元素の系統名とは? わかりやすく解説

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元素の系統名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 07:48 UTC 版)

元素の系統名(げんそのけいとうめい)とは正式な名称が定まっていない新しい元素を呼ぶために、IUPAC1978年に系統的な命名規則を定めたものである[1]。一般に新しく発見された元素は確認を経て正式名称が決定されるまでにおよそ10年あまりの期間を要する。中には104番元素のラザホージウムのように論争が長期化し、発見の報告から正式名の決定まで28年もかかった例もある。


注釈

  1. ^ 119番以降の元素は未発見のため、発見報告のある系統名のみの元素がなくなった。
  2. ^ a b c d e f "bi"または"tri"が"ium"と連結する場合は、連続する"ii"をひとつにまとめて"bium"、"trium"と表記する。また、"enn"が"nil"または"nilium"と連結する場合は、3つ連続する"n"を2つに短縮して"ennil"、"ennilium"と表記する(IR-3.1.1, IUPAC Redbook, 2005.)。
  3. ^ その後、1969年のカリフォルニア大学バークレー校による発見が正式とされた。
  4. ^ その後、1981年の重イオン研究所による発見が正式とされた。
  5. ^ その後、2004年の理化学研究所による発見が正式とされた。

出典

  1. ^ J. Chatt, 1979, Recommendations for the Naming of Elements of Atomic Numbers Greater than 100, Pure & Appl. Chem., Vol. 51, pp.381-384.
  2. ^ "atomic symbol", GOLD BOOK, IUPAC.(2010.3.4Web収載)
  3. ^ 富永裕久『元素(図解雑学)』ナツメ社、2005年11月、p.302。 ISBN 978-4-8163-4018-5
  4. ^ 水兵リーベ僕の船……113番元素は「ニホニウム」 日本経済新聞 2016年6月9日
  5. ^ Koppenol, W. H. (2002). “Naming of new elements (IUPAC Recommendations 2002)”. Pure and Applied Chemistry 74 (5): 787. doi:10.1351/pac200274050787. http://media.iupac.org/publications/pac/2002/pdf/7405x0787.pdf. 
  6. ^ Willem H. Koppenol, John Corish, Javier García-Martínez, Juris Meija and Jan Reedijk (2016). “How to name new chemical elements (IUPAC Recommendations 2016)”. Pure Appl. Chem. 88(4): 401–405. 
  7. ^ W.H. Koppenol (IUPAC) (2001). “Names for muonium and hydrogen atoms and their ions”. Pure and Applied Chemistry 73 (2): 377–380. doi:10.1351/pac200173020377. http://www.iupac.org/publications/pac/2001/pdf/7302x0377.pdf 2011年7月30日閲覧。. 


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