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CFDの金取引とは

 

金取引には、現物取引と先物取引の2つの取引があります。

金の現物取引は、ロンドン金市場で1日に2回取引が行われ、価格が決定されます。これをフィキシングプライスといいます。

一方、金の先物市場は、ニューヨークや東京、シカゴ、ドバイなどで取引が行われています。その中でも取引量の多いのがニューヨーク市場です。

金の価格は、為替市場や株式市場、世界情勢、景気などによって変動しやすいといわれています。

▼為替市場
金を保有している投資家は、ドル高(米ドル買い)になると株式市場や債券市場へ資金をシフトする傾向にあります。そのため、金の価格は下降します。一方、ドル安(米ドル売り)になると株式市場や国債市場から資金を引上げ、金を保有する方向へシフトします。そのため、金の価格は上昇します。

▼株式市場
株式市場が上昇すると、投資家は金を売って株式市場へ投資をシフトします。そのため、金の価格は下降します。一方、株式市場が下降すると、投資家は株式市場から金へ投資をシフトします。そのため、金の価格は上昇します。

▼世界情勢
大きな金融経済事件が起きると、投資家はリスク回避のために株式市場や債券市場から資金を引き揚げ、金を保有するようになります。そのため、金価格が上昇します。過去の事例では、1987年のブラックマンデー、2007年のサブプライムローン問題、2008年のリーマンショックの時に金の価格が上昇しています。

▼景気
金価格は、景気にも影響を受けます。特に、インフレ動向を示すCRB(Commodity Research Bureau)指数と連動することが多いようです。

次の図は、金の価格の推移をチャートに表示したものです。


次の図は、CRB指数の価格の推移をチャートに表示したものです。


金の価格とCRB指数の価格の推移が似ていることがわかります。

CFDの金取引を行うには、これらの指数を参考にするとよいでしょう。
(2012年07月17日更新)



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