ドバイ 交通

ドバイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 15:06 UTC 版)

交通

国際

世界最大の人工港ジェベル・アリーと、国際ハブ空港として機能する24時間空港であるドバイ国際空港を持ち、中東地域の人と物の流れの中枢、中継貿易都市として繁栄している。

1960年に開港したドバイ国際空港はエミレーツ航空の拠点であり、同社が全ての大陸との間に定期便を就航させている他、世界各国から多くの航空会社が乗り入れている。2008年に巨費を投じた最新鋭の第3ターミナルが完成した。なお、南西部にはアール・マクトゥーム国際空港(ドバイ・ワールド・セントラル国際空港)も完成。将来的には4,500mの平行滑走路6本を持つ世界最大の空港となる計画である。

国内

ドバイは交通渋滞のひどさで知られる。タクシーに依存した町であったが、近年、公共交通手段の整備が急がれている。

  • アブラ・・・ドバイ・クリーク(運河)を結ぶ交通手段の渡し船
  • ドバイメトロ・・・2005年に、ドバイ国際空港とジェベル・アリ港を結ぶ都市鉄道の建設に着手、日本企業4社を含む5社が建設を行った。4路線の計画路線のうち、2009年9月9日に「レッド・ライン」が開通し、2011年9月9日には「グリーン・ライン」が開通した[49]
  • パーム・ジュメイラ・モノレール・・・パーム・アイランドへ向かうモノレール丸紅が出資し、2009年に完成。
  • ドバイ・トラム・・・2014年に開通したトラム路線。ドバイ・マリーナ地区を走る。ドバイメトロ、ジュメイラ・モノレールとも接続されており、市内中心部からドバイメトロ、ドバイ・トラム、ジュメイラ・モノレールを乗り継いでパーム・アイランドまで行けるようになった。車両はアルストム社製の「シタディス」を採用し、車庫など一部を除いて全区間に渡って地表集電方式を採用、架空線を廃している。各停留所は高温かつ砂嵐が多い現地の環境を考慮して、空調とホームドアを備えた停留所となっており、乗車を待つ利用客の快適性を高めたものとなっている。
  • ドバイ・トロリー・・・2015年に開通したトラム路線。ダウンタウン・ドバイの開発地域を中心とした環状線である。路線を3段階で建設中であり、現在は第1段階である。車両は2階建ての伝統スタイルであり、回生ブレーキ用バッテリーと燃料電池を採用している。

日本との交通

現在、エミレーツ航空がドバイ国際空港と、関西国際空港成田国際空港東京国際空港の間に1日1便ずつ直行便を日本航空とのコードシェアにより運航している。過去には中部国際空港からの直行便も就航していたが、2009年3月に廃止された。


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