エロ事師たち
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『エロ事師たち』(エロごとしたち)は、野坂昭如の長編小説。当時33歳の野坂の小説家としての処女作で、文学的にも高い評価を受けた代表作でもある。世の男どもの「エロ」を満たすため法網を潜り、あらゆる享楽の趣向を凝らし提供することを使命とする中年男の物語。「エロ事師」を取り巻く世界のどこか滑稽でグロテスクな様や猥雑な現実を、哀愁ただよう苛烈なユーモアと古典文芸的リズムの文体で綴りながら、エロティシズムの観念をアイロニックに描いている[1]。
- ^ a b c d e f g 澁澤龍彦「解説」(文庫版『エロ事師たち』)(新潮文庫、1970年。改版2001年)
- ^ 野坂昭如「あとがき」(『エロ事師たち』)(講談社、1966年)
- ^ 野坂昭如『赫奕たる逆光 私説・三島由紀夫』(文藝春秋、1987年)
- ^ 野坂昭如『東京十二契』(文藝春秋、1982年)
- ^ 野坂昭如『ひとでなし』(中央公論社、1997年)
- ^ 野坂昭如『新宿海溝』(文藝春秋、1979年)
- ^ 野坂昭如『アドリブ自叙伝』(筑摩書房、1980年。日本図書センター、1994年と2012年に復刊)
- ^ 野坂昭如「阿川佐和子のこの人に会いたい」(週刊文春 2002年8月1日号に掲載)
- ^ a b c d e f g h i 三島由紀夫「極限とリアリティー」(新潮 1964年1月号に掲載)
- ^ 三島由紀夫「川端康成への書簡」(1966年8月15日付)
- ^ 「さ行――「エロ事師たち」より 人類学入門」(なつかし 1989)
- ^ 「昭和41年」(80回史 2007, pp. 156–161)
- ^ 「1966年」(85回史 2012, pp. 230–238)
- ^ いずみたくメモリアル
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