俺の屍を越えてゆけ2 俺の屍を越えてゆけ2の概要

俺の屍を越えてゆけ2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 23:34 UTC 版)

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俺の屍を越えてゆけ2
ジャンル RPG
対応機種 PlayStation Vita
開発元 アルファシステム
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
人数 1人
発売日 2014年7月17日
未定
未定
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
コンテンツ
アイコン
セクシャル、暴力
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概要

俺の屍を越えてゆけ』の正統続編で、第1作から数えて15年ぶりの完全新作となる。ゲームデザインは第1作と同じく桝田省治が担当。

プレイヤーは、一族惨殺から実行者復讐の為に復活を遂げ全国に散った者の一人として、短命かつ通常の人間との子を残せない呪いを持つ中で、神々や同じ呪いを受けた一族との子を残し繁栄させていく。最終的に惨殺実行者を倒すことが目的となる。RPGとしてはバックアタックとリーダーアサルトの概念があるシンボルエンカウントである。主人公は前作同様一族だが、物語は一族を復活させた女性「夜鳥子」と惨殺の実行者「阿部晴明」を軸に進行する。

海外版は英語版・フランス語版・ドイツ語版・中国語版がある[3]

新規要素

グラフィックが3Dモデルへの変化や、メモリー容量拡張による1000人ほどまでの家系図の延長、「鬼頭・陰陽士」といった職業の追加、通信機能による他プレイヤー一族への「養子」、呪われた一族の子孫同士なら交神と同様の子孫残しが可能な「結魂」(奉納点ではなく結納の為の「両」が必要)など、様々な要素が組み込まれている。前作の四つのゲームモードに加えて、通常時の時間経過は早いが、熱狂の赤い火の間の時間は遅くなる「どっさりモード」を追加している。赤い火の時の戦利品ルーレットの結果によっては更に赤い火が追加される。鬼神を天界に戻すアイテムはルーレットで緑文字で表記される。行動の選択に悩んだ時はコーちんに一任する事が出来る。ネットワーク課金要素として、特注武器の特殊能力のリセットや家紋の変更などがある。

プレイヤー毎に国の形や配置された迷宮が違い(ランダムで決まる)、船を入手後に行える遠征(出発した月の内には帰って来られない)を行わないと全ての迷宮を攻略できない。遠征では初期で入っている国の他にネットワークを通じて他のプレイヤーの領地にも出撃でき[4][5][6][7]、祭具は入手できないがそこの百鬼祭りにも参加できる。本拠地となった国の位置によって夏と冬の長さの比率が違い、北は冬が長く、南は夏が長い。

迷宮内のボス(鬼神)の場所は固定されているがキャラクターはランダムで配置され、プレイヤーや進捗によって変化する。一度は改心し交神相手になった神が天界から逃げ出し再びボスになる事もある。配置されたボスによってその迷宮の敵の属性も変わり、敵シンボルの色でその属性がおおよそ知ることが出来る。ボスの手前には二つの黄金の柱が建ててあり、ボスの居るエリアではBGMが変化し相手の名前と体力が示される。ボスの祠に接触し○ボタンで戦闘を承認する事でボス戦が開始される。

祭具のある場所には大きな赤い提灯が乗った神輿が置かれており、これは各迷宮で年に一度、3月、6月、9月、12月のいずれかに宙に浮いた神輿の下に入り参加を承認することで百鬼祭りに参加できる。どこでどの月に百鬼祭りが行われるかはプレイヤーによってランダムで決まる。百鬼祭りでは時間経過無しで常時熱狂の赤い火状態であるが、後ろから山車朧車)が移動してプレイヤーを押し出す強制移動ステージとなっている。自分のゲームデータ内の百鬼祭りの終点のボスを倒すと祭具を取り戻すことができ、街に祭りが戻り、神や鬼の力が増大する。2つ目以降の祭具奪還には必ず夜鳥子を討伐隊に加えなければならない。

ストーリー

プロローグ
1118年平安時代中期)夏、御所の宝物殿から「神から賜ったとされる5つの祭具」が忽然と消え失せた。それ以来、頻発する大災害や鬼の襲撃の中、これを祟りと恐れたは、信奉している阿部晴明を頼ったところ、彼は人身御供を口実に、帝に仕えたとある御所番の武家の一族全員を惨殺する。
惨殺され河原に頭蓋骨を置かれた一族のもとに「黄川人」と名乗る天界の使いが現れ、一族を惨殺に追い込んだ者への復讐を提案する。それと同時に、何倍もの速度で成長し2年ほどで寿命を迎えてしまう”短命の呪い”と、一般的な人との子を成せない”種絶の呪い”という2つの呪いが一族にかけられていることも告げる。
この呪いを覚悟の上で復讐の案を受け入れた一族の者たちは黄川人が連れてきた「夜鳥子」という名の謎めいた女性の命と引き換えに蘇り、鳥の姿となって全国へと散って行った。種絶の呪いを免れるため神々、および同じく呪いの一族たちとの子孫を残し、一族惨殺を行った者への復讐を糧に力を得るために。
序盤
とある地方の国に本拠を構えたプレイヤーの一族は、帝を操る阿部晴明を排除しようと目論む皇族・田鶴姫の密かな援助を得て、少しずつ一族は復興していき、地方に散った仲間たちを集めて力を蓄えていく。
そして一族の宿敵である阿部晴明と対面するが、晴明は不死身の身体を持っており殺すことができず、しかもその晴明を殺さないことには一族にかけられた呪いが解けないことが判明する。そして晴明は「自分を殺せ」と一族を挑発するとともに、あの夜鳥子を自分のもとに連れてくるよう要求する。
中盤
天界の最高神である太照天昼子は天界に幽閉されていた夜鳥子の封印を解き、プレイヤーの一族は転生の儀式を行って夜鳥子を一族の一員として迎えた。夜鳥子を伴って再び阿部晴明と対面した一族は、晴明の式神を倒す。すると式神は晴明ではなく、夜鳥子のもとへ戻った。そして夜鳥子は突然苦しみだし、失われていた記憶を断片的に取り戻し始める。晴明の式神はもともと夜鳥子が使役していた式神らしい。晴明と夜鳥子には深い因縁が存在するようだった。
終盤
謎を残して姿を消した阿部晴明を追ううちに、一族は阿部晴明と夜鳥子の過去の秘密に迫っていく。そして明らかになったのは、事の発端が、晴明の父と夜鳥子にあるということであった。
かつて神であった晴明の父は、夜鳥子と添い遂げる為に「三界を制する不死身の肉体」を必要としていた。晴明の父は、神と人間の子が不死である点に目をつけ、息子の身体を乗っ取ることで夜鳥子と添い遂げようと企んだが、夜鳥子の手により冥界に封印されていたのだった。
今また晴明の父は息子の身体を乗っ取り、主人公の一族に襲い掛かってくるが、一族は晴明もろともこれを討ち果たした。夜鳥子は晴明の父とともに冥界で眠りにつき、晴明は昇天して神に列せられた。

  1. ^ Oreshika: Tainted Bloodlines™ Game | PSVita - PlayStation®”. Sony Computer Entertainment America LLC. 2014年7月21日閲覧。
  2. ^ SCEがゲームソフトライセンスを得て自社ブランドで2014年10月29日(ダウンロード版。カード版は2015年3月19日に発売)に発売した『Minecraft:PlayStation Vita Edition』を除く。
  3. ^ 制作日誌42: 師走業務報告
  4. ^ ネットワーク要素
  5. ^ 「俺の屍を越えてゆけ2」交流システム紹介トレイラーを公開。プレイヤーごとの拠点やネットワークを介した遠征などを解説
  6. ^ 『俺の屍を越えてゆけ2』強力な式神を召喚できる新職業「陰陽士」が登場!結魂、養子など「遠征」の詳細も明らかに
  7. ^ 【『俺屍2』プレイレポート第三回目】 オンラインに繋いで『俺屍2』の世界をもっと楽しもう!
  8. ^ Twitter / ShojiMasuda”. Twitter (2014年5月23日). 2014年7月28日閲覧。
  9. ^ 制作日誌8: 「お名前募集」まさかの結果”. 『俺の屍を超えてゆけ』続編への道. Sony Computer Entertainment (2014年5月4日). 2014年7月28日閲覧。
  10. ^ “余命”をかけて挑んだ作品――「俺屍2」を作った桝田省治氏の原点を探るロングインタビューを掲載” (2014年7月26日). 2014年7月29日閲覧。 4gamer
  11. ^ 桝田省治 (2014年7月21日). “Twitter / ShojiMasuda”. Twitter. 2014年7月29日閲覧。
  12. ^ アップデートのお知らせ:バージョン1.01、1.02
  13. ^ 9/18(木) バージョン1.03アップデートのお知らせ
  14. ^ アップデートのお知らせ:バージョン1.04
  15. ^ アップデートのお知らせ:バージョン1.05
  16. ^ アップデートのお知らせ:バージョン1.06
  17. ^ アップデートのお知らせ:バージョン1.07
  18. ^ アップデートのお知らせ:バージョン1.08
  19. ^ ファミ通TUBE
  20. ^ 『俺屍2』ニコ生番組の第3回が6月18日21時から配信。『俺屍2』出演声優からのゲストは松井恵理子さんと山本祥太さん
  21. ^ 制作日誌23: 不定期シリーズ「あの人は今」1
  22. ^ 制作日誌35: 不定期シリーズ「あの人は今」2
  23. ^ 『俺の屍を越えてゆけ2』がプラチナ殿堂入り――週刊ファミ通2014年7月24日号新作ゲームクロスレビューより”. ファミ通.com. KADOKAWA (2014年7月11日). 2014年7月28日閲覧。
  24. ^ 桝田省治 (2014年7月21日). “Twitter / ShojiMasuda”. Twitter. 2014年7月28日閲覧。
  25. ^ 桝田省治 (2014年7月21日). “Twitter / ShojiMasuda”. Twitter. 2014年7月28日閲覧。
  26. ^ 桝田省治 (2014年7月22日). “Twitter / ShojiMasuda”. Twitter. 2014年7月28日閲覧。
  27. ^ 桝田省治 (2014年7月21日). “Twitter / ShojiMasuda”. Twitter. 2014年7月28日閲覧。
  28. ^ 「俺の屍を越えてゆけ2」9万3000本,「シャリーのアトリエ」4万3000本などの新作がランクインした「ゲームソフト週間販売ランキング+」”. 4Gamer.net. Aetas (2014年7月23日). 2014年7月28日閲覧。


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