上履き 上履きの概要

上履き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 01:43 UTC 版)

散乱しているバレーシューズタイプの上履き

上履きを採用すること、または室内では靴を履かないことを「二足制」という。

上履きの文化があるのは日本だけで、したがって学校の上履きも日本独特の文化である。ムーンスターによると「上履き」という言葉は1957年の販売店向け資料にあり、翌年にバレエシューズ(バレーシューズ)型の上履き発売し、同年頃にアサヒシューズの社内資料でもバレエシューズ型上履きが確認でき、業界団体の日本教育シューズ協議会も、太平洋戦争後の復興が進んで国民が豊かになりつつあった1950年代から学校での上履きが定着したと説明している[1]。1961年創業のラッキーベルは体育でも脱げにくい上履きの開発に取り組み1964年までには前三角ゴムシューズを製造しており、アキレスもバレエシューズ型上履きに参入した[1]

歴史的には、10世紀頃の絵巻物で、仏教寺院縁側草履が描かれている。農家の板の間でも履き物を履いていた[2]。 佐藤秀夫『教育の歴史』(放送大学教育振興会)によれば、明治時代に出来た小学校の7割は寺や民家の転用で、1890年代に敷きから板張りや立ち机に変わったが、外履きを脱ぐ習慣は残り、1920年代頃まで、官庁、劇場百貨店などでも上履きに履き替えた。1923年5月15日、白木屋神戸出張所は、百貨店初の土足入店を実施した[3]

上履きの色は赤色、青色、黒色、緑色、白色などがある


  1. ^ a b 【なるほど!ルーツ調査隊】学校の上履き、バレエ靴に発送脱ぎ履きが容易、安価で定着日本経済新聞』夕刊2022年11月7日くらしナビ面(同日閲覧)
  2. ^ 2008年3月31日『朝日新聞』「学校に上履き 何で?」
  3. ^ 『白木屋三百年史』。 NCID BN08987530全国書誌番号:57006218 


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