ドラゴンボールGT
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CMへの起用
その他
- 英語版はFUNimation製作のアメリカ合衆国版とBlue Water製作のインターナショナル版が存在する。前者は『元祖』や『Z』の翻訳も行った会社だがBGMは変更され、毎週土曜日22時からアメリカのカートゥーン ネットワークにて第1回目として放送されたものは「バトルアクション作品という『Z』からの流れを断ち切りたくなかった」という理由から最初の16話はカットされ17話から始まるため違和感無いよう1 - 16話が編集されたオリジナルエピソード「A Grand Problem」を作成している[2]。その16話は後に「Lost Episodes」としてDVDが発売され、その後は、カットした宇宙を旅する前半のエピソードを挿入して放映されている[2]。後者はカナダ人声優を使い、ノーカット、BGM変更なしで、翻訳もFUNimationのものよりもオリジナルの日本語に忠実である。
- アメリカで放送された時には超サイヤ人4のウケが良く、6歳から11歳の男の子を対象とした年代別視聴率は約4%を獲得しており、プロデューサーを務めた森下孝三も「この数字は、かなり高い数字」とコメントしている。
- 『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズや『ドラゴンボール ゼノバース』シリーズなど、本作のキャラクターが登場するゲームは多く発売されているが、本作のみを題材にしたゲームは日本では存在しない。ただ、1997年8月21日にバンダイ (後のバンダイナムコエンターテインメント) から発売されたPlayStation用対戦型格闘ゲーム『ドラゴンボール FINAL BOUT』は本作が中心のゲームであり、VS CPUでの最終ボスとしてスーパーベビー、隠しキャラクターにスーパーサイヤ人4孫悟空が登場する。実際に開発当初の名前が『ドラゴンボールGT FINAL PLUS(仮)』だった。本作の人気が高い北米を中心にした海外市場ではゲームボーイアドバンスにて『DRAGONBALL GT Transformation』が発売されている。
- 敵については、新しい敵を創るよりも、以前から続く流れの延長を大切にしたほうが、物語に説得力が生まれるという理由から、ベビーがツフル人、超17号が人造人間、邪悪龍がドラゴンボールと、世界観の中で以前に登場した存在を基に製作されている[11]。
- 悟空は生きているのか死んでいるのかわからないというイメージのラストシーンは『ドラゴンボールGT』の企画立ち上げ時から決まっており[2]、脚本担当の前川は「そこで死んだのかもしれないし、そうでない別のものになったのかも知れない。その判断は、ご覧になられた皆さんの想像に、おまかせします」とコメントしている[7]。
- 最終回で神龍が明かした重大な事実と悟空が神龍に捧げた願いには、ドラゴンボールの力に頼らず、人間の力で復興させるという意味が込められている。脚本担当の前川によると「苦境を切り抜けた先に夢を掴むのは、最終的に人の力なんだ」という意図を感じ取ってもらいたかったためだったという。同じ理由から「最終的な敵もドラゴンボールにしたが、四星球だけはただの邪悪な球にしたくなかった」と前川はコメントしている[7]。
- 最終回のエンディング後に後番組『ドクタースランプ』のCMが放送された。内容は悟空が則巻アラレにバトンタッチを行い、『ドクタースランプ』の本編映像が流れて第1話のサブタイトルに移行するものであった。なお、バトンタッチの映像は全編デジタルで制作されている。
- フランス・カンヌで行われた国際テレビ番組見本市(MIPTV)の50周年記念では、「世界のテレビを変えた50作」として日本から、1963年からの50年間に放送された番組の中から『ドラゴンボールGT』を含む4作品が選ばれた[28][29]。
- 2013年に公開された『ドラゴンボールZ 神と神』は、『Z』と『GT』の間に相当すると語られている[30]。ただし、正確にはパンが産まれる前の原作第517話の魔人ブウ戦終結から第518話までの10年の中頃、魔人ブウ編から4年後にあたるエイジ778のある日[31][注釈 17]に起こった話である。
- 本作はドラゴンボール展パンフレットや『ドラゴンボール超全集』で、年表が記載された年代記において正式に記載されている[31][35]。
- 『ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP』第37話の冒頭4つのコマでは『GT』のストーリーが描かれている。
- バンダイチャンネルやフジテレビオンデマンドなどでも本作品が配信されている[36]。
脚注
書誌情報出典
注釈
- ^ 物語は孫悟空とブルマが出会ってから40年後。
- ^ 東映ラボ・テックにそのシステムに関する表記あり。
- ^ その関係で主題歌も3代目エンディングの工藤静香を除いて全てビーイング系アーティストが担当。しかし、極稀に菊池の作曲した音楽が使用されることがあった。
- ^ 第4話まではモノラル放送であり、完全にステレオ放送へ移行したわけではない。
- ^ 本作のテレビ放送ではDAT(デジタルオーディオテープ)をマスター音源としているが、当時地上波で放送されたこともあって周波数特性・ダイナミックレンジの制約がある。
- ^ 放送中の1997年3月12日以降からは(制作局の局舎が現在の台場社屋(FCGビル)に移転したため)提供クレジットフォントがJTCウィンシリーズに変更された。
- ^ 『ドラゴンボール改』では16:9のハイビジョン放送となる。
- ^ 後番組『ドクタースランプ』からは全編デジタル制作へと移行。
- ^ 設定上相当の長寿である亀仙人・ウミガメ・デンデ・ミスターポポ・カリン・占いババ・界王神などの消息については作中において特に触れられていない。
- ^ アニメではこう自称しているがドラゴンボールGTパーフェクトファイルVol.1 86頁には「DD4649T22006RS」と記載されている。読みは「ディー・ビー(ディー)・よん・ろく・よん・きゅう・ティー・ツー・ゼロ・ゼロ・ろく・アール・エス」で、数字部分は日本語読みと英語読みが混在している。
- ^ 松井が産休により降板し、そのまま廃止された。
- ^ クレジット表記なし。選曲を担当していた宮下滋が一部のシーンに菊池が作成したBGMを使用していたため。
- ^ クレジットは親会社の東映名義である。
- ^ 「夏休み直前!アニメスペシャル」第1部として放送。
- ^ アトランタオリンピックに伴っての特別編成のため18:45 - 19:15に15分前倒しして放送。
- ^ 当初は8月7日に放送する予定だったが、渥美清の死去に伴っての特別番組に差し替えになったため、この日に1週繰り下げとなった。
- ^ 書籍によっては魔人ブウを倒してから“数年後”と記載されている[32][33][34]。
出典
- ^ 「ドラゴンボールGT DVD 単巻初登場!!」東映アニメーション。
- ^ a b c d e f g h i j 「あのころのGT プロデューサー森下孝三インタビュー」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、44-49頁。
- ^ 「What is「GT」?」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、2-3頁。
- ^ a b c d 「鳥山明先生からのメッセージ」『DRAGON BALL GT DVD BOX Dragonbook』、1頁。
- ^ a b c d Vジャンプ編集部編「2005」『ドラゴンボール超画集』集英社〈愛蔵版コミックス〉、平成25年(2013年)5月14日、ISBN 978-4-08-782520-6、182頁。
- ^ a b c 週刊少年ジャンプ編集部・編「GTシークレット ウラ話Q&A編」『ジャンプ・アニメコミックス・ジュニア ドラゴンボールGT パーフェクトファイル』集英社〈ジャンプ・コミックス セレクション〉、1997年5月24日、ISBN 4-8342-1524-5、40頁。
- ^ a b c d 「DRAGON BALL Q 前川淳ストーリーQ&A」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、56-59頁。
- ^ a b 渡辺彰則編 「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール大全集 第5巻』集英社、1995年11月7日、ISBN 4-08-782755-0、211頁。
- ^ 「鳥山明からのコメント」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、1頁。
- ^ 「Gokou's Trush PART3 『GT』シークレット資料集!!」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、42頁。
- ^ a b 週刊少年ジャンプ編集部・編「GTワールドガイド 5 マル秘ストーリー」『ジャンプ・アニメコミックス・ジュニア ドラゴンボールGT パーフェクトファイルNo.2』集英社〈ジャンプ・コミックス セレクション〉、1997年12月17日、ISBN 4-8342-1528-8、78-79頁。
- ^ 週刊少年ジャンプ編集部・編「GTシークレット 企画資料編」『ジャンプ・アニメコミックス・ジュニア ドラゴンボールGT パーフェクトファイル』36-39頁。
- ^ a b Vジャンプ編集部編「1996」『ドラゴンボール超画集』138頁。
- ^ 「DESIGN BASE GT 中鶴勝祥ビジュアルガイド」『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』、50-55頁。
- ^ 週刊少年ジャンプ編集部・編「GT超辞典」『ジャンプ・アニメコミックス・ジュニア ドラゴンボールGT パーフェクトファイル』86頁。
- ^ Vジャンプ編集部編「『DRAGON BALL』ANIMATION INTERVIEW 中鶴勝祥」『30th Anniversary ドラゴンボール超史集』集英社、平成28年(2016年)1月26日、ISBN 978-4-08-792505-0、141頁。
- ^ 「この先どうなるインタビュー」『神龍通信 第7号(ドラゴンボール大全集7巻別冊付録)』、集英社、1996年2月25日、2頁。
- ^ a b 渡辺彰則編『ドラゴンボール大全集 第5巻』13頁。
- ^ Vジャンプ編集部編「鳥山明も振り返ってみたDRAGONBALL!!」『ドラゴンボール超全集 4巻』集英社(愛蔵版コミックス)、2013年5月14日、ISBN 978-4-08-782499-5、348頁。
- ^ 「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール超画集』集英社、2013年5月9日、ISBN 4-08-782520-5、224頁。
- ^ 「ドラゴンボールの鳥山明氏 "魔人ブウ"後の心境を告白「闘いの漫画描く気なくなった」」ORICON STYLE、2014年3月28日。
- ^ “【音響監督】田中英行さん”. 日本音声製作者連盟. 2020年11月21日閲覧。
- ^ 『週刊ザテレビジョン』1996 No.9、角川書店、1996年3月1日、40頁。
- ^ 「ドラゴンボールヒット年表 ドラゴンボール"復活"の全貌」『日経エンタテインメント!』2013年5月号No.194、日経BP社、2013年4月4日、18-19頁。
- ^ 2018年6月9日と16日のみ2話ずつ放送。
- ^ 「ドラゴンボール~最強への道~」オリジナルサウンドトラックCDジャーナル公式ホームページ
- ^ 渡辺彰則編「VARIETY OF DB」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、106頁。ISBN 4-08-102019-1。
- ^ 「「鉄腕アトム」「ドラゴンボール」が「歴史を変えたテレビ番組」に選出!」シネマトゥデイ、2013年3月28日。
- ^ “アトム、グレンダイザー、ドラゴンボール、加トケンが『世界のテレビを変えた50作』に選出”. International Business Times. 2014年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 宮村妙子編『ドラゴンボールZ 神と神 パンフレット』東映 事業推進部、2013年3月30日。
- ^ a b 「DRAGON BALL年代記」『鳥山明 The world of DRAGON BALL パンフレット』東映、2013年3月27日、6-9頁。
- ^ 「STORY」『ドラゴンボールZ 神と神 パンフレット』東映、2013年3月30日、5頁。
- ^ 「STORY DIGEST」『ドラゴンボールZ 神と神 オフィシャルムービーガイド』集英社、2013年3月21日、10頁。
- ^ “ドラゴンボールZ 神と神 スペシャル・エディション”. 東映ビデオ 2018年12月22日閲覧。
- ^ 「ドラゴンボール年代記」『ドラゴンボール超全集4 - 超事典』集英社、2013年、8 - 27頁。
- ^ 「ドラゴンボールGT」バンダイチャンネル。
- ^ 「ドラゴンボールGT アニメコミックス 邪悪龍編 1」集英社コミック公式 S-MANGA。
- ^ 「ドラゴンボールGT アニメコミックス 邪悪龍編 2」集英社コミック公式 S-MANGA。
- ^ 「ドラゴンボールGT アニメコミックス 邪悪龍編 3」集英社コミック公式 S-MANGA。
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