勝間和代 受賞など

勝間和代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 19:59 UTC 版)

受賞など

  • 仕事をもつ母親向けのウェブサイト「ムギ畑」を創設した功績から、2005年にウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれる。
  • 2006年には、エイボン女性大賞を受賞している。
  • 2009年2月に、世界経済フォーラムダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出された。
  • 2009年5月に、3代目自転車名人に選出された。
  • JPモルガン在籍時、日経による人気アナリストランキング(2006年3月)で、通信セクターで11位、ITセクターで17位であった[35]

人物

  • 好きなことに夢中になりやすい性格であり、オタク気質であることを自認しており、「オタク趣味の間に仕事をしているのではないか」と思っている[36]
  • 発達障害を持っていることを公表している[37]。子供時代より現在までADHDの特徴をもち、軽度のADHDと診断を受けている[38]
  • 定期的に2ちゃんねるmixiで自分の名前を検索(エゴサーチ)して、役立つコメントを探す[39]
  • 本などの執筆については、「私は本については、書く努力の5倍、売る努力をするということを決めています」とのこと[40]
  • 2010年の香山リカとの論争が話題となった[41]
  • 2010年5月、自らホストを務める経済情報番組『デキビジ』(2010年5月2日BSジャパンで放送)に元2ちゃんねる管理人の西村博之をゲストとして招き対談を行った。しかし、終始議論が噛み合わず[42]、西村の抗議にもすぐに話題を変えてとりあわなかった[42]。この西村との対談について、5月6日に同ブログで「(西村および視聴者に対して)不快感をもたらした」として謝罪した[43][42]。また、同番組内(2010年5月9日放送)でも改めて謝罪した。一方、西村は、対談が和やかに進まなかった件について、「(自分は)睡眠時間が短いと機嫌が悪くなる」と釈明した[44]。この件は、勝間と西村が朝5時半まで別のテレビ番組に出演していて、9時から『デキビジ』の収録が行われ、両名とも寝不足が原因であったと語っている[45]
  • 2018年5月28日、自身のブログで、増原裕子と交際していること、同棲関係にあることをカミングアウトしたが[46][47]、翌2019年(令和元年)11月11日、増原とのパートナー関係の解消を報告した[48]
  • スマートフォンスマートウォッチなどの小型家電(ガジェット)が好きで、Androidのスマホ2台を持ち歩いて愛用しており、文字入力は音声入力が速いと主張している[49][50][51]

主張

社会政策

  • 雇用、労働問題について、著書『会社に人生を預けるな』の中で、終身雇用はいわば現代の小作農、奴隷制であり、労働環境の面で「NOといえない労働者」を生み出す要因になっていると述べ、これを改めるべきとしている(正規社員の解雇規制緩和論)。
  • 社会的インフラとは国民を支える社会システムであり、教育・少子化対策・雇用対策・医療改革・介護改革・NPO支援などであるとしている[52]、また、医療・介護こそ社会の基礎インフラであるとしている[53]

経済政策

インフレ目標による名目経済成長率の向上が必要であると菅直人に提言し、これを受けて菅は当時の日銀総裁・白川方明に圧力を強め、2012年2月14日に物価上昇率1%を目標とさせた。インフレ目標のために、政府と日銀のアコードが有効であると、リフレ派の主張を行っている[54][55][56]

電力政策

中部電力の原発促進のテレビ広告に起用され「経済成長のためには、エネルギーは量とコスト両方が安定していないといけない」と呼びかけていた[57]。福島第一原発の事故に対して「放射性物質が実際より怖いと思われていることが問題」「今回の原子力の問題でも、死者が出ましたか?」と原発を擁護する立場を取っている[58][59]

選択的夫婦別姓

選択的夫婦別姓制度導入に肯定的。反対する者が理由として挙げる「家族の仕組みがさらに弱いものになってしまう」などの意見に対し、「選択的別姓を採り入れている国の家族は壊れているのか」と批判する[60]

死刑廃止

本人が司会を自ら務める勝間和代#デキビジにて死刑制度について「私はけっこう強い(死刑制度)廃止派なんですよ。もともと犯罪の原因は、 必ずしもその人だけではないですから。さらに加えて、その人が死刑になっても何も解決しない。この2点なんですよ」と述べている[61]

事業仕分け

2010年、民主党が行った事業仕分けに仕分け人として参加し、予算削減のため的中率や噴火警報の誤報の数などを追及した。勝間は、「たとえば(新たに対象となる)秋田焼山。ここ300年間に約9回の小規模な水蒸気噴火はあったものの、大規模な噴火は数千年前に起きたきり。その場合でも24時間体制というのはどういう理由で必要なのでしょうか[62]」と発言していた。仕分けの結果、火山観測事業の予算は平成22年度の30億8500万円から、平成23年度には6億18­00万円へと約5分の1に削減された。勝間の発言を掲載した『朝日新聞』の特集記事(2010年7月6日付)に、「長野県と岐阜県境で79年に有史以来初めて噴火し、91年、01年にも小規模な噴火を繰り返している御岳山でさえ、観測強化の対象から外された」という記述があったことから、2014年の御嶽山噴火による被害拡大が、勝間のバッシングに発展した[62]御嶽山が仕分けによって常時監視の対象から外れたなどの誤解が広がったためである[62]。御嶽山は、火山噴火予知連絡会が47火山を選出した「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」の一つに入っており、2014年現在も24時間監視が行われており、47のうち30火山で運用されている「噴火警戒レベル」の対象になっている[62]

その他

  • 資格などの勉強について、「リスニング」や「アウトプット」の重要性を説いている[63]

注釈

  1. ^ 勝間は公認会計士資格を有しているが、日本公認会計士協会に登録していない。

出典

  1. ^ YouTube の10万人おめでとうの銀の盾、来たよ。”. X. 2024年5月29日閲覧。
  2. ^ 橋下 徹 オフィシャルウェブサイト”. hashimoto-toru.weblogs.jp. 2023年8月2日閲覧。
  3. ^ 世界経済フォーラム(ダボス会議) YGL(Young Global Leaders) 2009に選ばれました”. 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!! (2009年2月26日). 2023年8月2日閲覧。
  4. ^ 日経BP. “勝間和代:日経xwoman”. woman.nikkei.com. 2023年8月2日閲覧。
  5. ^ "「"得意"を生かして 元気10倍!」". 課外授業 ようこそ先輩. 20 December 2009. NHK総合
  6. ^ “「死ぬほど金持ちは、無駄遣いを全くしない」 勝間和代が「銀行のタオル」バカにした投稿に苦言”. exciteニュース. (2017年9月14日). https://search.yahoo.co.jp/amp/s/a.excite.co.jp/News/society_g/20170914/Careerconnection_7063.amp.html%3Fusqp%3Dmq331AQECAEYAQ%253D%253D 2018年1月21日閲覧。 
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  8. ^ 勝間和代氏会計士廃業”. 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部? 日記 - 楽天ブログ. 山田真哉 (2011年2月18日). 2023年3月24日閲覧。
  9. ^ 書籍詳細:勝間和代『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』”. ディスカヴァー・トゥエンティワン. 2023年3月24日閲覧。
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  12. ^ @kazuyo_k (2010年11月30日). [https://x.com/kazuyo_k/status/9668278095974400 "2010年12月1日のツイート". X(旧Twitter)より2023年12月12日閲覧 ]
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  14. ^ 金融商品取引業者登録一覧
  15. ^ 金融商品取引業者登録一覧 平成20年3月末現在 (pdf) (Report). 金融庁. March 2008. p. 36. 2016年9月21日閲覧 株式会社監査と分析
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  20. ^ “ICT成長力懇談会”. 総務省の情報通信政策に関するポータルサイト. https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/vigor/index.html 
  21. ^ 勝間和代のUstreamぶっちゃけトーク特別編「事業仕分けの真実」”. 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!! (2010年11月19日). 2023年12月12日閲覧。
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  24. ^ “勝間和代のITマーケットウォッチ”. IT PLUS. http://it.nikkei.co.jp/business/column/katsuma_market.aspx 
  25. ^ “Chabo!”. http://www.jen-npo.org/chabo/ 
  26. ^ http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20100215/646lq6/140120100215023614.pdf
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  49. ^ iPhone歴12年だった経済評論家が「いまはアンドロイド」と激推しするワケ 「使い勝手が悪い」は完全な思い込み (2ページ目)”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2020年9月10日). 2023年12月12日閲覧。
  50. ^ ゲストライター (2019年4月12日). “勝間和代は「コスパ」のためにヘッドフォンを5個買う”. ライフハッカー・ジャパン. 2023年12月12日閲覧。
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  52. ^ 勝間和代 『自分をデフレ化しない方法』 文藝春秋〈文春新書〉、2010年、168頁。
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  54. ^ YouTube 【論争:デフレ対策】菅直人副総理×勝間和代氏
  55. ^ 勝間和代「リフレ論」が大反響 ネットで賛否両論が渦巻くJ-CASTニュース(2009年11月11日)
  56. ^ 勝間和代氏が緊急警告“平成デフレ恐慌” インフレ目標で防げZAKZAK 2010年5月25日(2010年5月28日時点のアーカイブ
  57. ^ 宣伝責任も!? 勝間和代氏ら原発事故で困惑のワケ”. ZAKZAK (2011年4月8日). 2023年12月12日閲覧。
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  59. ^ 弘兼憲史、茂木健一郎、勝間和代… 原発PR協力の文化人へ風当たり強まる”. J-CAST ニュース (2011年4月19日). 2023年12月12日閲覧。
  60. ^ 勝間和代 (2012年4月21日). “勝間和代(経済評論家)×村木厚子(内閣府政策統括官兼待機児童ゼロ特命チーム事務局長)vol.2"空気のような差別"が満ちるこの国で女性が直面する「産み悩み」と「育ての苦労」”. 現代ビジネス. 2023年12月12日閲覧。
  61. ^ 勝間氏の"死刑廃止"に賛否両論”. ライブドアニュース (2012年2月17日). 2023年12月12日閲覧。
  62. ^ a b c d 御嶽山被害拡大は「火山観測」仕分けた民主党のせい? 早とちりで「仕分け人」勝間氏がとばっちり”. J-CAST ニュース (2014年9月29日). 2023年12月12日閲覧。
  63. ^ 自身のブログ


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