みんなのうた
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歌い手
他の音楽番組とは違い、歌手本人が映像出演した一部例外を除き歌手には一切スポットを当てず、ただ歌のみを放送するというスタイルを貫いている。メジャーデビューを果たした者や大御所と言われるベテランの歌手はもちろん、一般には余り知られていないものの歌唱力のある歌手や、俳優・アイドル・声優として知られている人物が歌唱しているのも特徴である。
放送時の歌手や編曲による音源はレコード・CD・配信音源などによって市販されずに、レコード会社企画による「みんなのうた」アルバム盤での別の歌手によるカバー音源や、放送時のオリジナル歌手によるレコード用のセルフカバー音源のみ製品化されている楽曲もある。
歌手本人が出演した作品は
- ペギー葉山「ドレミの歌」「かあさんのうた」(1962年)
- 中尾ミエ「雨の遊園地」(1962年)
- 五輪真弓「遠いまち」(1976年)
- 星野美樹子(鮎ゆうき)「空にはお月さま」(1977年)
- 久保田綾(サンディー)「川」(1978年)
- 財津和夫「切手のないおくりもの」(※1978年版、1982年版)
- ゴダイゴ「ビューティフル・ネーム」(1979年)
- 高橋真美「古いアルバム」(1985年)
- シブがき隊「スシ食いねェ!」(1985年)※レコード化されたバージョンはアレンジが異なる
- 太田貴子「ハートにホッチキス」(1986年)※太田の相手役でイーグルス時代の大沢樹生が出演
- 吉川由美「風の歌が聞こえますか」(1988年)
- 西田ひかる「君のいる惑星」(1988年)※兵庫県南部地震〈阪神・淡路大震災〉以前の神戸市(市章山・神戸港周辺・ポートアイランド・神戸ポートピアランドなど)を西田が散策する映像[注 6]
- 井上昌己「川面がキラキラ」(1990年)※井上のオリジナル版は市販音源化されず、他の歌手によるカバー版のみ発売
- 諸岡菜穂子(諸岡なほ子)「みんなの恋愛論」(1991年)
- 東京パフォーマンスドール[注 7]「おばけといっしょ」(1993年)※水木しげる作画のアニメーションに実写合成
- バナナギャングス「僕のラララ」(1993年)
- 今田耕司、東野幸治、池谷幸雄「チュンチュンワールド~おげんきたいそう~」(1994年)
- 宝生舞「やわらかい風」(1994年)
- B'dash「駆け抜けてGood-bye」(1997年)
- ノッポさん「グラスホッパー物語」シリーズ
- 白井貴子「みんなに知って欲しいこと」(2006年)
- ルー大柴&仁井山「MOTTAINAI〜もったいない〜」(2007年)
- クリスタルズ「CRYSTAL CHILDREN」(2008年)
- 笹本玲奈「翼が今」(2009年)
- きいやま商店 「カチャーシ☆ブギ」(2013年)
- 石丸幹二「かいじん百面相」(2015年)
- Foorin「パプリカ」(2018年)※複数のバージョンあり
- YOASOBI with ミドリーズ「ツバメ」(2021年)※ミドリーズ出演のもの(ダンスミュージックビデオ版(振付:MIKIKO)や、2022年に発表されたミドリーズ単独の歌唱によるもの[注 8]、各地方でのロケーションおよびロケ地の関係者の出演による『ご当地バージョン』(こちらはミドリーズのみ歌唱のバージョンを使用)、東京スカパラダイスオーケストラ参加バージョン、など)と、アニメーションによるものなど複数あり。
また、ブレイク前にこの番組で披露している歌手の例は
- 宮本浩次「はじめての僕デス」(当時小学4年生で東京放送児童合唱団在籍中に発表)
- 沢田知可子「アリスの季節」(「会いたい」のヒット前)
- 森山直太朗「高校3年生」(インディーズ時代・直太朗名義)
- 花*花「赤い自転車」(インディーズ時代)
- サムシング・エルス「反省のうた」(「ラストチャンス」の発表前)
- GO!GO!7188「むし」(「こいのうた」のヒット前)
- bless4「123」(メンバーのAKINOが「創聖のアクエリオン」の発表前)
- 北村匠海「リスに恋した少年」(当時10歳で歌手デビュー)
- LiSA「リングアベル」(「紅蓮華」のヒット前)
など。
近年では歌手からの持ち込み企画が殺到しており、年間で1000曲近い提案があるという[7]。きっかけは2002年に放送の「大きな古時計」(歌:平井堅)で、大ヒットにつながったことからその宣伝効果に目がつけられ、それ以降歌手側からの提案件数が急増した。背景には、テレビの歌番組が減る中で歌手にとっては貴重な作品発表の場となっている事情がある。
注釈
- ^ 「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」だけは2008年(平成20年)9月にリニューアル。
- ^ 1994年8月 - 9月放送の『チュンチュンワールド おげんきたいそう』は、放送時間が210秒とこの時期では珍しく長く、時間が極めて短い『また明日』と2本立てで放送された。
- ^ 本番組での初回放送時のみ歌手名に吉岡聖恵(いきものがかり)がクレジットされていたが、キョエちゃんの担当声優を非公表としている事情から間もなく修正された(実際に吉岡が担当しているのか、吉岡を含む複数人での担当なのかも、出演者にすら明らかにされていない)。
- ^ 実際にハイビジョン制作であることがNHKアーカイブスの番組表検索で確認できる。
- ^ ただし本来ハイビジョン制作である楽曲が4:3の標準サイズで再放送されるケースも存在する。
- ^ シングル『Little Chance』(アナログレコード・CD・カセットで発売)のカップリングに収録されたバージョンは、放映された音源と歌い回しが異なり少しテンポが速いため、改めて録音されたものと思われる。市販音源版は2番の後でサビの繰り返しがある。
- ^ 篠原涼子を除く6人。
- ^ YOASOBIのライブでは、逆にミドリーズが参加せず、Ikura(幾田りら)が単独で歌唱したバージョンが披露されたことがある。
- ^ 書籍の刊行時期である2004年3・4月に再放送されている。
- ^ 1960年代まではこの後「今日も元気に歌いましょう」のナレーションが加わった。
- ^ 3代目:12パターン、4代目:4パターン、5代目:9パターン、6代目:9パターン。いずれもランダムで使用。
- ^ このロゴタイトルは後年の再放送においても同じものを使用することが多い。
- ^ このオープニング使用期間中に唯一テレビでの再放送が行われていない。
- ^ a b 2022年度のNHK改編が2022年4月4日になったため、同年3月放送曲は4月3日まで延長された。
- ^ 2019年7月までは「これで、『みんなのうた』を終わります」だった。
- ^ 2019年7月までは「これで、『みんなのうた』を終わります」だった。
- ^ 2019年7月までは「これで、『みんなのうた』を終わります」だった。
- ^ DVDおよび2011年に放送された「年代別セレクション」では修正前の映像。
- ^ 代わりに「わたしのふるさと」(1997年2月 - 3月)が放送された。
- ^ フライングドッグなどの子会社やSPEEDSTAR RECORDSなど社内カンパニーの管理分を含む。
- ^ 「NHKみんなのうた 60 アニバーサリー・ベスト」では、「リンゴの森の子猫たち」(飯島真理。ビクターエンタテインメント扱いながら、アニメ音楽として原盤権はフライングドッグも保持)がポニーキャニオン発売分に収録されている。
出典
- ^ a b c d e f 「NHKテレビ『みんなのうた』30周年 バックの絵に魅力 大ヒットし紅白出場」『読売新聞』1991年4月25日付東京夕刊、13頁。
- ^ みんなのうた おお牧場はみどり - NHK放送史
- ^ a b c d e 「NHK「みんなのうた」名曲、愛唱歌生み35年 母と子へ966のメロディー」『読売新聞』1996年3月27日付東京夕刊、9頁。
- ^ 川崎龍彦「このうたにスポット! 1970年代〜 オリジナル文化発信へ『山口さんちのツトム君』『南の島のハメハメハ大王』」『NHKみんなのうた』2020年6・7月号、64頁。
- ^ “ワルイコソーラン”. NHKみんなのうた. 2023年5月3日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “「発掘プロジェクト」みんなのうたを愛するみなさんへ | NHK”. NHK みんなのうた. 2023年2月18日閲覧。
- ^ 毎日新聞、2007年3月3日付
- ^ 『そして「みんなのうた」は生まれた#6〜こんど、君と』(NHK Eテレ、2021年4月24日初回放送)より。
- ^ “ボカロ曲は史上初!40mP新曲がNHK「みんなのうた」に”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2013年6月1日) 2014年12月21日閲覧。
- ^ “NHKみんなのうた「しかくい涙」に関しまして”. shibuya_no_label. 2023年11月17日閲覧。
- ^ a b c 2011年4月より追加
- ^ “京都のマンション マンホール転落死事故 業務上過失致死で書類送検”. 管理人はつらいよ マンション管理最前線 (2013年7月). 2021年8月11日閲覧。
- ^ “愛されて50年♪みんなのうた新春スペシャル!”. www.nhk.or.jp. 2023年2月18日閲覧。
- ^ “NHKアーカイブス(番組)|これまでの放送”. www.nhk.or.jp. 2023年2月18日閲覧。
- ^ “井ノ原快彦、放送60周年『みんなのうた』大使に「みんなが知っている歌がある」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “『みんなのうた60』特番で上白石萌音が歌う 井ノ原快彦「皆さんと一緒に紐解いていきたい」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ a b “小田和正『みんなのうた』60年記念曲を制作「みんなの気持ちを少しでも明るく」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “『みんなのうた』“還暦”生特番 小田和正制作の記念ソング「こんど、君と」SP映像公開”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “『みんなのうた60』大使の井ノ原快彦、V6の絆を感じた20年前の捻挫「僕のことも背負って歌ってくれた」”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “NEWS、日向坂46も出演『みんなのうた60フェス』曲目決定”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ a b “アンバサダー・井ノ原快彦、NHK『みんなのうた』60周年フィナーレ特番盛り上げる”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “井ノ原快彦、NHK「みんなのうた」60年特番に出演 小田和正からメッセージも”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “『そして“みんなのうた”は生まれた』 大好評につき第2弾放送決定”. ORICON NEWS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “吉田山田、『みんなのうた』放送開始60年プロジェクトのドキュメント番組に出演”. BARKS. 2022年2月10日閲覧。
- ^ “井ノ原快彦「100年まで頑張ってほしい」 『みんなのうた60』特番3・5放送”. ORICON NEWS. 2022年2月25日閲覧。
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