エルサレム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 10:25 UTC 版)
経済
エルサレムはイスラエル最大の都市ではあるが、経済や産業の中心はテルアビブにあり、エルサレムの主な産業は政府関係や大学などの公的サービス、ならびに世界各地から訪れる観光客や巡礼客相手の観光産業であり、第三次産業が大きな割合を占める。エルサレムにはイスラエルの政府機能が置かれ、これがエルサレムの都市としての成長を促した。一方で、エルサレムの住民は、パレスチナ人やユダヤ教超正統派といった、あまり豊かでないグループの割合が大きい。そのうえ目立った産業が少なく、限られた雇用も政府関係が主であることから、エルサレムの貧困率は高く、2004年にはエルサレムの人口がイスラエル全体の10.27%だったのに対し、エルサレムの貧困人口は全国の19.29%を占めた[18]。
交通
テルアビブ・エルサレム間は高速道路で1時間、エゲッドバスが急行で1時間3本程度テルアビブの中央バスセンターから出ている。 エルサレム市内はエゲッドバスが網羅している。エゲッドバスはヤッファ通り西端にあるエルサレム中央バスセンターに発着し、そこからヨルダン川西岸を抜け、死海沿岸を通りゴラン高原方面へ北上するものや、同じく死海沿岸のリゾート地を通ってネゲブ方面へ南下するもの、テルアビブやハイファなど国内主要都市へ向けて走るものなど、国内全域に路線網がある。
鉄道は、市内郊外のエルサレム・マルハ駅とロード、テルアビブを1時間半で結ぶ路線(テルアビブ=エルサレム線)があったが、2018年に高速新線が開通して市内中心部の地下80mの深さに作られたエルサレム・イツハク・ナヴォン駅までを結んでいる。ベン・グリオン国際空港からの所要時間は30分ほどである。
ユダヤ人居住地の西エルサレムとアラブ人居住地の東エルサレムでは市内バスの運行会社が異なっており、西エルサレムはエゲットバス、東エルサレムはアラブバスが運行されている。ユダヤ人はアラブバスはほとんど利用しない。
- エルサレム・ライトレール・・・2011年12月1日にはライトレールが、西のヘルツルの丘から中央バスステーション、ヤッファ通りを抜け、旧市街北西をかすめて東エルサレムへと向かう路線の営業開始。途中のエルサレム中央バスステーション駅ではイスラエル鉄道のエルサレム・イツハク・ナヴォン駅に接続している。
観光
- 岩のドーム
- 聖墳墓教会
- シロアムの池(キリストが奇跡を起こした池)
- ギホンの泉
- ヒゼキヤの水道
- リベルテンの会堂(リベルテンのシナゴーグ)
- ヒッポドローム(ヒッポドロームのオベリスク)
- フルダ門、糞門など
- ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)
- イスラエル博物館(聖書館を含む)
- ロックフェラー博物館
注釈
出典
- ^ “معنى شرح تفسير كلمة (أورشليم)”. www.almougem.com. 2024年1月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “米大使館、エルサレムに移るの?-ニュースを探るQ&A”. 時事通信. (2017年1月27日) 2017年1月27日閲覧。
- ^ a b c d e “米大使館のエルサレム移転、5月にも発表か 国際社会は警告”. CNN.co.jp. (2017年1月12日) 2017年1月27日閲覧。
- ^ “イスラエル入植非難決議を採択 米が拒否権行使せず”. 日本経済新聞 2023年1月30日閲覧。
- ^ “ガザでの衝突を受け、外務報道官談話”. Qnewニュース. (2018年5月15日) 2018年7月11日閲覧。
- ^ 臼杵陽 2009, p. 4-5.
- ^ “「エルサレムは入植地ではなく首都」、イスラエル首相が言明”. AFPBB News. (2010年3月23日) 2020年7月8日閲覧。
- ^ “バイデン米副大統領、中東和平交渉の進展を促す”. 世界日報. (2010年3月12日). オリジナルの2012年3月10日時点におけるアーカイブ。 2020年7月8日閲覧。
- ^ “東エルサレムのパレスチナ人住居/イスラエルが破壊/和平交渉 再開の動き覆す/国際社会が非難”. しんぶん赤旗. (2010年7月15日) 2020年7月8日閲覧。
- ^ “【図解】エルサレムの人口比率の変遷”. AFPBB News. (2007年11月26日) 2020年7月8日閲覧。
- ^ “トランプ米大統領、エルサレムをイスラエル首都と正式認定”. ロイター. (2017年12月7日) 2017年12月7日閲覧。
- ^ “「エルサレムを首都に認定」トランプ氏が正式表明”. 日本経済新聞. (2017年12月7日) 2019年5月19日閲覧。
- ^ “米圧力、揺れた東欧や小国 エルサレム決議に棄権や欠席”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2017年12月23日) 2020年7月8日閲覧。
- ^ “Gaza: Deux Palestiniens succombent à leurs blessures infligées lundi, nouveau bilan de 61 morts” (フランス語). 20 Minutes. (2018年5月19日) 2018年5月21日閲覧。
- ^ “Long Term Climate Information for Israel” (2011年6月). 2012年5月4日閲覧。
- ^ “Record Data in Israel”. 2012年5月4日閲覧。
- ^ “Climatological Information for Jerusalem, Israel”. Hong Kong Observatory. 2012年5月4日閲覧。
- ^ 笈川博一 2010, p. 223.
- ^ 高橋正男 2003, p. 114.
エルサレムと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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