ナンバースクール (宮城県)
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一高二高定期戦
一高と二高の運動部の定期戦。
1900年(明治33年)に始まる[12][注釈 6]、硬式野球部の定期戦は、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である楽天モバイルパーク宮城で毎年春に盛大に開催され「杜の都の早慶戦」と称される[12][13][14]。
他にも、様々な運動部の定期戦が存在する。
一女二女三女運動部定期戦(廃止)
2006年まで行われていた旧女子校三校運動部の定期戦。現在は行われていない。
ソフトテニス定期戦
一高・二高・三高が参加しているソフトテニスの定期戦。現時点ではナンバースクール間の定期戦において三高が唯一参加している定期戦。三高はこの他の競技にも参加しようと一高・二高に働きかけているが、実現の見通しは立っていない。
独特の風習
- 部名(ぶめい)
- 宮城県下の旧女子校の風習。部活に入った新一年生は、上級生に部活内部で使用するあだ名(部名)を命名される。共学化した宮一の男子にも部名が命名されており、今なお存続している。
制服
一高・二高・宮一は、共学化以前から服装自由である。一方、二華は共学化以前・以後とも制服が定められている。
その他
- 一女(現・宮一)、二女(現・二華)、三女(現・三桜)は、かつて仙台市民から「頭の一女、顔の二女、体の三女」と通称された[15]。「一女は頭が良い生徒が多く、二女はかわいい生徒が多く、三女は体育会系の生徒が多い」という意味[15]。
参考文献
- 小林哲夫『「旧制第一中学の面目」:全国47高校を秘蔵データで読む』NHK出版〈NHK出版新書〉、2022年。
- 鈴木コータ 他『これでいいのか宮城県仙台市:時代の波に乗れない杜の都は崖っぷち!?』マイクロマガジン社〈地域批評シリーズ〉、2020年。
関連項目
注釈
- ^ 本来、宮城県には旧制中学・高女において校名に数字を冠した学校が以下のように存在していたことに注意されたし。すなわち、旧制中学については、宮城県第一中(宮城県仙台第一高等学校)、宮城県第二中(宮城県仙台第二高等学校)、宮城県第三中(宮城県古川高等学校)、宮城県第四中(宮城県角田高等学校)、宮城県第五中(宮城県築館高等学校)、宮城県第六中(宮城県佐沼高等学校)。高女については、宮城県第一高女(宮城県宮城第一高等学校)、宮城県第二高女(宮城県仙台二華高等学校)、宮城県第三高女(宮城県仙台三桜高等学校)。 また、宮城県仙台第三高等学校については「県都である仙台市に立地し、校名に数字を冠する学校」であるが、創立時期が戦後の高度経済成長期と遅いため、本来のナンバースクールとは別に扱われてきた。
- ^ 私立学校たる中学校/高等女学校は、男子校/女子校のまま新制高等学校に移行することを許容された。
- ^ 宮城県には県立旧制中学校/高等女学校以外にも公立中等学校(主に実業学校)が存在したが、同様に男子校/女子校のまま新制高等学校に移行した。 宮城県工業学校→宮城県工業高等学校(男子校)、宮城県農業学校→宮城県農業高等学校(男子校)、宮城県水産学校→宮城県水産高等学校(男子校)、仙台市立仙台中学校→仙台高等学校(男子校)、仙台商業学校→仙台商業高等学校(男子校)、仙台女子商業学校→仙台女子商業高等学校(女子校)など。なお昭和40年代以降に順次共学化され、現在は全て共学校である。
- ^ a b 宮城県仙台向山高等学校(仙台圏の通称は「向山」。仙台南学区〈一高・二女と同じ〉。共学校。1975年に、当時の仙台市の南部の住宅地の「向山地区」で創立)は、仙台第三高等学校(仙台圏の通称は「三高」。仙台北学区〈二高・一女と同じ〉。男子校。1963年に、当時の仙台市の北東部で造成されていた新興住宅地の「鶴ケ谷地区」で創立)と同様に、高度経済成長期に「ナンバースクール4校に準じる進学校」として新設された。
- ^ a b 1965年(昭和40年)3月の進学実績は「東京大学:一高 12名、二高 0(ゼロ)名」「東北大学:一高 166名、二高 73名」であった[11]。同じく昭和40年3月の、東北6県・北海道からの東京大学への進学者は「仙台一高 12名、盛岡一高 11名、札幌北高 8名、福島高 9名(以下略)」の順であった[11]。
- ^ 早慶戦は1903(明治36年)に始まる。
出典
- ^ a b 小林 2022, p. 302
- ^ “県立高校の全県一学区化について”. 宮城県. 2023年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月3日閲覧。
- ^ “宮城の公立高入試、志望校選びの動向は? 難関校の出身中学を調べてみた”. 河北新報 (2021年12月27日). 2021年12月27日閲覧。
- ^ “【2023年度最新版】宮城県【国・公立】の高校受験情報がひと目でまるわかり!”. 家庭教師のあすなろ. 2023年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月3日閲覧。
- ^ a b “宮城の難関5校の上位合格を目指す TOP5突破模試”. 一高・二高突破模試 運営事務局. 2019年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月3日閲覧。
- ^ “一高・二高TOPPA館<選抜制学習塾>”. 仙台進学プラザ. 2019年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月12日閲覧。
- ^ 鈴木 2020, p. 119
- ^ “第16回 【入試制度】宮城県公立高校篇:小学6年生のあなたへ”. Z会. 2021年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
- ^ “三高もナンバースクール 宮城の高校野球史に新たな1ページ:仙台一高・二高・三高 初の交流戦”. 日本放送協会 (2022年6月16日). 2022年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月13日閲覧。
- ^ 平成30年度入試制度関係(教育指導班)(宮城県)
- ^ a b 黒羽亮一、大石脩而『進学作戦 : 父母と教師の入試対策』日本経済新聞社〈日経新書〉、1965年、47頁。
- ^ a b “宮城)「杜の都の早慶戦」仙台一高・二高野球部が定期戦” (日本語). 朝日新聞. (2018年5月13日). オリジナルの2018年5月20日時点におけるアーカイブ。 2018年5月20日閲覧。
- ^ “仙台二、15安打9点猛攻コールド快勝/宮城 - 高校野球” (日本語). 日刊スポーツ. (2015年7月9日). オリジナルの2018年4月1日時点におけるアーカイブ。 2018年4月1日閲覧。
- ^ “仙台一高VS二高、応援で火花 「杜の都の早慶戦」前哨戦” (日本語). 産経新聞. (2018年5月11日). オリジナルの2018年5月20日時点におけるアーカイブ。 2018年5月20日閲覧。
- ^ a b 都会生活研究プロジェクト「仙台チーム」 (2013). 仙台ルール. 中経出版. p. 134. ISBN 978-4-8061-4814-2
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