実相寺 (富士市)とは? わかりやすく解説

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実相寺 (富士市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/24 09:58 UTC 版)

実相寺

仁王門
所在地 静岡県富士市岩本1847
位置 北緯35度10分22.5秒 東経138度37分36.7秒 / 北緯35.172917度 東経138.626861度 / 35.172917; 138.626861座標: 北緯35度10分22.5秒 東経138度37分36.7秒 / 北緯35.172917度 東経138.626861度 / 35.172917; 138.626861
山号 岩本山
宗派 日蓮宗
寺格 本山
本尊 三宝尊
創建年 1145年(久安元年)
開山 智印法印
開基 鳥羽法皇
正式名 岩本山実相寺
法人番号 3080105002930
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祖師堂安置の御影 日法作と伝わる
岩本実相寺 祖師堂
岩本実相寺 一切経蔵
岩本実相寺 本堂

実相寺(じっそうじ、實相寺とも表記)は静岡県富士市岩本にある、日蓮宗本山霊蹟寺院)。山号は岩本山。

概要

天台宗の智印法印は三間四面の堂を建立し、如意輪観音を安置して実相寺と号し、鳥羽法皇御願寺とした。円珍が唐より招来した一切経を格護する、天台宗の古刹であったという。村山修験の祖・末代は、時の住持・智印法印(阿弥陀上人)に師事した[1]日蓮が訪れ、経蔵に入り一切経を閲読し、立正安国論を著した。その後、多くの学徒が日蓮に師事し、弟子となった。

現住は72世小松日祐貫首(山梨県身延町武井坊より晋山)。達師法縁(繁珠会)。

歴史

文化財

  • 木造仁王像(富士市指定有形文化財)
  • 一切経蔵(富士市指定有形文化財)
    平成16年と平成19年に行なわれた、立正大学の調査によって宋版一切経と天海版一切経であることが明らかになった。宋版一切経は、6000巻中4巻の残存が確認された。天海版一切経は、6174巻1432経が588箱に収められていた[2]。円珍が唐より招来した一切経は、実相寺衆徒愁状によると「5000余軸の経巻、鎌倉に召し取られる」とあり、鎌倉へ持ち出されていた。もしくは、武田氏の侵攻により、焼失したようである。

旧末寺

日蓮宗は1941年昭和16年)に本末を解体したため、現在では、旧本山・旧末寺と呼びならわしている。

  • 岩本山常在院(山形県東置賜郡高畠町)
  • 妙経山信行寺(台東区谷中)
  • 持栄山本照寺(富士市厚原)
  • 妙瑞山本光寺(富士市瓜島町)
  • 真如山実円寺(富士市三ツ沢)
  • 中道山円妙寺(富士市中丸)
  • 中野山園林寺(富士市中野)
  • 妙経山長慶寺(富士市水戸島)
  • 田嶋山妙福寺(富士市津田町)
  • 妙雲山栄立寺(富士市平垣本町)
  • 照心山安立寺(富士市中島)
  • 詮量山蓮心寺(富士市蓼原)
  • 蓮清山玄龍寺(富士市中村町)
  • 仏原山立光寺(富士市前田)
  • 大法山真乗院(長崎市蚊焼町)

その他

  • 境内にある魔王堂では現在も第六天魔王が祀られている。

交通アクセス

脚注

  1. ^ 実相寺衆徒愁状
  2. ^ 富士市文化財調査報告書(富士市教育委員会)

関連項目

外部リンク




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