ロータス・93T ロータス・93Tの概要

ロータス・93T

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 16:25 UTC 版)

ロータス・93T
カテゴリー F1
コンストラクター ロータス
デザイナー コーリン・チャップマン
マーティン・オジルビー
先代 ロータス・91
後継 ロータス・94T
主要諸元[1]
シャシー カーボンファイバー ケブラー モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プルロッド, コイルスプリング
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, プルロッド, コイルスプリング
エンジン ルノー・ゴルディーニ EF1英語版, 1,492 cc (91.0 cu in), 90度 V6, ターボ, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ロータス / ヒューランド製 5速 MT
燃料 エルフ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム ジョン・プレイヤー チーム・ロータス
ドライバー 11. エリオ・デ・アンジェリス
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1983年アメリカ西グランプリ
出走優勝ポールFラップ
7000
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概要

93Tは、コーリン・チャップマンによる最後のマシンであり、ルノー製のV6ターボエンジンを搭載した最初のマシンでもある。開幕から8戦まではエリオ・デ・アンジェリスによりドライブされ、その間、マンセルは92をドライブした(4月、ノンタイトル戦のレース・オブ・チャンピオンズ英語版のみ93Tの2号車を使用)。

性能が一貫しないピレリタイヤの影響もあるが、ハンドリングは劣悪で、サンマリノGPではデ・アンジェリスが数度のタイヤ交換をしたのち戦意喪失してレースを放棄した。マンセルもレース・オブ・チャンピオンズでハンドリングを理由に6周でリタイヤしている。

第9戦のイギリスGPから2人とも94Tにスイッチしたが、予選中ずっとマンセル車はエンジン不調が続いたため、93Tで予選通過した(決勝は94T使用)。次戦のドイツGPではルノーエンジンのブローが頻発し、またもマンセルは93Tで予選通過。決勝もトラブルでスタート前に94Tから93Tに乗り換えてスタートするが、2周目にエンジンブローでリタイヤ。93TはオーストリアGPにもスペアカーとして持ち込まれ、早々に94Tをクラッシュさせたデ・アンジェリスが予選初日に使用した。第12戦オランダGPから94Tの3号車が投入されたため、93TのレースキャリアはオーストリアGPの予選が最後となった。

93Tは、エンジンレスの状態で2台とも早々に売り払われ、現在クラシック・チーム・ロータスでも所有していない。

スペック

シャーシ

エンジン

  • エンジン名 ルノーEF1
  • 気筒数・角度 V6ターボ・90度

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位
1983年 ジョン・プレイヤー チーム・ロータス ルノー・ゴルディーニ EF1
V6 tc
P BRA USW FRA SMR MON BEL DET CAN GBR GER AUT NED ITA EUR RSA 11* 8th
エリオ・デ・アンジェリス Ret Ret Ret Ret 9 Ret Ret
ナイジェル・マンセル Ret

* すべてのポイントがロータス・94Tによるものである。ロータス・ルノーは11ポイントでコンストラクターズ8位となった。さらにロータス・フォードは1ポイントを獲得し、コンストラクターズ13位となった。

  • 出場レース 9
  • リタイア 8
  • 決勝最高位 9位
  • 予選最高位 4位
  • ファステストラップ 0
  • 獲得ポイント 0



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