ヴァレーニキ ヴァレーニキの概要

ヴァレーニキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/06 08:26 UTC 版)

茹でる前のヴァレーニキ
茹でた後のヴァレーニキ

ヴァレーニキとピエロギは、ウクライナ、ポーランド、スロバキアの国民食とされている[3][4]

日本語ではヴァレニキワレニキ[5]ヴァレーヌィクなどの表記がある[2]

概要

ヴァレーニキは半月の形を持ち、小麦粉に水を加えて薄くのばしてつくった皮で、じゃが芋キャベツ類・チーズ類・キノコ・芥子の実・桜桃などの果物で作った具を包み、5分ほど茹でる[2]スメタナ、焼き玉葱などで調味される。現代ではサワークリームを付けて食べるのが一般的とされる[2]

ヴァレーニキはボルシチとならんでウクライナの代表的料理である。ロシア料理ペリメニとの類似性を持ち、ウクライナでは両方が食べられているという[2]。ウクライナを長く支配してきたポーランドリトアニアロシアにも普及している[6]

ヴァレーニキはウクライナの民話・民謡にも登場しており、ウクライナ出身のニコライ・ゴーゴリの作品でもこの料理が出る場面が多い。

2006年には、ウクライナのチェルカースィにヴァレーニキの石像が建てられた。

脚注

参考文献

  • (ウクライナ語) Українські страви. К., 1961.
  • (ウクライナ語) Абельмас Н.В. Українська кухня: Улюблені страви на святковому столі. K., 2007.
  • (英語) Best of Ukrainian Cuisine (Hippocrene International Cookbook Series). 1998.

関連項目

外部リンク


  1. ^ 単数形は「ヴァレーニク」、複数形は「ヴァレーニキ」。
  2. ^ a b c d e 日本放送協会. “【取材の現場から・ウクライナ】彼女が作る“ギョーザ”の中身は? NHK特設サイト”. www3.nhk.or.jp. 2022年5月3日閲覧。
  3. ^ Ivan Andreyevsky, ed. (1890–1907), Энциклопедический словарь Брокгауза и Ефрона : Вареники (in Russian), СПб (St. Petersburg), Brockhaus and Efron Encyclopedic Dictionary : Varenyky. The dish was classified as "малороссийский" (malorossiyskiy, Little Russian), with "Малороссия" (Malorossiya, Little Russia) being at that time a common geographical term referring to the territory of modern-day Ukraine.
  4. ^ Вареники", Українські страви, Киев: Державне видавництво технiчної лiтератури УРСР, 1960 ("Varenyky", Ukrainian Dishes (in Ukrainian), Kiev: State publishing house for technical literature of Ukrainian SSR, 1960)
  5. ^ ロシア語風の表記。
  6. ^ ポーランド語では「ピエロギ」、ロシア語では「ヴァレーニキ」と呼ばれている。


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