きかんしゃやえもん D51の大冒険 きかんしゃやえもん D51の大冒険の概要

きかんしゃやえもん D51の大冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 16:15 UTC 版)

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きかんしゃやえもん
D51の大冒険
Yaemon, The Locomotive[1]
監督 田宮武(「演出」名義)
脚本 山本英明、松本功
原作 阿川弘之
製作 登石雋一
有賀健、横山賢二、加茂秀男(企画)
ナレーター 里見京子、柴田秀勝予告編
出演者 熊倉一雄里見京子
音楽 渡辺岳夫
主題歌 「きかんしゃ やえもん」(水木一郎ロイヤルナイツ
撮影 片岡幸男、武井利晴
編集 古村均
製作会社 東映動画
配給 東映
公開 1974年3月16日
上映時間 62分
製作国 日本
言語 日本語
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文部省選定作品[1]

キャッチコピーは「さあ! 冒険の旅へ出発だ」「機関士はただしくん 犬のキングとねずみの家族もいっしょにのせて野を越え山を越え進撃だ」。

概要

原作『きかんしゃ やえもん』は阿川弘之(文)と岡部冬彦(絵)による絵本で、1959年岩波書店より刊行され、小学校の国語教科書に掲載されるなど、広く知られたロングセラーとなっている。

ただし本作では、やえもんが150形(ないし400形)からD51形に変更され、やえもんとSL好きの少年・正との交流を描いたストーリーが加わるなど、大幅にアレンジされている。またアニメ映画でありながら、本編1時間2分の約3分の1がD51をはじめとする実写の鉄道車両の映像が使用されている。

原作から登場するのはやえもんの他は、機関区の人たちと電気機関車(原作ではアニメの「ゴン太」の様な名前は無い)だけで、ネズミのチュー兵衛一家・犬のキング・猫のドラといった動物キャラや、ギャング団などといった大半のキャラクターは、原作にないオリジナルキャラクターである。

仮題は原作通りの『きかんしゃ やえもん』で、公開前のタテ看板にはこの仮題で記載されていた[2]

あらすじ

かつては花形機関車だったD51やえもんも、寄る年波には勝てず近頃は失敗ばかり。仲間の機関車たちからは、時代遅れのやっかい者扱いされている。

ある日とうとう、踏切で立ち往生するという大醜態を演じてしまい、友達の少年・正に別れも言えないまま、田舎の機関区へと送られてしまう。彼のことが心配になった正は、長い道のりを歩き通してやえもんと再会。綺麗に掃除をしてもらったやえもんも、すっかり元気を取り戻す。

しかし、正を乗せて町へ戻る途中、誤ってディーゼル機関車のハイハイに大量の火の粉を浴びせてしまう。大やけどをさせられてかんかんになったハイハイは、周りの機関車や駅員たちを巻き込み、ついにやえもんの解体を決定させてしまった。ところがその時、駅に三人組のギャングが押し入り、大量の切符を奪うと、操車場にいたハイハイを脅して逃げ出す。やえもんは正たちを乗せて猛スピードで後を追った。やけどのせいで力の出ないハイハイは、山道でついに動けなくなってしまう。正と仲間たちはハイハイに乗り移り、ギャングを取り押さえた。

疲れ果てたハイハイを押して、町に凱旋するやえもん。この大手柄のおかげで、やえもんは解体を免れ、鉄道公園で余生を送ることになった。


注釈

  1. ^ 本作公開から40年前だと1934年となる。史実においてD51形の製造が開始されたのは1936年である。
  2. ^ 第5話ブローアップだが、「ご挨拶」は第8話以降の物を使用した。

出典

  1. ^ a b c 「東映動画 長編アニメ大全集 下巻」(徳間書店)193頁 1978年
  2. ^ 「アニメチラシ大カタログ」(勁文社)22頁 2000年


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