バシリカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 13:55 UTC 版)
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まず、古代ローマで古代ギリシャの建築から影響を受けたといわれる公会堂や宮殿、浴場などの建物に使われた建築様式で、長方形の建物[1]で、短い辺の入り口を入ると長い身廊があり、左右の壁側には側廊があり、一番奥は何かの儀式があればそれに使われる。
二番目の意味は、キリスト教がローマ帝国内に広まるにつれて、この建築様式が教会堂に利用されたもので、一番奥はアプス(祭壇)となっていて、その後ロマネスク建築・ゴチック建築にも多々利用されて、その場合は単に大聖堂と呼ばれることが多い。
三番目の意味は ローマ教皇の発行した教皇小書簡により、一般の教会堂より上位にあることを認められた、あるいは特別の役割があることを認められた教会堂のことで、大聖堂が多いが、小聖堂の場合もある。
バシリカ建築様式は「長堂式」ともいう。
注釈
- ^ 英語の発音でも、basilicaはバシリカ、バジリカの両方がある.
- ^ 天井にヴォールトを架ける場合は、両側の壁面がアーチの水平応力にどの程度まで耐えられるかによって、その幅が決定する。水平方向への応力を地面に伝える役割を担うのが控壁であり、これをアーチで飛ばすものが飛び梁(フライング・バットレス)である。
- ^ コリントス近郊のレカイオンにあるハギオス・レオニダス聖堂は、全長110m。世界遺産でもあるエジプト、アブ・メナのハギオス・メナス聖堂は80mに達する。
- ^ 教皇専用の傘のこと。オンブレリーノはイタリア語だが、各国語に対応語がある。オンブレリーノは通常、主祭壇向かって右手に置かれる。
- ^ 教皇を象徴する鈴のこと
- ^ カトリック教会において特に格式の高いものとされている儀式用の衣装
- ^ サン・ピエトロ大聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(城壁外の聖パウロ大聖堂)、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂。この四つにサン・ロレンツォ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(城壁外の聖ラウレンツィオ大聖堂)を加えて五大バシリカと称する場合もある。
- ^ この時はまだ、キリスト教はローマ帝国の国教というわけではない。
- ^ ただし、記念礼拝堂などは聖人の記念物のほうが重要であったため、建物の方向はこだわらずに建設された
- ^ 初期キリスト教建築において、円柱を用いた場合のスパンは最大3.5m程度である。角柱による大アーチでは、その倍程度のスパンにすることができた。
- ^ ただし、鐘ではなく、木製の板を槌で叩いて祈りの時間を呼びかける、ギリシア正教のセマントロンであるか、あるいは大声によるものと考えられる。[6]
出典
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