トヨタ・カローラ 12代目 E21#/EA1#型(2018年 - )

トヨタ・カローラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 02:30 UTC 版)

12代目 E21#/EA1#型(2018年 - )

トヨタ・カローラ(12代目)
NRE210/ZRE212/ZWE21#/MZEA1#型
日本仕様 2022年10月改良型 HYBRID G
北米仕様 フロント
概要
別名 トヨタ・レビン(9代目)
トヨタ・カローラアルティス(4代目)
トヨタ・アリオン(3代目)
製造国 日本愛知県
(海外仕様は生産拠点を参照)
販売期間 2018年6月 -
設計統括 小西良樹
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム GA-Cプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 8NR-FTS型 1,200 cc 直4 DOHC
VVT-iW インタークーラーターボ
中国・日本仕様(前者は2021年10月まで、後者は2022年9月まで)
M15A-FKS型 1,500 cc 直3 DOHC
中国・日本仕様(前者は2021年11月より、後者は2022年10月より)
1ZR-FAE型 1,600 cc 直4 DOHC バルブマチック
欧州一部地域仕様
2ZR-FAE型 1,800 cc 直4 DOHC バルブマチック
北米・中国・日本仕様(中者は2021年10月まで、後者は2022年9月まで)
2ZR-FXE型 1,800 cc 直4 DOHC ハイブリッド
北米・欧州・中国・日本仕様
M20A-FKS型 2,000 cc 直4 DOHC
北米仕様
変速機 Direct Shift-CVT
Super CVT-i
CVTi-S
6速 iMT
電気式無段変速機
前:
マクファーソンストラット
後:
ダブルウィッシュボーン
(2022年10月以降の日本仕様のガソリン車のみトーションビーム)
前:
マクファーソンストラット
後:
ダブルウィッシュボーン
(2022年10月以降の日本仕様のガソリン車のみトーションビーム)
車両寸法
ホイールベース 2,640 mm(国内仕様)
2,700 mm(海外仕様)
全長 4,495 mm(国内仕様)
4,630 mm(海外仕様)
全幅 1,745 mm(国内仕様)
1,790 mm(海外仕様)
全高 1,435 mm
車両重量 1,310 kg - 1,400 kg
その他
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
特記事項 日本市場では12代目セダン登場後も当面の間は既存の2代目カローラアクシオと併売
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2018年のニューヨーク国際オートショーで、ショートファストバックスタイル(いわゆる2ボックススタイル)のハッチバックモデル(カローラスポーツ)が初披露された。

これまでのカローラは世界の仕向地ごとに仕様を大きく作り変えておりプラットフォームも異なっていたが、この代では全てにTNGA(GA-Cプラットフォーム)が導入され、全世界でほぼ統一されたカローラとなる。従来のハッチバック、セダン、ステーションワゴンの他、カローラシリーズでは初となるクロスオーバーSUV型も投入された。また欧州ではステーションワゴンをクロスオーバーSUV風に仕立てた「トレック」も登場している。

海外仕様:2019年 -

米国では2018年7月にカローラiM(旧「サイオンiM」)の、欧州では2019年3月にそれぞれオーリスの後継モデルとして販売が開始されている。

欧州仕様のセダンはカローラ・リムジンの名で販売されている。

2018年10月のパリモーターショーでは、欧州地域で販売されていたオーリスツーリングワゴンの後継車種であるステーションワゴンタイプの「カローラツーリングスポーツ」が[36]、同年11月の広州国際モーターショーでは一汽トヨタ自動車扱いのセダンタイプの「カローラ」がワールドプレミア。広州では広汽トヨタ自動車扱いである兄弟車のレビンも登場し、従来同様カローラがプレミアム(公式呼称:プレステージ)モデル、レビンがスポーティーモデルという棲み分けがされることになった[37]。また、それぞれにロングホイールベース版が設定され、前者には「アリオン」の名が、後者には「リンシャン」の名が与えられている。

2022年10月18日、アメリカで2023年モデルを発表[38]。新しい8インチタッチスクリーンを採用した他、 トヨタセーフティセンスがバージョン3.0にアップグレードされた。また、コネクティッド機能が強化され、Over-the-Air (OTA) で機能更新も可能となった。さらにXSEグレードには、新たに7インチのフル液晶メーターも搭載される。このほか先進運転支援機能「トヨタセーフティセンス」はバージョン3.0にアップグレード。

2022年11月15日に発表されたコンシューマー・レポートでは信頼性調査において1位を獲得した[39]

日本仕様:2019年 -

日本では2018年(平成30年)6月からカローラスポーツが、セダン・ワゴンに先駆け、オーリスの後継車として登場。本車はカローラ3兄弟中唯一グローバルモデルと同じ寸法で国内販売される。

遅れて1年後、2019年令和元年)9月17日にセダン・ワゴンもフルモデルチェンジ[40]。セダンは国内では13年ぶりとなる「カローラ」無印のネーミングが復活した(ワゴンでは「ツーリング」という新たなサブネームが与えられた)。キャッチフレーズは「あなたの真ん中へ。この世界の真ん中へ。」。グレード体系はガソリンエンジン車・ハイブリッド車共通で、「G-X」・「S」・2代目アクシオから継続の「W×B」の3グレード(ハイブリッド車は「HYBRID G-X」・「HYBRID S」・「HYBRID W×B」のグレード名称となる)となった。

車両骨格にはグローバルモデルと同じGA-Cプラットフォームが与えられて3ナンバー化された。一方、ボディは国内専用設計となり、全高はグローバルモデルと同一としつつ、全長で135mm・全幅で35 - 45mm(北米仕様と一部欧州仕様の全幅は70.1inch=1,780mm)それぞれ短く、ホイールベースも60mm(セダンに限っては一部欧州仕様は国内仕様と同じ)短くなった。併せて、ドアミラーの取り付け位置も変更したことでミラー格納時の車幅は2代目アクシオと同等とし、最小回転半径は15インチタイヤ装着車で2代目アクシオと同等の5.0mを実現した。なお、3ナンバー化を決断した背景には、5ドアセダンの3・4代目(30系・50系)プリウスが3ナンバーながら大成功を収めていることがあった。

外観はフロントデザインを大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一。ヘッドランプは光源がLED化され、ラウンドを強めた一文字形状を採用する。リアデザインはコンビネーションランプを水平基調とした。ボディカラーは「G-X」系グレード・「S」系グレードは新規開発色の「セレスタイトグレーメタリック」を含む7色、「W×B」系グレードは新規設定色の「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」を含む3色が展開される。内装はインストルメントパネルが薄型・ワイド化されるとともに、Aピラーを細形化。ガソリン車・ハイブリッド車を問わず全車にタコメーターが標準装備される。「W×B」系グレードはフロントシートをスポーティーシートに、リアシートはトランクスルーも可能な6:4分割可倒式が新規採用された。

パワートレインは刷新され、ガソリン・CVT車とハイブリッド車は排気量を1.5Lから1.8Lにアップし、ガソリン・CVT車は2ZR-FAE型に、ハイブリッド車は2ZR-FXE型にそれぞれ変更。ガソリン・MT車は反対に1.2Lへダウンサイジングされ、カローラスポーツと共通の8NR-FTS型に換装された。またハイブリッド車は2代目アクシオでは設定されなかった4WD車が新たに追加され、電気式4WDシステム「E-Four」が搭載されている。また、ガソリン・MT車はカローラスポーツと同じ自動ブリッピング機能を備える「i-MT」となり、6速へ多段化された。WLTCモード走行による排出ガス並びに燃料消費率に対応(ハイブリッド車はJC08モード走行による燃料消費率も併記)しており、ハイブリッド車は「平成30年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得している。2022年10月の一部改良でガソリン車は2021年11月に一部改良を実施した中国仕様の12代目カローラセダン、および2代目レビンに先行採用された1.5L・直列3気筒DOHC12バルブのダイナミックフォースエンジンであるM15A-FKS型へ換装され、トランスミッションはMTを廃止してCVTへ一本化され、発進用ギアを追加した「Direct Shift-CVT」に変更。ハイブリッド車は電動モジュールが刷新され、フロントモーターを1VM型に変更したことでモーターの出力が向上された。なお、ガソリン車はエンジンの換装により排出ガス性能が向上され、「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。

足回りにはこの車格ではお馴染みとなったバネ上制振制御、これまでレクサスのみで採用されていた曲がる際前内輪にブレーキを掛けてハンドリングを向上させるACA(アクティブ・コーナリング・アシスト)が標準装備。加えて新たにレクサス/トヨタ車では初の試みとなる、運転者の目線の動きを計算したチューニングが施され、ストレスの少ない走りを実現している[41]。なおこのチューニングはセダン・ワゴンのみならず、同時にマイナーチェンジされたカローラスポーツからも採用される。また、ブレーキに関してはこの代より日本仕様セダン・ワゴン(ツーリング)を含め、全車総輪ディスクブレーキ(前輪:ベンチレーテッドディスク、後輪:ソリッドディスク)が標準装備となり、ホイールもP.C.D.100.0 mmの5穴に統一されることとなった。

さらに、日本国内のトヨタ車で初となるディスプレイオーディオが全車に標準装備されており、SmartDeviceLink・Apple CarPlayAndroid Autoの対応によってスマートフォンとの連携が可能なほか、エントリーナビキットまたはT-Connectナビキットのどちらかを選択することで車載用ナビ機能を利用することも可能である。カローラスポーツと同様にDCM(車載通信機)も標準装備されており、コネクティッドサービスの利用も可能である。

旧型となった2代目カローラアクシオだが、中高年層や法人からの需要が依然として高いことから、グレード体系を刷新して販売が継続されている(後述)。

  • 2020年(令和2年)
    • 5月13日 - 特別仕様車「G-X"PLUS"」、「HYBRID G-X"PLUS"」が発売された[42]。「G-X」・「HYBRID G-X」をベースに、ベースグレードではメーカーオプション設定となるインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]とバックガイドモニターが特別装備され、リアドア・バックウィンドウガラスはUVカット機能付ソフトプライバシーにグレードアップ。内装はメーター周りやステアリングホイールなどにシルバー塗装が施され、レジスターノブはサテンメッキ加飾とした。
    • 10月1日 - 一部改良された[43]。ハイブリッド車の全グレードにアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/コンセント2個/非常用給電システム付)のメーカーオプション設定が追加され、「HYBRID G-X」と「HYBRID S」は充電用USB端子を従来モデルから2個増やして3個となった。また、「S」系グレードは切削光輝+ミディアムグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールのメーカーオプション設定が追加された。なお、ハイブリッド車は発売当初、左右サイドフェンダーに装着されていた「HYBRID」エンブレムが廃止された。
  • 2021年(令和3年)
    • 7月2日 - 一部改良された[44]。ペダルの踏み間違いによる急加速を抑制するプラスサポートを販売店装着オプションに設定され、「W×B」系グレードと「S」系グレードは「ナノイーX」のメーカーオプションを追加(助手席側のエアコン吹き出し口に装着。エアクリーンモニターとのセットオプション設定)。ボディカラーは「G-X」系グレード、「S」系グレード専用の赤系(メーカーオプション)で変更され、スカーレッドメタリックと入れ替わりでセンシュアルレッドマイカを設定。これにより、「W×B」系グレードは4色展開となった。なお、今回の一部改良により、ハイブリッド車は2WD・E-Fourを問わず2030年度燃費基準優良車(2030年度燃費基準達成車)となった[45]
    • 11月15日 - 特別仕様車「HYBRID W×B"50 Million Edition"」が発売された[46]。シリーズでのグローバル累計販売5,000万台を記念したもので、「HYBRID W×B」をベースに、外観は17インチアルミホイールをマットブラック塗装に、フロントロアグリルのフレーム部をスパークリングゴールド+ブラック艶あり塗装に、ドアミラーとリアスポイラーをカラード(ボディカラー同色)にそれぞれ変更され、フェンダー左右に専用ロゴデカールを装着。内装はアクセント塗装をスパークリングゴールドに、ルーフヘッドライニングをフロマージュにそれぞれ変え、インストルメントパネルアッパー部にはレーザー刻印による専用ロゴを配した。また、シートはブラック選択時はアクセントストライプをブラックに変更、メーカーオプションのホワイト選択時は専用ホワイトボルスターを追加したほか、運転席には一部に除電機能付表皮を設けることでドライバーや周辺に溜まった静電気をボディ全体に分散させることで帯電量を軽減させ、安定した車両挙動に貢献する除電スタビライジングプラスシートも装備された。さらに、ベースグレードではメーカーオプション設定となるブラインドスポットモニター(BSM)+パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)、エアクリーンモニター、「ナノイーX」、9インチディスプレイオーディオ(6スピーカー)も特別装備される。ボディカラーは標準色のプラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション)、ブラックマイカに、特別設定色のスレートグレーメタリックを加えた3色が設定される。
  • 2022年(令和4年)10月3日 - 一部改良された[47]。グレード体系は従来の「S」と「G-X」に替わり、「G」と「X」を設定した。前述したパワートレインの刷新に加え、「Toyota Safety Sense」はプリクラッシュセーフティが交差点右折時の対向直進車や右左折時の対向方向から横断してくる歩行者の検知が可能となり、リスクの先読みを行うことで危険に近づきすぎないようにステアリングやブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストを追加。さらに、ソフトウェアアップデートに対応したことで購入後でも運転支援技術を最新化させることが可能となった。ディスプレイオーディオはコネクティッドナビ対応となり、グレードにより8インチもしくは車載ナビ機能付の10.5インチ(ディスプレイオーディオPlus)を設定。T-Connectサービスの有料オプションにより車載Wi-Fiに対応した。その他、ドライブレコーダー(前方)とバックガイドモニターを「X」にメーカーオプション、「G」と「W×B」に標準装備され、「G」と「W×B」はバックガイドモニターをメーカーオプションで録画機能付にアップグレード可能とした。外観はヘッドランプやフロントロアグリルなどが変更され、ボディカラーはセレスタイトグレーメタリック(「G-X」・「S」専用色)とダークブルーマイカメタリック(「S」専用色)を廃止、ブラックマイカをアディチュードブラックマイカに差し替え、新色としてブルーメタリック(「G」専用色)とマッシブグレー(「W×B」専用色)を追加したことで、「G」は6色、「W×B」は5色、「X」は4色となった。なお、今回の一部改良により車両型式が変わり、ガソリン車はMZEA17型、ハイブリッド・2WD車はZWE219型、ハイブリッド・E-Four車はZWE215型となった。
  • 2024年(令和6年)4月2日 - 一部改良並びに特別仕様車「ACTIVE SPORT」が発表され、同日より発売された[48]。「X」はパーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)を採用(後方接近車両は他の装備とのセットでメーカーオプション設定)。「W×B」はシートヒーター(運転席・助手席)、ステアリングヒーター、「ナノイーX」が採用され、デジタルキーのメーカーオプションが設定された。なお、ハイブリッド車は今回の一部改良によりリアに装着されているハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)に替わって「HEV」エンブレムが装着された。「ACTIVE SPORT」は「W×B」のハイブリッド車をベースに、外観は専用デザインのフロントバンパーが装備され、17インチアルミホイールを切削光輝+ピアノブラック塗装に、ロッカーモールとサイドターンランプ付カラードドアミラーはアティチュードブラックマイカ塗装(ロッカーモールはACTIVE SPORTロゴマーク付)にそれぞれ変更。内装はシートが合成皮革+ブランノーブ(除電スタビライジングシート[運転席]・サテンメッキ加飾付)となり、フロントシートをスポーツ仕様に変更。アルミペダルが特別装備され、内装の一部にグレーステッチが施された。機能面ではベースグレードではメーカーオプション設定となるBSMと安心降車アシスト[SEA]、デジタルキー、先読みエコドライブ(先読み減速支援、先読みSOC制御)が標準装備となり、パーキングサポートブレーキには後方接近車両を、ドライブレコーダーにはバックガイドモニター(録画機能付)がそれぞれ追加、ディスプレイオーディオは10.5インチ仕様のPlusとなり、2WD車にはサスペンションに専用チューニングが施された。ボディカラーは特別設定色のセメントグレーメタリック、プラチナホワイトパールマイカ(メーカーオプション)、アティチュードブラックマイカの3色が設定される。

注釈

  1. ^ 北米市場向けは5代目まで販売。
  2. ^ 基本的に欧州市場向けだが、5代目のみ日本市場でも販売されていた。
  3. ^ ただし初代はカローラスプリンター名義、5代目-8代目はカローラレビン名義。
  4. ^ 5代目はカローラレビン名義。
  5. ^ 5代目-7代目はカローラFX名義として日本市場でも販売されていた。
  6. ^ 5代目-6代目はカローラFX名義、9代目はカローラランクス名義、およびアレックス名義としてそれぞれ日本市場でも販売されていた。
  7. ^ 日本市場向けは4代目以降より販売(ただし5代目と8代目は除く)。9代目以降より日本市場向けのみカローラフィールダー名義となる。
  8. ^ 日本市場専売でカローラセレス名義で販売されていた。
  9. ^ 8代目は日本市場向け専用(カローラスパシオ名義)、9代目は日本市場および欧州市場向け専用(前者はカローラスパシオ名義、後者はカローラヴァーソ名義)、10代目は欧州市場向け専用(カローラヴァーソ名義)としてそれぞれ販売されていた。
  10. ^ 北米向けのサイオン・xBを元に日本市場向けはカローラルミオン名義、オセアニア市場向けはルークス名義でそれぞれ販売。
  11. ^ クーペ系のみ5代目まで採用。
  12. ^ クーペ系は6代目以降より採用。
  13. ^ ただし日本国内では販売シェアやマーケティングなどの都合上、シリーズ10代目よりステーションワゴンのカローラフィールダーが日本国内におけるカローラシリーズの基本形となる。また12代目ではハッチバックタイプがセダンより早くお披露目された。
  14. ^ 他に車名としてはビスタ店があったが、現在は消滅している
  15. ^ トヨタ自動車における自動車の開発設計において「主査」とは、リーダーとして独特の地位であり職制である。詳細は、同社におけるそのシステムを確立した本人である、長谷川龍雄の記事を参照。
  16. ^ カローラの排気量拡大指示が長谷川龍雄から正式に出されたのは、発売7か月前の1966年3月22日というまさに逼迫したタイミングであり、技術陣はその後2か月半で排気量拡大を完了させたという(開発陣の一員で、3代目カローラ開発主査を務めた佐々木紫郎に対する、1999年12月の自動車技術会インタビュー [1] による)。
  17. ^ 初代カローラのそれは、後年の一般的なフロアシフト車に見られるリンケージなどを介した運転席近接レイアウトではなく、足元の奥まった位置床下に収まったギアボックスから、長いロッドをそのまま伸ばして手元近くまでグリップを持ってきたもので、古典的なトラックと同様な手法であった。それでもこの時代に全盛であったコラムシフトに比べ、ダイレクトな操作感覚で扱いやすくなり、またメーカーにとってはコラムシフトより構造を簡素化できた。
  18. ^ 道路運送車両の保安基準改正により、1973年12月1日以降に製作された自動車は後方の方向指示器に燈色が義務化された。
  19. ^ E30型の車両価格が上昇したため、販売落ち込みを懸念した販売店の要請で継続販売。
  20. ^ E80系セダンでは唯一のパワーウィンドウを標準装備。次期E90系セダンのSE-Limitedへと繋がる。
  21. ^ ワゴン「1500 Gツーリング」以外のグレード、およびバンを除く。
  22. ^ ただし、水はけのよいルーフ部や目に触れにくいアンダーフロア部などは除く。
  23. ^ 吸気側・3バルブ、排気側・2バルブ。
  24. ^ 1.3 Lモデルは2E型SOHC12バルブから4E-FE型ハイメカツインカムに変更され、1.5 Lモデルは3E型SOHC12バルブから5E-FE型ハイメカツインカムに変更された。
  25. ^ 他、国内向けのE110型カローラは2ドアクーペのレビン、スモールミニバンのスパシオ(初代)も含まれる。
  26. ^ ただし、北米仕様のみ2ZZ-GE型エンジンを搭載する「XRS」というスポーツモデル(ZZE131L)が存在する。
  27. ^ セダンのXアシスタパッケージと日本国外仕様には、トヨタのCIエンブレムがフロントグリルに付けられている。日本国外仕様は、1990年代から同社のCIエンブレムが採用されている。
  28. ^ 当初セダンの1.8Lラグゼールのみメーカーオプションで設定され、さらに前輪駆動車に限りリアブレーキがディスクブレーキ化された。ただし、2004年4月以降の後期型ではTRCが廃止された。
  29. ^ なお、プリウスを除く既存のトヨタ車への電動式パワーステアリングの本格採用に関してはこの9代目カローラシリーズが史上初となる。
  30. ^ 実際は1999年以降に登場した初代ヴィッツ系の同社のコンパクトクラスの車種(2000年当時の車種では、初代ヴィッツを含むプラッツファンカーゴWiLL Vi初代bBがこれに該当する)に塩ビ系ソルのアンダーコートと水性系塗料がそれぞれ初採用となっている。
  31. ^ レーシングドライバー
  32. ^ ただし、セダンのX アシスタパッケージのみ、これまで通りリアシート用ヘッドレストは装備されていない。
  33. ^ なお、ハロゲンヘッドランプ装着車にはマニュアルレベリングシステムが標準装備となる。
  34. ^ ただし後期型のみ。
  35. ^ ただし四輪駆動車のリアブレーキはVSC非装着同様、リーディング・トレーリング式ドラムブレーキのままとなる。
  36. ^ ZZE130Lは1ZZ-FE型エンジン、ZZE131Lは2ZZ-GE型エンジンを搭載していた。
  37. ^ E150型に合わせて、エンジンも最新の1ZR-FEに換装されている。ZRE120L。
  38. ^ 2006年のモデルチェンジ直前の情報の中には、次世代のカローラは国内向けにおいても「ナロー」と「ワイド」の2種類が用意されると噂されていたが、結果的に「ナロー」と仮称されていたものが「国内仕様」、同じく「ワイド」が「国外仕様」となり、それぞれ振り分けられたという経緯がある。
  39. ^ E140型とE150型はプラットフォームが異なるため、リヤサスの構造が異なる。E150型はヴィッツ系車種用のプラットフォームで知られるNBCプラットフォームおよびBプラットフォーム同様、ショックアブソーバーとスプリングがそれぞれ独立して取付され、トーションビームの形状はボデーとの取付部は外側に開いているタイプ。
  40. ^ 英国およびドイツ、フランス、イタリアではそれぞれカローラセダンとカローラワゴン(日本名・カローラフィールダー)は販売せず、オーリスのみの販売となる。ただし、ドイツでは既存のMPVであるカローラヴァーソに限り継続販売。
  41. ^ アメリカ向型式例2.4XRS M/TはAZE141L-DEMSKA。1.8LE M/TはZRE142L-DEMDKA。香港・マカオ(いずれも中華圏特別行政区)向型式例1.5STD A/TはNZE141R-AEPEKSD、UAE向例1.8XLI M/TはZZE141L-AEMDKV。
  42. ^ E140型アクシオおよび豪州仕様を含むE140G型フィールダーに限りPCD・100mmの4穴を用いたホイールが継続採用されている。
  43. ^ 中国向け型式例PREMIUM A/TはZRE152L-GEPQKC。また、1ZR-FE 1.6L搭載車もあり、型式例GL M/TはZRE151L-GEMNKC。
  44. ^ 英国・ドイツ・フランス・イタリアを除く。
  45. ^ 地域によってはこの限りではない。例:宮城県、ディーゼル店(旧:宮城トヨタディーゼル)→カローラ店(現:トヨタカローラ宮城)、パブリカ店(旧:パブリカ仙台・トヨタパブリカ仙台(一時、トヨタカローラ仙台と冠していた時期もある)→オート店(現:ネッツ店・ネッツトヨタ仙台)。

出典

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    カローラエピソード / 1966年 トヨタ カローラ 1100デラックス - GAZOO.com
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  18. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第30号11ページより。
  19. ^ ※ボンネットフード部分、およびラジエターグリルはノンオリジナル
  20. ^ ※サイドプロテクションモールの非装着、およびボディカラー、アルミホイール、ローダウンスプリングはノンオリジナル
  21. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第40号9ページより。
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