岡山県道・広島県道9号芳井油木線 岡山県道・広島県道9号芳井油木線の概要

岡山県道・広島県道9号芳井油木線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 00:25 UTC 版)

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主要地方道
岡山県道9号 芳井油木線
広島県道9号 芳井油木線
主要地方道 芳井油木線
実延長 岡山県道 20.9 km [1]
広島県道 14.785 km [2]
制定年 1964年昭和39年)
起点 岡山県井原市芳井町吉井【北緯34度37分55.9秒 東経133度25分59.2秒 / 北緯34.632194度 東経133.433111度 / 34.632194; 133.433111 (県道9号起点)
主な
経由都市
岡山県高梁市
終点 広島県神石郡神石高原町油木【北緯34度46分19.7秒 東経133度16分53.5秒 / 北緯34.772139度 東経133.281528度 / 34.772139; 133.281528 (県道9号終点)
接続する
主な道路
記法
国道313号
岡山県道77号美星高山市線
国道182号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

概要

岡山県と広島県を結ぶ道路の一つで、井原市と神石郡神石高原町を結ぶ唯一の県道(主要地方道)である。路線名となっている「芳井」および「油木」は、かつて存在した自治体名で、同一県内に同じ読み名の自治体(岡山県には芳井町吉井町、広島県には油木町湯来町。)が存在し、同一県内に同じ読み名のある自治体同士をつなぐというユニークな路線であった。しかも、その県内においては、同じ読み名の自治体を区別するため、県庁所在地に近い自治体(吉井町、湯来町)のほうは、郡名を省いて呼ばれることが多いのに対し、「芳井」および「油木」は、県庁所在地から遠いため、自治体名の頭に郡名を付けて呼ばれていた(後月郡芳井町、神石郡油木町)。なお、これら自治体は平成の大合併により、自治体名としてはすべて消滅している。

路線データ

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
  • 起点 : 岡山県井原市芳井町吉井
  • 終点 : 広島県神石郡油木町油木[2] (現在の神石高原町油木)
  • 重要な経過地 : 広島県神石郡豊松村[2] (現在の神石高原町の一部)
  • 路線延長
    • 岡山県道 : 実延長 19.9 km2020年4月1日現在)[1]
    • 広島県道 : 実延長 14.785 km、うち旧道 0.141 km (2020年4月1日現在)[2]

歴史

旧東城往来 雲州街道と並行しており、歴史ある路線である。かつての街道筋には、道しるべや道標も残る。井原市内には、明治 - 昭和初期に設置されたと思われる道しるべや道標が随所に残っており、一部には、「懸道井原油木線」、「懸道佐原油木線」などと刻まれているものもある。

懸道井原油木線、懸道佐原油木線など時代によって路線名や経路変更がなされ、広島県道・岡山県道坂瀬川芳井線、岡山県道・広島県道前原谷芳井線、広島県道仙養油木線にそれぞれ分断された後、1964年(昭和39年)に広島県道205号仙養油木線の全線と広島県道・岡山県道坂瀬川芳井線および岡山県道・広島県道前原谷芳井線の各一部をもって現在の路線の成立に至る。

年表

月日 概要
19??年 東城往来 雲州街道を踏襲する形で車道化。[要出典]
1964年昭和39年) 12月28日 建設省(当時)告示第3,620号により認定。
1965年(昭和40年) 3月31日 岡山県告示第251号および広島県告示第259号[2] により認定。
1972年(昭和47年)頃 岡山・広島両県での県道番号改正により岡山県道・広島県道9号芳井油木線に改称。
2004年平成16年) 10月1日 岡山県高梁市川上郡の全3町、上房郡有漢町が対等合併して改めて高梁市が設置されたことに伴い、高梁市域を本路線が通過することになる。
11月5日 広島県神石郡の全町村が対等合併して神石郡神石高原町が成立したことに伴い、終点の地名表記が変更(神石郡油木町油木 → 神石郡神石高原町油木)。
2005年(平成17年) 3月1日 岡山県小田郡美星町後月郡芳井町井原市に編入されたことに伴い、起点の地名表記が変更(後月郡芳井町大字吉井 → 井原市芳井町吉井)。
2015年(平成27年) 5月25日 天神峡トンネルが貫通、貫通式[3][4]
2016年(平成28年) 7月31日 岡山県告示第421号により天神峡トンネルが供用開始[注 1]、開通式[6]

注釈

  1. ^ 井原市芳井町のうちの吉井字親子原1150番2地先から川相字大道ノ上119番1地先を経て川相字大道ノ上167番地先まで[5]

出典

  1. ^ a b 11 運輸及び通信 (表89) (XLS)”. 岡山県統計年報 令和2年版. 岡山県庁総合政策局統計分析課. 2022年5月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e 国県道一覧表(令和2年4月1日現在) (PDF)”. 広島県庁土木建築局道路河川管理課. p. 6 (2020年4月1日). 2022年5月26日閲覧。
  3. ^ “井原・天神峡トンネルが貫通 907メートル 16年春全線開通”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2015年5月26日). http://www.sanyonews.jp/article/179494/1/ 2015年5月31日閲覧。 
  4. ^ “天神峡トンネル貫通 難所解消へ”. 中国新聞 (中国新聞社). (2015年5月26日). http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=157666&comment_sub_id=0&category_id=112 2015年5月31日閲覧。 
  5. ^ 平成28年7月29日 第11808号 (告示第421号) (PDF)”. 岡山県公報. 岡山県庁. pp. 7. 2016年7月31日閲覧。
  6. ^ a b “井原・天神峡トンネルが開通 地域の産業、観光活性化に期待”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2016年7月31日). http://www.sanyonews.jp/article/390222/1/ 2016年7月31日閲覧。 
  7. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  8. ^ 広島県庁ホームページ - 「県道芳井油木線から国道182号への経路について」(県政提言コーナー 平成22年2月に寄せられたご意見)
  9. ^ 岡山県庁ホームページ - 「笠岡 - 神石高原間の県道の国道昇格について」(マルチメディア目安箱 平成17年度5月提言意見)
  10. ^ 平成25年度 異常気象時通行規制区間及び規制基準 (103 KB) (PDF)”. 岡山県庁土木部道路整備課 (2013年). 2015年5月31日閲覧。
  11. ^ 異常気象時道路通行規制区間図(井笠地域管内) (769 KB) (PDF)”. 岡山県庁土木部道路整備課 (2013年). 2015年5月31日閲覧。


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