バスケットボール男子アメリカ合衆国代表 ドリームチームIII(1996年アトランタ五輪)

バスケットボール男子アメリカ合衆国代表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 07:10 UTC 版)

ドリームチームIII(1996年アトランタ五輪)

1996年に開かれたアトランタオリンピックにアメリカは3代目のドリームチームを送り込んだ。この年のドリームチームIIIは、初代ドリームチームにも参加したベテラン選手に加えて、新しい世代のスター選手も含んだバランスのとれたチームになった。

デビッド・ロビンソンスコッティ・ピッペンチャールズ・バークレーカール・マローンジョン・ストックトンはバルセロナの金メダリストであり、30歳を過ぎているもののいまだNBAを牽引するスター選手だった。ロビンソンは3回連続のオリンピック出場となった。

アンファニー・ハーダウェイグラント・ヒルはまだプロ入りして数年の未来を嘱望された若手スター選手だった。シャキール・オニールゲイリー・ペイトンレジー・ミラーNBAのプレイオフ決勝で活躍し、存在感を示していた。

ナイジェリア出身のアキーム・オラジュワンはリーグで2度の優勝を果たしMVPに選ばれたこともある大物だったが、1993年にアメリカに帰化し、代表選手として招聘されるに至った。

アトランタに本拠を置くNBAのチームアトランタ・ホークスから代表に選ばれた選手はいなかったが、監督を務めたレニー・ウィルケンズはこの時ホークスの監督だった。

この年の代表選手12人のうち7人が1996年に「NBA史上の偉大な50人の選手」に選ばれており、引退までにMVP受賞を経験する選手は5名いた。選手の受賞歴から判断するならば、歴代ドリームチームの中では初代に次ぐ陣容だったことになる。また試合内容から言っても、アメリカ代表は他国の追随を許さない実力を示していた。

地元アメリカでの開催とあって、ドリームチームの試合には平均で3万人以上が観戦に訪れる人気となった。ドリームチームIIIは平均31.8点差をつけて8戦全勝し、前回の五輪に続き金メダルを獲得した。予選リーグの中国戦で、レジー・ミラーは5本のスリーポイントシュートを成功させ、オリンピック記録を樹立した。決勝のユーゴスラビア戦では、後半に一時1点差まで詰め寄られるが、アメリカはそこから突き放して最終的には95対69での勝利を飾った。

ドリームチームIII参加者

監督陣

括弧内は当時所属していたチームや大学。

選手

年齢と所属は当時のもの。

No. 名前 ポジション 年齢 所属 出場試合/先発 平均得点
4 チャールズ・バークレー フォワード 33 フェニックス・サンズ 7/4 12.4
7 デビッド・ロビンソン センター 30 サンアントニオ・スパーズ 8/3 12.0
10 レジー・ミラー ガード 30 インディアナ・ペイサーズ 8/5 11.4
8 スコッティ・ピッペン フォワード 30 シカゴ・ブルズ 8/7 11.0
5 グラント・ヒル フォワード 23 デトロイト・ピストンズ 6/1 9.7
9 ミッチ・リッチモンド ガード 31 サクラメント・キングス 8/3 9.6
13 シャキール・オニール センター 24 オーランド・マジック 8/3 9.3
6 アンファニー・ハーダウェイ ガード 24 オーランド・マジック 8/1 9.0
11 カール・マローン フォワード 33 ユタ・ジャズ 8/4 8.4
14 ゲイリー・ペイトン ガード 28 シアトル・スーパーソニックス 8/6 5.1
15 アキーム・オラジュワン センター 33 ヒューストン・ロケッツ 7/2 5.0
12 ジョン・ストックトン ガード 34 ユタ・ジャズ 8/1 3.8

  1. ^ [1]
  2. ^ 最新版FIBAランキングが公開…スペインが1.1ポイント差でアメリカを上回ってトップに”. バスケットボールキング. 2022年11月18日閲覧。
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  4. ^ THIRTEENTH WORLD CHAMPIONSHIP -- 1998”. バスケットボールアメリカ合衆国代表. 2010年11月3日閲覧。
  5. ^ [https://olympics.com/ja/topics/2008-us-olympic-basketball-the-redeem-team THE REDEEM TEAM アメリカ、そしてNBAスター選手たちは、どのようにして北京2008 バスケットボール男子で再び頂点に立ったのか。] olympics.com 2024年4月19日閲覧
  6. ^ 1992年のドリームチームと2008年のリディームチーム、勝つのはどっちだ? olympics.com 2022年10月7日 2024年4月19日閲覧
  7. ^ Coach Krzyzewski putting legacy at risk”. ESPN (2009年7月22日). 2010年11月4日閲覧。
  8. ^ '08 Olympians to skip basketball worlds”. ESPN (2010年7月11日). 2010年11月4日閲覧。
  9. ^ SPORTS COMMUNICATIONS - 第179 回 バスケ米国代表“Bチーム”は頂点に立てるか 2010年9月3日付 2011年6月25日閲覧。
  10. ^ Durant Lifts Americans Back to Top at Worlds”. ニューヨーク・タイムズ (2010年9月12日). 2010年11月4日閲覧。
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  12. ^ U.S. Olympic Men's Team Combined Team Statistics (as of Aug 07, 2021)”. USAB.com (2021年8月21日). 2021年8月7日閲覧。





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