バスケットボール男子アメリカ合衆国代表
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2008年北京オリンピック代表チーム
2008年MVPのコービー・ブライアントを始め、国際試合無敗のジェイソン・キッド、得点王のレブロン・ジェームズ、アシスト王のクリス・ポール、リバウンド王のドワイト・ハワードも参加し、久々にドリームチームと呼べるチームになった。代表チームは2006年世界選手権メンバーが6人含まれるなど、今までとは違い数年計画で練習してきており、ベストチームではない、突貫チームであるなどといった言い訳は通用しないものとなった。
五輪前の試合も快勝し、迎えた五輪予選リーグ初戦の相手は開催国の姚明率いる中国だったが、次々とダンクをきめるなど圧勝し、アンゴラ、世界選手権で敗れたギリシャ、世界選手権優勝のスペインにも圧勝した。
決勝リーグ1回戦もオーストラリアに勝利した。準決勝はアテネ五輪優勝のアルゼンチンだったが相手のエースエマニュエル・ジノビリが負傷という状況の中2番手のルイス・スコラに奮戦されるも101-81で雪辱を果たした。
決勝はスペインとの再戦になった。予選リーグとは違いかなりの苦戦を強いられたが、チーム得点王のドウェイン・ウェイドが奮闘し前半を耐え抜いた。後半も相手エースのパウ・ガソルやルディ・フェルナンデスらに苦しめられ僅差まで追い上げられたが、コービー・ブライアントがフェルナンデスからファウルを受けつつスリーポイントシュートを決めフリースローも決めるフォーポイントプレーを成功させ、一気に流れがアメリカに傾いた。このファウルでフェルナンデスがファウルトラブルとなり有利になったアメリカがリードを守り118-107で勝利した。
かつてのドリームチームの「夢」と五輪金メダルの「栄光」をアメリカに取り戻したこのチームはREDEEM TEAM(リディームチーム)と呼ばれ[5]、2022年にはNetflixでドキュメンタリー映画『リディームチーム:王座奪還への道』が公開されたこともあって、1992年のドリームチームと対戦したらどちらが勝つか、という議論も巻き起こった[6]。
2008年北京オリンピック代表チーム参加者
監督陣
括弧内は当時所属していたチームや大学。
- 監督: マイク・シャシェフスキー(デューク大学)
選手
年齢と所属は当時のもの。
No. | 名前 | ポジション | 年齢 | 所属 | 出場試合/先発 | 平均得点 |
---|---|---|---|---|---|---|
9 | ドウェイン・ウェイド | ガード | 26 | マイアミ・ヒート | 8/0 | 16.0 |
6 | レブロン・ジェームズ | フォワード | 24 | クリーブランド・キャバリアーズ | 8/8 | 15.5 |
10 | コービー・ブライアント | ガード | 30 | ロサンゼルス・レイカーズ | 8/8 | 15.0 |
15 | カーメロ・アンソニー | フォワード | 24 | デンバー・ナゲッツ | 8/8 | 11.5 |
11 | ドワイト・ハワード | センター | 23 | オーランド・マジック | 8/8 | 10.9 |
12 | クリス・ボッシュ | フォワード | 24 | トロント・ラプターズ | 8/0 | 9.1 |
13 | クリス・ポール | ガード | 23 | ニューオーリンズ・ホーネッツ | 8/0 | 8.0 |
7 | デロン・ウィリアムス | ガード | 24 | ユタ・ジャズ | 8/0 | 8.0 |
14 | テイショーン・プリンス | フォワード | 28 | デトロイト・ピストンズ | 8/0 | 4.3 |
4 | カルロス・ブーザー | フォワード | 26 | ユタ・ジャズ | 8/0 | 3.3 |
8 | マイケル・レッド | ガード | 29 | ミルウォーキー・バックス | 8/0 | 3.1 |
5 | ジェイソン・キッド | ガード | 35 | ダラス・マーベリックス | 8/8 | 1.6 |
- ^ [1]
- ^ “最新版FIBAランキングが公開…スペインが1.1ポイント差でアメリカを上回ってトップに”. バスケットボールキング. 2022年11月18日閲覧。
- ^ “NBA Stars Locked Out Of Team USA”. CBSスポーツ (1998年7月29日). 2010年11月3日閲覧。
- ^ “THIRTEENTH WORLD CHAMPIONSHIP -- 1998”. バスケットボールアメリカ合衆国代表. 2010年11月3日閲覧。
- ^ [https://olympics.com/ja/topics/2008-us-olympic-basketball-the-redeem-team THE REDEEM TEAM アメリカ、そしてNBAスター選手たちは、どのようにして北京2008 バスケットボール男子で再び頂点に立ったのか。] olympics.com 2024年4月19日閲覧
- ^ 1992年のドリームチームと2008年のリディームチーム、勝つのはどっちだ? olympics.com 2022年10月7日 2024年4月19日閲覧
- ^ “Coach Krzyzewski putting legacy at risk”. ESPN (2009年7月22日). 2010年11月4日閲覧。
- ^ “'08 Olympians to skip basketball worlds”. ESPN (2010年7月11日). 2010年11月4日閲覧。
- ^ SPORTS COMMUNICATIONS - 第179 回 バスケ米国代表“Bチーム”は頂点に立てるか 2010年9月3日付 2011年6月25日閲覧。
- ^ “Durant Lifts Americans Back to Top at Worlds”. ニューヨーク・タイムズ (2010年9月12日). 2010年11月4日閲覧。
- ^ “Team Roster United States”. olympics.com. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “U.S. Olympic Men's Team Combined Team Statistics (as of Aug 07, 2021)”. USAB.com (2021年8月21日). 2021年8月7日閲覧。
- 1 バスケットボール男子アメリカ合衆国代表とは
- 2 バスケットボール男子アメリカ合衆国代表の概要
- 3 ドリームチームII(1994年世界選手権)
- 4 ドリームチームIII(1996年アトランタ五輪)
- 5 1998年世界選手権代表チーム
- 6 ドリームチームIV(2000年シドニー五輪)
- 7 2002年世界選手権代表チーム
- 8 2004年アテネ五輪代表チーム
- 9 2006年世界選手権代表チーム
- 10 2008年北京オリンピック代表チーム
- 11 2010年世界選手権代表チーム
- 12 2012年ロンドンオリンピック代表チーム
- 13 2014年世界選手権代表チーム
- 14 2016年リオデジャネイロオリンピック代表チーム
- 15 2020年 東京オリンピック代表チーム
- 16 出典
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