^ 稲葉克彦「東武鉄道現有車両諸元表」『鉄道ピクトリアル』第58巻第1号臨時増刊号(通巻799号)、電気車研究会、東京、2008年1月、278頁、ISSN 0040-4047。
- ^ “浅草駅から東武アーバンパークライン 清水公園駅方面に直通する運河駅行き臨時特急を初運転!” (PDF). 東武鉄道 (2015年11月10日). 2015年11月12日閲覧。
- ^ “東武鉄道300系が引退”. 交友社 鉄道ファン railf.jp. (2017年4月21日)
- ^ “ありがとう300型!きりふり275号で引退記念運転イベントを実施します” (PDF). 東武鉄道 (2017年3月27日). 2017年3月27日閲覧。
- ^ “東武鉄道で『ありがとう300型 引退記念運転』”. 交友社 鉄道ファン railf.jp. (2017年4月17日)
- ^ 私鉄車両編成表2021
固有名詞の分類
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