ビュフォンの針とは? わかりやすく解説

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ビュフォンの針

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 03:03 UTC 版)

ビュフォンの針(ビュフォンのはり、: Buffon's needle problem)は18世紀博物学者ジョルジュ=ルイ・ルクレール、コント・ド・ビュフォンが提起した数学上の問題である。

もし床に多数の平行線を引き、そこに針を落すならば、どれかの線と針が交差する確率はどのようになるかという問題である。

積分と幾何学を使ってこの問題は解け、またこの方法を使って、モンテカルロ法円周率の近似値を求められる。

解法

a は線と交差する場合、 b は交差しない場合

この問題を数学的に表現すると以下のようになる: 長さ


ビュフォンの針

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 10:15 UTC 版)

ビュフォンの麺」の記事における「ビュフォンの針」の解説

詳細は「ビュフォンの針」を参照 平行線無限に等間隔引かれているとし、長さ平行線間の距離以下である針をランダムに投げる。針が着地したとき、平行線と交わる確率いくらか? これを解くのに、 l {\displaystyle l} を針の長さ、 D {\displaystyle D} を平行線間の距離とする。また θ {\displaystyle \theta } を針の向き平行線群の法線方向がなす鋭角、 x {\displaystyle x} を針の中点最も近い平行線との距離とする。針が平行線と交わるための条件は x < l cos ⁡ θ 2 {\displaystyle x<{\frac {l\cos \theta }{2}}} である。 ここで x , θ {\displaystyle x,\theta } はそれぞれ一様分布に従う確率変数で、標本空間は横と縦の辺長が D 2 {\displaystyle {\frac {D}{2}}} と π 2 {\displaystyle {\frac {\pi }{2}}} の長方形とする。 針が平行線と交わるという事象は、標本空間x = l 2 cos ⁡ θ {\displaystyle x={\frac {l}{2}}\cos \theta } で表される曲線切り取られる左側部分表せる。この面積は Area (event) = ∫ 0 π 2 l 2 cos ⁡ θ d θ = l 2 sin ⁡ π 2 − l 2 sin ⁡ 0 = l 2 {\displaystyle {\text{Area (event)}}=\int _{0}^{\frac {\pi }{2}}{\frac {l}{2}}\cos \theta d\theta ={\frac {l}{2}}\sin {\frac {\pi }{2}}-{\frac {l}{2}}\sin 0={\frac {l}{2}}} 標本空間面積Area (sample space) = D 2 × π 2 = D π 4 {\displaystyle {\text{Area (sample space)}}={\frac {D}{2}}\times {\frac {\pi }{2}}={\frac {D\pi }{4}}} よって、この事象の起こる確率は P = Area (event) Area (sample space) = l 2 4 D π = 2 l π D {\displaystyle P={\frac {\text{Area (event)}}{\text{Area (sample space)}}}={\frac {l}{2}}{\frac {4}{D\pi }}={\frac {2l}{\pi D}}}

※この「ビュフォンの針」の解説は、「ビュフォンの麺」の解説の一部です。
「ビュフォンの針」を含む「ビュフォンの麺」の記事については、「ビュフォンの麺」の概要を参照ください。

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