プロジェクトEGG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 02:39 UTC 版)
配信
本サービスにおいては、メーカーからの協力を得られたタイトルを優先して配信しているほか、ユーザーからの要望を受けて配信したケースもある[11]。 鈴木は、こちらから譲渡をお願いする姿勢はとっていないとしつつも、状況の変化によってメーカー側から譲渡したいという声が寄せられたことがあったと、ゲーム文化保存研究所とのインタビューの中で振り返っている[11]。
一方、許諾問題[注釈 2]で移植を見送った例もあった[12]。それ以外の例としては、許諾を得られてもゲームデータが見つからなかったり、エミュレータに対応していない[注釈 3]といったことが挙げられる[10]。
基本的に他社から許諾を得た作品の無料配信は行わない方針が取られている一方、ボーステックの『レリクス』は鈴木をはじめとするD4エンタープライズのスタッフたちにとって思い入れがある作品だったことから、真っ先に無料配信が行われたケースもある[11]。
一部のゲームは完全には再現されず、音が一部無音・実機より音や表示が遅れる等の問題がある。それらの再現性の問題があるゲームのサポートサイトが一部閉鎖している為注意が必要となる 以下の作品はボーステックの旧公式サイトで対策パッチが公開されていた。
- 「夢幻戦士ヴァリス COMPLETE スターター」アップデートパッチ Ver1.02
- 「ディーヴァ・クロニクル スターター」アップデートパッチ Ver1.01
- 「レリクスアンソロジー スターター」アップデートパッチ Ver1.01
主な作品
日本国内でプロジェクトEGGで配信されているタイトルについては以下の各項目を参照。
- パラケルススの魔剣
- 魔晶伝紀ラ・ヴァルー
- ジェネシス
- アグニの石
- ABYSS
- THE PALMS
- ザ・ナイトオブワンダーランド
- あーくしゅ
- 東京トワイライト・バスターズ
- 時空の花嫁
- ナビチューン・ドラゴン航海記
- アルギースの翼
- サイキックウォー
- 覇邪の封印
- パワードール
- サブナック
- 原宿AFTERDARK
- コズミックソルジャー
- スタートレーダー
- アステカ
- イースシリーズ
- Category:プロジェクトEGG対応ソフト - 配信されているタイトルのうち、ウィキペディア日本語版に記事が存在するタイトルの一覧(五十音順)。
参加企業
- ANMA
- BPS
- Bugtaro
- dB-SOFT
- G-mode
- HOT-B
- I'MAX
- IPM
- IRI
- NCS/extreme
- SNK
- T&E SOFT
- Tozai Games
- ZOOM
- アートディンク
- アイレム
- アルシスソフトウェア
- ウィンキーソフト
- エス・ピー・エス
- エンターブレイン
- ガイナックス
- カルチャーブレーンエクセル
- キャリーラボ
- クエイザーソフト
- クリスタルソフト
- ゲームアーツ
- コスモスコンピュータ
- コナミ
- コロンバスサークル
- コンパイル
- サンソフト
- ジーエーエム
- システムサコム
- システムソフト
- ジャレコ
- シンキングラビット
- スクウェア・エニックス
- スタジオWING
- テンキー
- パオン・ディーピー
- ハドソン(2005年3月31日で販売終了)
- ハミングバードソフト
- パンサーソフト
- バンダイナムコエンターテインメント
- ファミリーソフト
- ヘルツ
- ボーステック
- ホクショー
- ポプコムソフト
- マイクロキャビン
- マイクロネット
- マイクロビジョン
- ミリオン
- メディアワークス
- モオソフト
- もものきはうす
- ランダムハウス
- リバーヒルソフト
- ろまんてっく
- 呉ソフトウェア工房
- 工画堂スタジオ
- 創現
- 日本クリエイト
- 日本テレネット
- 日本ファルコム
- 日本物産
- 風雅システム
注釈
- ^ 3月24日の発表当初は『プロジェクトEGG for Switch(仮)』で[4]、9月2日にサービス名変更が発表された[5]。
- ^ 鈴木はゲーム文化保存研究所とのインタビューの中で、法人格が消滅している会社の作品の許諾を得ることの難しさについて語っており、法務局で書類を取得したうえで弁護士と相談したケースや、過去のことを思い出したくない関係者から拒否されたケースや、当時の契約書が存在しないケースもあったことを明かしている[12]
- ^ 鈴木は2024年のインタビューの中で、プロジェクトEGG以外の作品であった例として、複数のプラットフォートへのコンバートを要したり、エミュレータとスクラッチ半々ということもあったという[10]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m “D4エンタープライズ15周年記念インタビュー 「プロジェクトEGGとゲーム保存について」前編(1ページ目)”. ゲーム文化保存研究所 (2019年5月17日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ https://www.nintendo.com/us/store/products/eggconsole-relics-pc-8801-switch/
- ^ https://www.nintendo.co.uk/Games/Nintendo-Switch-download-software/EGGCONSOLE-RELICS-PC-8801-2463653.html
- ^ “<News>任天堂SwitchにMSXなどのゲームが続々と登場!『プロジェクトEGG for Switch(仮)』始動!|株式会社D4エンタープライズのプレスリリース”. PRTIMES (2023年3月24日). 2023年3月24日閲覧。
- ^ “プロジェクトEGG 21周年 ~ プロジェクトEGG”. D4エンタープライズ (2023年9月2日). 2023年9月6日閲覧。
- ^ ““プロジェクトEGG”がSwitchで展開。第1弾『レリクス』が本日(9/28)より配信開始、今後登場予定のタイトルも明らかに”. ファミ通.com (2023年9月28日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ a b 『プロジェクトEGG公式ガイドブック』プラネット出版、2002年8月8日。ISBN 4-939110-17-6。
- ^ “ガイアックス、「プロジェクト EGG」「ストーンエイジ」運営権を取得” (2005年4月4日). 2020年5月15日閲覧。
- ^ “株式会社D4エンタープライゼス ブログアーカイブ” (2007年4月11日). 2020-05-15閲覧。
- ^ a b c d e f g ““EGGコンソール”インタビュー。Switch向けに名作PCレトロゲームを配信。“名作を後世に残したい”という思いに突き動かされて | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2024年1月19日). 2024年1月20日閲覧。
- ^ a b c “D4エンタープライズ15周年記念インタビュー 「プロジェクトEGGとゲーム保存について」前編(2ページ目)”. ゲーム文化保存研究所 (2019年5月17日). 2020年2月8日閲覧。
- ^ a b “D4エンタープライズ15周年記念インタビュー 「プロジェクトEGGとゲーム保存について」後編(1ページ目)”. ゲーム文化保存研究所 (2019年5月24日). 2020年2月8日閲覧。
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