暁星中学校・高等学校
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校歌
学校には校歌が制定されている。制定前は「ラ・マルセイエーズ」などのフランス語の歌を歌っていた。戦前は3番も歌っていたが、戦後は軍国主義的な内容(『大君の国』など)から歌わなくなっている。また、一番最後の節は2回繰り返して歌う。作詞は北原白秋。作曲は山田耕作。
1番 来たれ我に黎明 開け雲の翼 光りあり燦らに言葉ある星 暁星暁星我らが理想
2番 思へ常に平和を 守れ人の信 響きありまさしく空を呼ぶ旗 暁星暁星我らが希望
(3番)生きよ愛に学園 纏え額の桂 栄あり東の大君の国 暁星暁星我らが勝利
教育
学内では中学生が1 - 3年生、高校生が4 - 6年生と呼称され、実質上1つの学校となっている。
中学3年時より主要教科(外国語・数学)は習熟度別編成になり、高校2年時で文系・理系選択を行う[9]。医師の息子が多いため理系を選択する学生が多く、その大半が医学部を志望する。そのため数学・理科に関してはハイレベルな授業が展開されている。
英語においては旧来より、ロバート・M・フリン神父著、イエズス会編纂の『プログレス・イン・イングリッシュ』シリーズを教科書として採択している。ただし、古い英語表現を見直す動きがあり、プログレスは2019年には完全に廃止されることになった。
また先述の通り、フランス語教育を行っている。毎年6月頃には「フランス語フェスティバル」が行われ、暁星の他白百合・雙葉・カリタス・聖ドミニコなどの学校からフランス語を第1外国語として履修する生徒が集まり、フランス語による劇やスピーチが行われる。黄緑色の『Premier Livre』からステップごとの色別表紙が施されるテキストは本校編纂であり、これらのフランス語教育を行うカトリック系各校で利用されていた。
また、週に1時間宗教の授業が(「道徳」の授業に代わり)行われる。もちろん宗教とはキリスト教(カトリック)のことであり、神父や神学校(上智大学の神学科など)を卒業した教師により聖書の朗読や読解、キリスト教宗教学の授業が行われる。
その他
- 1967年(昭和42年)に暁星学園国際部日仏科として設置された、主に在日フランス人子弟やフランス語圏出身者、邦人の帰国生徒らが通うリセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京が、シャミナード修道院側隣接地(小学校対面)にあった。両校間の交流は年に一回の秋祭りぐらいだった。リセが校舎を移転したため、現在同地は高層マンションとなっている。
- 2000年(平成12年)度まで学食であった「大平食堂」は廃業。現在の学食はシダックスが運営。「大平食堂」のオーナーであった大平義道は2006年(平成18年)7月に死去。
学校行事
- 1学期
- 4月 入学式、実力テスト(中2〜高3)
- 5月 1学期中間試験
- 6月 運動会、修学旅行(高2)
- 7月 1学期末試験
- 8月 夏休み
- 2学期
- 9月 実力テスト
- 10月 文化祭、2学期中間試験
- 11月 研修旅行(中3)
- 12月 2学期末試験
- 3学期
- 1月 サッカー大会
- 2月 入学試験
- 3月 3学期末試験・卒業式
- ^ 実際の創立は2月1日。11月1日が記念日なのは、諸聖人の日がこの日のため。
- ^ 暁星中学校の学校情報 - 中学受験パスナビ(旺文社)の冒頭に「※系列高校での募集はない。」と記されている。
- ^ 田中貞夫「滞佛研鑽考 : 小野政吉・敏郎父子の事例」『一般教育部論集』第24号、創価大学一般教育部、2000年2月、31-57頁。
- ^ 鈴木隆祐『名門高校人脈』光文社新書、2005年。ISBN 4-334-03317-2。
- ^ 週刊読売 55(42), 130-131, 1996-09-29 「現代日本の名門校」-23-暁星学園 読売新聞社
- ^ a b 二見喜章『現代日本の名門校―「人材を育む」この中高一貫校』主婦の友社、1998年8月、118-121頁。ISBN 978-4072233498。
- ^ 制服紹介 | 札幌光星中学校・高等学校 2023年7月9日閲覧。
- ^ “同級生交歓 暁星中学校 平成7年卒”. 文藝春秋 電子版 (2022年7月6日). 2023年10月8日閲覧。
- ^ 成績不良者は中学、高校進学の際退校を勧告される場合もある。
- ^ 「岡田英弘教授 : 年譜と著作目録」『アジア・アフリカ言語文化研究』第45巻、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、1993年、227-264頁、ISSN 0387-2807、2022年9月30日閲覧。
固有名詞の分類
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