オンリー・ユー (プラターズの曲) オンリー・ユー (プラターズの曲)の概要

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オンリー・ユー (プラターズの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 05:02 UTC 版)

オンリー・ユー
プラターズシングル
B面 バーク、バトル・アンド・ボール
リリース
規格 10インチSPレコード
7インチシングル
録音
ジャンル ドゥーワップ
時間
レーベル マーキュリー・レコード
作詞・作曲 バック・ラム
チャート最高順位
:5位
プラターズ シングル 年表
  • マギー・ダズント・ワーク・ヒア・エニモア
  • (1955年)
  • オンリー・ユー
  • (1955年)
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解説

音楽マネージメント会社を経営しA&Rを行っていたバック・ラムは、フェデラル・レコードラルフ・バスからヒット曲が出るようなグループに育ててほしいとプラターズを託された。当時ラムは自分が書いた曲を歌ってくれるグループ[注釈 1]を探しており、ヴォーカリストのトニー・ウィリアムズの声は理想的であった。女性ヴォーカリストのゾラ・テーラーを加えるなどメンバーの入れ替えをし、「オンリー・ユー」など数曲を録音した。しかしフェデラル側は出来に満足せず、リリースされなかった。

1955年、プラターズはマーキュリー・レコードへ移籍する[注釈 2]と、「オンリー・ユー」を再び録音した。この曲はシングルで発売され、ビルボードR&Bチャートでは7週連続1位を、全米ポップチャート(Billboard Hot 100)でも5位を記録し、ミリオンセラーとなる、グループにとって初のヒットとなった。この人気に乗じてフェデラルもお蔵入りしていた音源をシングルで発売した[2]が、こちらがチャートインすることはなかった。

1956年3月21日、ミュージカル映画『ロック・アラウンド・ザ・クロック』が公開され、プラターズはアーニー・フリーマン・コンボを従えて「オンリー・ユー」と「ザ・グレート・プリテンダー」を歌唱した。「オンリー・ユー」はBMI賞を受賞し、1999年にグラミー賞の殿堂入りを果たした。

リンゴ・スターによるカバー

オンリー・ユー
リンゴ・スターシングル
初出アルバム『グッドナイト・ウィーン
B面 コール・ミー
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル ロック
時間
レーベル アップル・レコード
プロデュース リチャード・ペリー
チャート最高順位
:6位
リンゴ・スター シングル 年表
  • オンリー・ユー
  • (1974年)
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1974年、アルバム『グッドナイト・ウィーン』のレコーディングをしていたリンゴ・スターは、アルバム・タイトル曲を提供してくれたジョン・レノンの提案[注釈 3]でこの曲をカバーすることにした。ベーシック・トラックはアルバム『心の壁、愛の橋』のレコーディング・セッション中だったレノンがセッション・メンバーと共にレコード・プラント・イーストで録音し[注釈 4][注釈 5]、スターに送った。このテープを受け取ったプロデューサーのリチャード・ペリーがスターのリード・ボーカルやドラム、ビリー・プレストンエレクトリック・ピアノオーバー・ダビングして完成させた。

このバージョンは11月11日にアメリカで先行シングルとしてとしてリリースされ[3]ビルボードベストセラーチャートで6位、1975年初頭にはイージーリスニングチャートで1位となった[4]。 イギリスでは11月15日にリリースされ、チャートでは26位を記録した[5]

その他のアーティストによるカバー


注釈

  1. ^ インクスポットミルズ・ブラザーズのようなボーカル・グループを考えていた。
  2. ^ 当時「アースエンジェル」が大ヒットしていたペンギンズがラムにマネージメントを依頼してきた。ラムはペンギンズに興味を持っていたマーキュリーに抱き合わせでプラターズの契約を勝ち取った[1]
  3. ^ 当時のレノンはカバー・アルバム『ロックン・ロール』を制作するなど、好んでオールディーズを取り入れていた。
  4. ^ レノンはこの曲でアコースティック・ギターを弾き、ガイド・ボーカルを録音した。またセッションに参加していたハリー・ニルソンもバッキング・ボーカルを担当した。なお、ニルソンはロサンゼルスのキャピトル・レコード・ビルの屋上で撮影されたミュージック・ビデオにスターと一緒に出演している。
  5. ^ レノンのヴォーカル・ヴァージョンは、1998年に発売されたボックス・セット『ジョン・レノン・アンソロジー』に収録されている。
  6. ^ イギリス、ハートフォードシャー出身のバンド。1969年、ロイ・オービソンの英国ツアーのバックのオファーを受け、その後6年間、ロイ・オービソンと活動を共にする。

出典

  1. ^ Gilliland, John (1969). "Show 5 - Hail, Hail, Rock 'n' Roll: The rock revolution gets underway. [Part 1]" (audio). Pop Chronicles. University of North Texas Libraries.
  2. ^ The Platters”. 2022年4月1日閲覧。
  3. ^ Harry 2004, p. 183.
  4. ^ Whitburn 2002, p. 230.
  5. ^ Harry 2004, p. 182.
  6. ^ Hilltoppers”. The Official Charts Company. 2022年11月21日閲覧。
  7. ^ Only You (1994)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  8. ^ Hot 100 - Franck Pourcel's French Fiddles Only You Chart History, Billboard.com. Retrieved March 4, 2019.
  9. ^ "CHUM Hit Parade", CHUM. Week of May 25, 1959. Retrieved March 4, 2019.
  10. ^ Hot R&B/Hip-Hop Songs - Franck Pourcel's French Fiddles Only You Chart History, Billboard.com. Retrieved March 4, 2019.
  11. ^ "Hot R&B Sides", Billboard. June 15, 1959. p. 39. Retrieved March 4, 2019.
  12. ^ Strictly Instrumental", Billboard. July 8, 1972. p. F 4. Retrieved March 4, 2019.
  13. ^ Joel Whitburn's Top Pop Singles 1955-1990 - ISBN 0-89820-089-X
  14. ^ Hot 100 - Bobby Hatfield Only You (and You Alone) Chart History, Billboard.com. Retrieved March 4, 2019.
  15. ^ Former singer inspired to write more music after 40-year-old song proves a hit on YouTube”. Hendon and Finchley Times. 2014年8月14日閲覧。
  16. ^ Stein Ingebrigtsen - Bare du, norwegiancharts.com. Retrieved March 4, 2019.
  17. ^ Child - full Official Chart History”. Official Charts Company. 2013年4月19日閲覧。
  18. ^ Hot Shots! (1993)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  19. ^ So I Married an Axe Murderer (1993)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  20. ^ Sgt. Bilko (1995)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  21. ^ A Chinese Odyssey: Part 2 - Cinderella (1995)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  22. ^ ゼブラヴィル / オンリー・ユー”. TAP the POP. 2022年12月13日閲覧。
  23. ^ Alvin and the Chipmunks (2007)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  24. ^ American Graffiti (1973)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  25. ^ The War of the Roses (1989)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。
  26. ^ Mr. Destiny (1990)”. IMDb.com. 2022年12月10日閲覧。


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