いでおろーぐ! 登場人物

いでおろーぐ!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 09:16 UTC 版)

登場人物

主要人物

高砂(たかさご)[注 7]
本作の主人公。作品の舞台となる高校の1年F組(第3巻から2年F組 出席番号18番)の男子生徒であり、反恋部2人目の部員であり雑用。風紀委員会では副委員長となる。乙女座生まれ。
全作品を通しての語り手であり、領家薫とともに恋愛感情を否定する一人の革命戦士である。家族構成は両親との三人家族だったが、女児が妹であると両親を洗脳したため、両親と妹と四人家族である。高校までは最寄り駅まで電車通学、そこから徒歩である。
高校1年生だがガールフレンドがおらず、クリスマス・イヴに渋谷で楽しむカップルを見て僻むような典型的非リア充。恋愛信奉者である男女を教導するという領家との出会いがきっかけになり、学校生活への積極的参加や反恋部の活動、領家との恋仲を思わせる出来事など、傍から見れば彼が妬み、憧れたリア充な日々を送ることになった。
人見知りで友人も少ない[3]。自分の性格をひねくれていると称し、普段から屋上で1人昼食を食べていることから、クラスでの友人は殆どいないと思われる。クラスでは高砂くんと呼ばれている。あるいは、領家との仲をからかわれ「リア充♂」「領家さんの彼氏」と呼ばれることもある。領家にはコミュ障とからかわれるが、宮前や風紀委員会への依頼人とのやり取りから年齢相応のコミュニケーションは取れる。神明には、自分は感情を伝えることが下手で不器用だと言っている。学業成績は良く、定期テスト対策の勉強会では特に周りに相談しなくても問題が解けていた。趣味は漫画や小説の読書ゲーム、ネットサーフィンや深夜アニメのネット実況などがある。漫画については、西堀と百合漫画について語れる嗜好がある。千葉の海水浴場に行った際、きれいな石を潜って探していた。旅先で宝石のようなガラスのついたキーホルダーと拾った石を持ち帰る趣味があるようである。無類の猫好きである。
反恋部には演説をしていた領家の姿に憧れて入部した面が大きく、リア充になりたいと多少は思っている。反恋部の活動・思想が正しいとも、世界同時革命が成功できるとも思ってはいない。領家のことが好きである[注 8]。領家が自分のことを好きであることもわかっているため両思いだが、反恋革命戦士である矜持から恋人にはならない。「領家とは恋人にはならないが、領家以外の女性とは付き合わない」と実質恋仲の約束をしている。領家が議長を辞任すると言った際には、彼女を反恋部から放逐し自分も退部のちに告白するだろうと宣言した。領家の写真を写真部から購入し普段から眺めている。
女児が危険視していた領家の思想に初めて同調した人間であることから、女児の興味の対象となった。大性欲賛会とのつながりも深く、会長である女児のほか生徒会長の宮前、近衛兵である天沼とも情報のやり取りをしている。二重スパイとして双方の組織の中枢とつながりがあるのは高砂だけであり、反恋部メンバーそれぞれの秘密を知っている唯一の人間でもある。反恋部の中でもまとめ役として高砂の意見が、プロパガンダ映画のシナリオコンペや、宮前の浮気疑惑についてなど、決定打となることも多い。半恋愛活動に対しては真面目で、顔を隠していない状態での演説活動を制止したり、西堀、天沼らが新入部員だったときに本当に信用できるかどうかを確認したりしている(天沼は大性欲賛会のスパイだったため、功を奏した)。面倒見も良く、突然妹となった女児の世話をきちんと見ている。円阿弥の姿が人間で唯一見ることができた。これは、円阿弥という人間が高砂と似た性格で恋人を作れないからだろうと上落合が言っている。
反恋部入部のきっかけが、屋上から裏庭で遊ぶ男女に向けて「リア充爆発しろ!」と叫んだことであるため、自分から行動をすることも多いタイプ。放送室ジャック、バレンタイン粉砕闘争、プロパガンダ映画の撮影といった活動でも、率先して領家に意見具申する姿が見られる。反恋部と生徒会との衝突やトラウマとの遭遇で弱気になった領家には慰めることはせずに活を入れたため、領家との反恋愛活動を楽しんでいるようである。
領家 薫(りょうけ かおる)
本作のメインヒロイン。作品の舞台となる高校の1年F組(第3巻から2年F組)の女子生徒であり、反恋部議長書記長、風紀委員長。蟹座生まれ。
高砂と同じクラスで、クラスでは目立たないように黒縁眼鏡をかけている。背中まである長いストレートヘアで、3つの銀色のヘアピンと赤いリボンがトレードマークになっている。
黒髪に青みがかっている大きな瞳に長いまつげのあまりにも獰猛な魅力の美少女で、スタイルも抜群。プロポーションは高砂曰く「かなり凹凸がはっきりとしている」[4]。しかし、眼鏡で目立たない姿と猫背気味の姿勢、誰ともコミュニケーションを取ろうとしない(取るのが苦手)ため、彼氏ができたことはない。文武ともに優れている。学業の成績は高砂同等優秀で、運動神経も良い[注 9]が体育の成績は下から数えたほうが早い。これはクラスメートの前だからである。また、料理[注 10]も得意。読書量も多いようで、語彙が豊富。言葉巧みな演説も読書に依るところがある。それを活かし、文化祭のクラス企画の文章を任されている。クラスでは領家さん、あるいは薫ちゃんと呼ばれている。あるいは、高砂との仲をからかわれ「リア充♀」と呼ばれることもある。反恋部の活動で培ったからか、角材、ゲバ棒、飛び道具[注 11]を用いた対人戦闘もこなす。その性格真面目繊細猪突猛進でありながらも乙女であり、反恋部の活動から「非リア充」としてあるいは美人風紀委員長として校内では有名人である。極端に恋愛、リア充を嫌っており反恋愛主義青年同盟部を自ら結成した。家族は父親との2人暮らしである。薫の母、楓は大学生の時に学生結婚で薫を身ごもっており、その後薫が6歳の時に大学時代の友人と浮気をしたことが原因で離婚している。楓に対して「あの女」と呼び、直接憎悪を見せている。男手ひとつで育てられ、女を激しく憎むようになった。恋愛感情への憎悪はその後にできたものである。過去の革命家たちの行動を真似る形で活動を行っているからか、高圧的で断定的な話し方をする。一般人、一般生徒の前でも反恋部の部室でも、2ページ以上にわたり長々と持論を展開することが多い。演説の結びには「リア充爆発しろ!」と来ることが多い。非常に強気な性格で権力[注 12]に物怖じしない毅然とした姿勢が随所で見ることが出来、屁理屈でも納得してしまいそうな力強い話し方で多くの非リア充からの賛同を得ている。その一方で年相応の女子高生の純情を持ち合わせている。特に同世代の男子には耐性がなく、高砂と手が触れただけで赤面するほどである。人混み、あるいは多くの男女が入り乱れる空間が苦手であり[注 13]、議長あるいは委員長の仮面を被っていない時の領家は高砂や他の部員よりもコミュ障であるといえる。
反恋部議長という肩書は、高砂がメール[5]でなんとなくつけたものである。この時点では部員が領家と高砂しかいなかったが、その後西堀、瀬ヶ崎、神明と5人体制になり部活の体をなすようになると、議長=部長として全員を引っ張るようになる。迅速な判断と的確な指示を出すことができるカリスマを持っている。バレンタイン粉砕闘争で失った部室を取り返すために風紀委員会に偽装した際は、風紀委員長として就任した。文化祭では、生徒会との直接対決に向け、文化祭実行委員会に所属し、風紀委員の実績と信頼より後夜祭企画委員長に任命される。文化祭2日目に宮前が過労で倒れた際には、生徒会長と文化祭実行委員長の代理を見事に務めている。復帰した宮前から次期生徒会長職を推されたが返事は保留のままである。宮前に反恋部議長の正体が領家であるとバレた際には、議長職を更迭され書記長の肩書となった。
普段は反恋部議長として恋愛感情の根絶、リア充の爆発を叫んでいるが、高砂との男女仲、反恋部でのリア充の遊びに似た活動を純粋に楽しんでいることから、矛盾した思考形態を持っており、第1巻のクライマックスでは自分から「落ちるとこまで落ちてしまおう」と、自分の素直な感情は恋であると認め高砂に告白した。(その後、高砂に精神が弱っていると叱咤され開き直った)。物語が進むにつれてこの矛盾はより顕著なものになり、
  • 温泉の混浴露天風呂で、「高砂は自分以外と付き合わないのであれば良い」と将来的にカップルになることを認める。
  • 高砂が天沼と付き合っていると思い込み、涙ながらに神明に恋愛相談をした。
  • 文化祭のクラス企画に無理やり参加させられたが、クラスメートとの交流がまんざらではない。
  • 反恋部の活動と言いながら、高砂とのいちゃいちゃを自覚し、それを楽しんでいたと自己批判した。
など、革命家としての姿よりも1人の女子高生としての姿が見られるようになっている。また、分析のために見た恋愛映画で上映後も泣き続けるほどには恋愛感について理解ができるまでに成長している。何かにつけて高砂が他の女子とどうなっているかを気にしており[注 14]、機会があれば一緒に居ようとする[注 15]。声が聞きたいという理由で高砂に電話をすることも多々ある。高砂も領家に一途なため、誤解が解けたあとの天沼を含めた反恋部女子に対しては浮気の心配はしていない。
機械いじりが苦手である。スマートホンを使ってはいるが、連絡先を知っている相手が極端に少なく、メールも電報の文面のような短いものばかりだった。高砂に出会う前は実父しか男性の連絡先を知らなかった。短編 ITを駆使した情報戦に勝利せよ![注 16] ではパソコンを結構いじると言っていたが、使用しているブラウザがネットスケープナビゲーター、接続にはモデムが必要、テレホーダイプランなど、90年台のパソコン知識しかなく、スマートホンが当時のパソコンより高スペックであることに驚いていた。
暗いところが苦手である。地下通路の未踏エリアに入ることを拒んでいる。
購買で販売されている菓子、きなこの山とすぎのこの里では、きなこ派である。高砂同様、無類の猫好きである。
西堀 優(にしぼり ゆう)
作品の舞台となる高校の1年C組(第3巻から2年生)の女子生徒であり、第2美術部部長を兼任する。天秤座生まれ。
高砂と領家が放送室ジャックを行ったときに逃亡する2人を第2美術部室に匿った。その際、入部意志がはっきりとしていたため、3人目の反恋部員となった。
赤みがかった茶色のショートカットで花の模様がついたヘアピンを1つつけている。身長が140センチ代後半と低く、年齢よりも幼く見られがち。ぶっきらほうで非常に簡潔な話し方をする。一人っ子で、母親は中学校教員、父親はファッションデザイナー。父方の祖母と同居しており、母方の実家は鯵ヶ沢。成績は反恋部の中でも優秀であり、学年10クラスの生徒のうち5位以内の成績である。領家の演説に共感し反恋部へ入ることを決めた。その原因として、西堀は同性しか恋愛対象ではないというものがある。反連部に入部した日、高砂は万が一スパイがいるのではないかと全員帰宅後の地下アジトに戻ると、全裸で領家の残り香毛布にくるまれて満悦していた西堀がいた。スパイ疑惑が晴れたが、高砂だけに特殊な性癖がばれてしまった。その後、百合漫画の趣味が高砂にもあることがわかり、意気投合する。普段からイラスト共有サイトに投稿している。普通のオタクで、コミケにも参加している。自室には見られてもよいものかどうかを3段階に分けてアニメ・ゲーム関係の物を収納している。それらのマンガを領家に普段から貸す間柄である。マッサージが得意。運動はあまり得意ではなく、スキー場では初心者で、海岸では泳がず砂の城を作っていた。
第2美術部唯一の部員にして、部長。実績を持っている部活が部室をもてるという仕組みのため、西堀一人ながらも奮闘している部活におもわれる。漫画研究会の別名の通り、普段からイラストや漫画を描いている。アジビラの紙面を作成する、恵方巻粉砕闘争時のプロパガンダ漫画など彼女の技量を十二分に発揮している。新入生勧誘や文化祭でも活動は行っているが、新入生はゼロだった。たいしてへこむ様子もなく、文化祭では自作のマンガを頒布している。文化祭2日目になると西堀のマンガ目当ての客も現れたため、技量は高い。基本的には百合ものと思われる。
反恋部ではいちばん自分の欲望に忠実に動いている。他のメンバーと違って、西堀は恋愛思想がどうこうというよりも同性と仲良くなりたいことがすべてだからである。過度のスキンシップは領家や神明に限らず、宮前であっても欲望のままに行っている。
子どもに間違えられた経験が多いからなのか、子ども特に女児が嫌いである。女児は西堀に懐いているが、遠ざけることが多い。その反動からか、天沼が後輩として入ってきた時は喜んでいた。
神明 茜(しんめい あかね)
作品の舞台となる高校の2年A組(第3巻から3年生)の女子生徒であり、反恋部唯一の上級生。水瓶座生まれ。
放送室ジャックで逃亡する高砂と領家を手助けし、領家のスカウトに応じた。追う生徒会役員のせいで転んだフリをし、同級生をけしかけた。
高校の中でも憧れの的であり不可侵。くりっとした目に少しあつい唇。ウェーブ掛かった栗色の髪は肩までで、昨年度のミスココンテスト優勝者。非常に巨乳で、男子生徒羨望の的である。それが悩みであり、反恋部に入った理由でもある。中学生の頃から発育がよく、デリカシーのない男子からあれこれ[注 17]言われていた。当時神明は内向的であまり人と関われなかったが、同じ内向的な読書好きの女子と仲良くしていたが、引き立て役だとまわりの女子から僻まれるうちに不登校になってしまい、リア充へのトラウマになっている。モラルのある生徒が多いだろうと進学したのが偏差値の高い高校だったが、男子の妄想の対象に変わりはなかった。また、その美貌から女子にも煙たがられている。領家の演説に惹かれたのは、そんな環境からの脱却ができると思ったからである。もともと母性のある人で、西堀や天沼、女児を非常にかわいがる(が、巨乳故に女児には嫌われている)。成績は良く、3年生になっても反恋部の活動で学業に支障はないらしい。スキーもある程度は滑れるが、スキー合宿では1人だけスノーボードを選んでいた。
反恋部唯一の先輩である自覚もある。ホワイトデーについて高砂が迷っていると、プレゼントにふざけたものはやめるように説得したり、領家が泣きながら高砂とのことを相談したりもしている。
多趣味である。特に非常にディープな鉄道マニアである。乗り鉄で、青春18きっぷを使った一人旅には度々出ているという[注 18]。反恋部の県外遠征の際には彼女が日程を立て、スキー合宿の日にはメンバーを上野に始発列車で集合させた。スキーを楽しむよりも、スキー場を出て雪国のローカル線に乗って来るという荒業もしている。また、合宿に向かう際も房総半島を大回りで移動させられそうになった。基本的に自分の欲望に忠実に動いている。文化祭では、匿名で提案した鉄道に関するクラス展示を主導し、マニアには喜ばれたようである。プロパガンダ映像製作のときは監督に就任し、板についた監督っぷりだった。トラメガを分解し基盤をいじったり、夏祭りの高難易度のカタヌキを完璧に仕上げたりと手先も器用である。
前述のトラウマに立ち向かってきたことから、非常に強い芯を持つ人である。周りにあれこれ言われながらもミス・コンテストをすべて自分で主導し大成功に導いている。
瀬ヶ崎 渉(せがさき わたる)
作品の舞台となる高校の1年生(第3巻から2年生)の男子生徒であり、テニス部部長を兼任する。牡牛座生まれ。
放送室ジャックで逃亡する高砂と領家を手助けし、高砂のスカウトに応じた。タイミングよくテニスボールを廊下にこぼし、生徒会役員を足止めした。
テニス部の王子さまとも呼ばれるイケメン。ファンクラブが三つあり、十数人の女子がすでに告白し断られているという。高い身長に父方の祖母がドイツ人のため、薄い緑がかった瞳と髪色をもつ。成績優秀、品行方正、眉目秀麗でありどう見てもリア充だが、恋人はいない。非常にシャイかつ奥手、八方美人になりがちな性格で丁寧な話し方をする。領家の演説に共感し、反恋部に入ることを決めた。恋愛至上主義の女子高生にモテることに苦痛を感じる日々の中で、放送室ジャックが発生し、反恋部に興味を持った。高砂がスカウトに行くが、自分には荷が重いと一度は断られてしまう。しかし、その熱意に折れ、一人の反恋愛活動戦士となった。
瀬ヶ崎の異性の好みは非常に低い年齢に限られるからである。小学校高学年の頃は同級生が好みだったが、成長しても小学校高学年しか好みになれず、ストライクゾーンは小学五年生以下になってしまう。はじめのうちは高砂と本音で話せることを喜んでいた。しかし、見た目も性格もリア充たる瀬ヶ崎に彼女がいないのはおかしい、と高砂が疑問を抱くようになった際、その全てを明かす。すると、高砂は別の性癖でカモフラージュすれば良いと提案してくれた。「瀬ヶ崎は高砂が好きである」。このデマが広がっているかは疑問である。
テニス部では部長でありエースであるほどの実力と人望を持つ。また運動全般にも秀でている。スキーの腕もかなりのもので、上級者コースでもストック無しで難なく滑り降りることができる。運動部全体の代表を務めるなど、高校内での地位は非常に高い。そのルックスと地位を活かし、反恋部の活動に一役買うこともある。
普段は自分の欲望に忠実に行動することが多い。初めて反恋部全員で渋谷に偵察に出た際は、解散後青山の遊戯施設に行くと言っていたし、近くのスーパー銭湯やお台場の温泉施設にも何度も通っているという。普段から子どもが映り込む可能性の高い動画ライブを見ていたり、携帯で子供服のカタログを見ていたりという具合。平気で女子小学生に声をかけることもある。
女児が完璧な女性だと思っている。女児を前にすると外聞もかなぐり捨てた男子高校生然とした行動をする。高砂と二人で入った露天風呂に女児が突入した際は、あまりの緊張にのぼせてしまう。文の旅館に投資を約束した十二歳の経営者に敵愾心を抱き、女児がハマっていたネット対戦ゲームを自分も購入し、WATARUというプレイヤーネームで彼女を接待プレイで喜ばすなどである。
据え置き機のゲームはやらないが、周りとの話を合わせるためにスマホのゲームをすることがある。同級生と対等に遊ぶことはあまりないようだ。
天沼 皐(あまぬま さつき)
作品の舞台となる高校の女子生徒であり、3巻より登場。1年B組の後輩である。
反恋部が風紀委員に扮して集計した恋愛意識調査アンケートで反恋愛思想を書き、反恋部への入部を希望したため唯一の後輩として領家にスカウトされた。
平均程度の身長で細身ながら、中学時代に陸上をしていたため筋肉がついている。つり目がちでポニーテール。成績は良く入学直後の実力テストは学年1位である。運動神経も高く、持久走が得意。また、水泳も得意で非常にはやく泳げる。戦闘員としても秀でており、海では海水浴場で領家、神明をナンパした男2人を足払いで戦闘不能にし、文化祭でも宮前以外の生徒会軍団を全員足止めし、バリケードの中で孤軍奮闘し続けた。これ以上なく頼もしい新入生。
その正体は、大性欲賛会のスパイ。女児の結成した近衛兵の一人であり、反恋部の内部崩壊あるいは無謀な作戦による壊滅をさせるためにやってきた。女児の考えでは、高砂と領家が恋人同士になるために送り込んだとも言っている。同じ高校の生徒だが、宮前との仲はすこぶる悪い。大性欲賛会の中でも所属する部署が違うことと、天沼と宮前の両親の仲が悪いために、その代理戦争をさせられているということもある。
天沼が大性欲賛会に入ったのは、両親が会員だからという点と、その恩恵で楽に生きられるからという点による。恋愛とは契約でしかない、というスタンスだったが、高砂の2ページ以上にわたる領家への告白を聞かされて意志が揺らいだ。反恋部への破壊工作は失敗したため自主退部をしようとする。しかし、高砂が二重スパイであることを知り、反恋部へ寝返る決意をする。自分をこのような人間に育て上げた大性欲賛会への復讐のために。入学早々に男子から告白をされたが、「恋愛には興味がない」と言って断った。これはもとからの天沼の考えである。
普段、領家あるいは反恋部員の前では領家を先生、他の部員を苗字+先輩と呼び、軍人調の話し方と右翼的発言が目立つが、高砂あるいは大性欲賛会・宮前の前では薫ちゃん、サゴっち先輩といった呼び方となり、慇懃無礼な後輩口調になる。大性欲賛会を辞め、反恋部に寝返ると更に領家に懐き切り込み隊長を努めている。唯一の一年生ということから、下学年への反恋愛普及につとめる。
女児(じょじ)
見た目は、育ちの良いお嬢様学校の小学4年生。薄い色の髪の毛をツーサイドアップのショートカットにしている。
その実態は、人類すべてのモデルになった存在であり、地球外生命体。あるいは、神に近い存在である。彼女の目的は、地球を彼女らにとって住みやすい二酸化炭素濃度にテラフォーミングすること。その過程で、人類、すべての生物を死滅させクリーンにすることである。一方的な虐殺をおこなう気はなく、人類が繁殖することで資源や食料の枯渇をさせ、結果的な滅亡を望んでいる。人類の繁殖には恋愛至上主義との相性が良いので、大性欲賛会を結成。会長として、反恋部議長である領家薫を危険視している。高砂が反恋部に加盟した直後に現れ、高砂に取り入った。高砂の妹として人前では彼をお兄ちゃんと呼び、二人きりのときは高砂が敬語で話しかける。
別の星系から[注 19]来たと言っている。年齢は宇宙年齢の半分程度[注 20]である。アンドロメダにも同朋がいると言うが、どこまでが本当なのかはわからない。
反乱因子を片付けることが出来るからと高砂、領家をカップルにしようと助けている。人知を超えた能力を発揮し、反恋部の活動の邪魔もしている。内容として、
  • 二年参りデートを勧める(1巻)
  • 児童ポルノ規制を推進する議員にスキャンダルを発生させる(1巻)
  • 宮前に変装し、領家と高砂を追い詰めアジト陥落(1巻)
  • バレンタイン粉砕闘争の放課後、領家を家に呼ぶ(1巻)
  • 高砂の両親を洗脳し、実妹であると誤認させる(1巻)
  • スキー合宿に勝手についてくる(2巻)
  • プロパガンダ映像の改変(2巻)
  • 反恋愛主義青年同盟部を旅館から海水浴場へ連れていく(4巻)
  • 人間を2人瞬間移動させる(4巻)
  • 地下アジトについて宮前にリーク(5巻)
  • コンクリートで埋め立てられた通路に穴を開ける(5巻)
などがある。また、高砂家では見た目通りの小4女児としての行動が目立つ。駄々をこねる、迷子になる、ホラー番組を見ると夜一人でトイレに行けない、などである。高砂を様々な方法で監視をしているが、高校生徒のSNS監視、学校のプリントをバッグから拾い出す、携帯搭載GPSで高砂の位置を把握するなどやり方は至って普通。動画サイトやゲーム対戦、資料作りなど小4にしてはパソコンを使いこなしている。
自分は神である、と公言することもある。ネットゲームでのハンドルネームは「IAmGod」だが、高砂以外取り合ってくれたことはない。
人類の女はすべて自分の体型を模倣しているものと信じているが、神明のような体型は自分から程遠いからと毛嫌いしている。同様の理由で西堀、天沼には懐いている。

学園関係者

宮前(みやまえ)[注 21]
作品の舞台となる高校の2年生(第3巻から3年生)の女子生徒であり、生徒会長である。
大性欲賛会員であり、その教えに忠実に行動する。入学後早くに生徒会長に就任し、2年間恋愛至上主義を全面に打ち出した政策を行ってきた。
背格好は領家と同じくらい。高い鼻、彫りの深い顔立ちの美少女。人当たりの良さとキャラクターもあってなのか文化祭のミス・コンテストでは軽々と予選を突破している。ふわふわの髪の毛は編み込んでおり、花柄の髪飾りを付けている。先頭に立つ者として、高揚のために厚く化粧をしている。話し方はお嬢様言葉であり父親がそれなりに偉い地位にあるため育ちも良い。
リア充を体現したような思想、言動が目立つ。リア充のためのイベントを多数開催してきた。生徒とのコミュニケーションを大切に思っており、生徒会新聞には宮前の恋占いのコーナーを連載したり、食堂で様々な生徒と昼食を食べたりしている。1年生の時から彼氏(細めの金髪の男)がおり、宮前に片思いをしていた柔道部主将・田島の純真を踏みにじった。バレンタイン粉砕闘争時には反恋部の活動を妨害する様子が見られるが、それは女児の変装した偽物であり本物の宮前は六本木ヒルズに住む起業家と登校もせずデートをしていたがその男は後に7人の女性との浮気が判明し別れる。それ以来半年以上彼氏の居ない状態が続いている。
生徒会長としては非常に能力が高い。カリスマ性と事務処理能力は生徒会の中でも抜きん出ている。文化祭実行委員長も兼任しており、激務の末過労で倒れる事もあった。大義を優先するあまり、自分のクラス展示が疎かになったことを悔しく思っている。生徒会長として、またひとりの女子生徒として「風紀委員長の領家薫」に惚れ込んでおり[注 22]、後任に領家を指名するほど。また、高砂と領家の関係を理想のカップルと思っており、自分に今後彼氏ができても2人のようにはなれないと自覚している。体力、戦闘力ともに生徒会トップであり、領家と互角の戦闘力を持つ。今まで3度戦闘を繰り広げている。1度目は新入生歓迎会を反恋部がジャックした際に、ゲバ棒を持つ領家に対して自撮り棒を取り出し互角の戦いをした。2度目は夏祭り会場で、水風船を投擲し領家の進行を食い止めようとするが、コルク銃で全て撃ち落とされてしまう。3度目、文化祭後夜祭の直前、屋上で互いがゲバ棒を持ち戦闘となる。この時の領家は反恋部の協力者をほとんど無力化させ領家の前に現れた。一進一退の攻防が繰り広げられたが、連日の疲労から先に膝をついてしまう。
大性欲賛会ではそれなりの地位ではあるが、近衛兵の天沼とは敵対している。部外者の居ない状態では陰険な雰囲気になる。目に余る天沼の行動を牽制しながら、かばう様子も見られる。脇目も振らず恋愛至上主義にまっすぐ突き進むため、正反対の考えながら領家との共通点は多い。それが原因なのかはわからないが、この作品でも屈指の非リア充でもある。
第5巻の終盤で領家と高砂の胃もたれするようないちゃいちゃを見せられ[注 23]、「リア充爆発しろ!」と全校生徒に叫んだ。そして、誰よりも孤独に大性欲賛会の活動に忠実にやってきたことを馬鹿らしく思い、二代目反恋部議長に就任し、反恋部7人目の部員となったのである。これで、高校を牛耳っていた大性欲賛会の人間は居なくなった。
風紀委員長/天文部長
作品の舞台となる高校の2年生(第3巻から3年生)の男子生徒であり、部員が彼1人の天文部部長と風紀委員長を兼任する。風紀委員長の職は2巻の途中で領家に譲ったため、以降は“元”風紀委員長である。
190センチほどの細身の長身で、分厚い眼鏡をかけている。他の風紀委員が仕事をすべて押し付けるため狂ったと言われ、普段部室棟では奇声を上げていることが多いが、高砂と2人になったときはまともな対応をする。彼が反恋部の人間であることを見透かしたような発言をした。成績も非常に良く、2年生ながら大学受験の模試で上位、学年トップの成績でもあるため部活動対抗成績リレーでも優勝するが、天文部員が一人だけのため商品が無効となっていた。年月日を見ただけで月齢がわかるなど、成績が良いだけでなく頭の回転も早いようである。

その他の登場人物

1巻の登場人物
ユミ、ミホ、ワタル[注 24]
高砂に屋上から「リア充爆発しろ!」と叫ばれた、バドミントンで遊んでいた男女。運動部に見えるユミ、チャラめな見た目のミホ、爽やか系のワタル。
四谷、別所(よつや、べっしょ)
クラスメートのカップル。四谷が男子で別所が女子。リア充グループの友達くらいの立ち位置。浅草寺の二年参りで高砂、領家と出くわし、反恋部ではないとごまかすため、高砂が自分たちはカップルだと説明した。
放送部員
高砂・領家による放送室ジャックの被害者である男子2名。生徒会たちからの逃亡を手助けした。謝罪に行った際反恋部にスカウトするが断られる。そして陰のシンパとして放送される再生リストから、「会いたくて震える」「恋しくて」といった歌詞の曲を取り除く活動を行っている。
田島(たじま)
柔道部主将。2年生。柔道の鬼で、リア充を恨んでいる。1年生時にクラスメートの女子に気のある態度をとられたが、告白しようと呼び出すも「汗臭いこと」が理由で断られた。その女子は宮前であり、宮前は田島のことを覚えていなかった。[注 25]バレンタイン粉砕闘争後は宮前のボディガードとして仕えている。
藤枝(ふじえだ)
計算科学部部長。母親や姉妹からもチョコレートを貰えず、義理チョコももらったことのない男子。体質変化により、警察犬並みにチョコレートの匂いに敏感。チョコレートを顔中に噴霧され、戦意喪失した。バレンタイン粉砕闘争後は生徒会のウェブ関連の雑務を行っている。
三橋 楓(みはし かえで)
領家の離婚した母親。黒髪であることや笑顔の雰囲気が領家とそっくりである。インカレッジサークルで薫の父親と出会っており、のちに同じサークルの男と浮気をしたと思われる。浮気の事実までは薫自身が話しているが、浮気相手については高砂の推測の可能性もある。10万円の入った封筒を一方的に置いていった。
三橋 マリ(みはし まり)
楓の娘。領家の父親が違う妹。小学校低学年くらい。
高砂の両親
女児が高砂の妹である、と洗脳された。高砂が預けたお年玉を新聞代の集金で使ってしまうような人たち。


2巻の登場人物
大戸(おおと)
高砂、領家と同じ1年F組の女子生徒で風紀委員。領家に風紀委員を譲って欲しいと頼まれたので譲った。高砂がもともと風紀委員ということを聞いて、領家と高砂が付き合っていると思っていたために早々に快諾した。
上峰 泉(うえみね いずみ)
作品の舞台となる高校の2年A組(第3巻から3年生)の女子生徒であり、映画研究部部員である。
風紀委員会へ先輩3人からの告白を断りたいという恋愛相談にやってきた。「告白を断りたい」という依頼である。
身長が150センチ前半で、前髪がまっすぐ切りそろえられた肩にかかる黒髪。毛先はゆるくカールしている。赤い眼鏡をかけている。映研唯一の2年生で、映画にかける情熱は映研随一。というのも、恋い慕う大学生の先輩に振り向いてもらうために誰にも負けない映画を作りたいからである。特撮番組が好きだったことが映画を好きになるきっかけとなった。高校入学当初に見た自主製作映画に惹かれ映研に入部する。その映画をつくった先輩を想い続けている。映画にかける情熱はかなりのものであるが、造っている期間は身だしなみなどが無頓着になる。かなりはっきりとした物言いをする。
3年生の先輩や大学生の先輩との恋愛のいざこざで悩んでいたようだが、文化部発表会の映画をつくったことで進むべき目標が決まったようだ。4巻の再登場時には新入部員と映画について議論を戦わせていた。
映研の男子先輩たち
映画研究部3人の男子部員。3年生で、全員浪人が決まっている。文化部発表会で作品を発表することもなく、上峰が誰と付き合いたいのかゲーム感覚で一斉に告白を促したため、3人とも上峰に怒号を浴びせられた。
映研の先輩の大学生
上峰が映画研究部に入るきっかけになった作品を撮った男。長身痩躯で近隣にある大学の学生。彼女らしき相手がいる。
3巻の登場人物
染谷(そめや)
高砂、領家らと同学年で落ち着いた雰囲気の女子生徒であり、生徒会に所属している。
風紀委員会に、同じく生徒会に所属する彼氏の浮気調査にやってくる。
染谷の彼氏
生徒会に所属する男子生徒。染谷が浮気していないか心配になり生徒会長の宮前に相談しているところを、染谷に浮気現場と疑われた。
4巻の登場人物
文(ふみ〉
中編「反恋愛思想の総点検と世界同時革命に向けた夏季遠征合宿」に登場する。旅館の一人娘で女子高生。普段から仲居の手伝いをしている。
反恋部が合宿に来ているタイミングで文とホテル経営者との縁談が予定されていたため、同年代にその悩みを聞いてほしいという依頼となった。
ぱっちりとした目鼻立ちに日焼けした肌、ショートカットの少女。大性欲賛会の末端会員になるが、当人に会員の自覚はない。反恋愛主義青年同盟部の合宿二日目の夜に、相談にやってくる。
旅館を継ぐことに対しては何も文句はない。これといって好きな異性がいるわけではないが、まだ女子高生なのに縁談で将来がすべて決まってしまうということに戸惑っていた。高砂が文の恋人役を演じ、縁談を断りたいという旨を女将に直訴した。反恋部が東京に戻った後も、高砂たちとメールのやりとりは続けている。
女将
中編「反恋愛思想の総点検と世界同時革命に向けた夏季遠征合宿」に登場する。
文の母親で、反恋部の宿泊する大性欲賛会系列の旅館の女将。文が旅館を継げばよいとも考えているが、娘の考えを尊重する。女将としては非常に優秀。
茶髪の2人組
中編「反恋愛思想の総点検と世界同時革命に向けた夏季遠征合宿」に登場する。
海に来ていた領家と神明をナンパした2人組。大学デビューのキョロ充であり、高砂に暴言を吐かれ武力行使に入ろうとするが、見かねた女児に瞬間移動させられた。
縁談相手
中編 反恋愛思想の総点検と世界同時革命に向けた夏季遠征合宿に登場する。
大手ホテルグループ経営会社の三男。髪色からハーフのように見え、身長が160センチ前後。まだ小学6年生
文の旅館に投資をし、全面改装を決定する立場の少年。縁談について本気に考えている。同席する反恋部にいた女児に一目ぼれをし、その際高砂が文の恋人であると信じ込む。縁談相手→女児→高砂→文、という関係でこの旅館に投資することは女児との将来に投資するメリットと考え、文にとっては最良の条件を提示した。瀬ヶ崎からは恋敵としてマークされている。
上落合 茵(かみおちあい しとね)
中編「恋愛至上主義による悲劇とその再帰的構造についての試論」に登場する。
超常現象研究部部長。長い前髪で表情がわかりにくい少女。いつも猫背であり、恋愛経験は一度もない。前髪を上げると、色白かつ瞳の大きな美人である。
部室棟にあらわれる幽霊について調べようとしたが、恋愛がらみの幽霊ということから風紀委員会に相談に来た。高校に起こる超常現象や怪談に詳しい。
円阿弥(えんなみ)
中編「恋愛至上主義による悲劇とその再帰的構造についての試論」に登場する。
上落合とともに反恋部を訪ねてきた女子生徒。背が高く、いつも微笑んでいる。
その正体は学校の七不思議にもある、30年ほど前に死亡したとされる映画研究部の女子生徒の幽霊。想い人と別の女子が仲良くしているのをみて絶望したとされている。高砂と女児だけに見ることができた。親近感を覚えたから見ることができたのではないか? と上落合は分析する。高砂は初め、女児が自分を驚かすために幻影を見せていたものと思い込んだ。
5巻の登場人物
尋問された生徒会役員の男子
アジトを探す生徒会に対し、情報を得るために反恋部に拉致られた被害者。生徒会役員だが彼女はおらず、いわゆるキョロ充。領家、西堀、神明、天沼4人からの精神攻撃により、他人が信じられなくなった上に、半恋愛感情を抱くようになった。
文化祭実行委員の女子
西堀が情報を得るために仲良くなった女子生徒。背の高い茶髪のポニーテール。高砂は情が移っていないか心配をしたが、割り切った態度で情報を引き出していた。宮前に比べると処理能力が落ちてしまうため、西堀の助力が非常に助かっていた。準備期間にとても仲良くなっている。
テニス部の女子
女子テニス部代表として、瀬ヶ崎と仲良くしようとした女子。その妹、みのり(見た目が小学5年生くらい、身長は145センチくらい)が瀬ヶ崎に見初められた。
ミス・コンテスト、ミスター・コンテスト実行委員
恒例行事、ミス&ミスター・コンテストのプロデューサーとエグゼクティブアドバイザーと呼び合っている業界人気取りの生徒。ただし、本当にそのような役職が存在するかは謎である。エグゼクティブアドバイザーはショージと呼ばれていて、やたらと横文字を使いたがる。第2巻の、風紀委員会のポスター作成後の横文字を使いたがる男子生徒と同一人物と思われる。運営能力は謎だが、神明の進行能力を見抜き彼女に一任した。
昨年のミスター・コンテスト優勝者
高身長でイケメンという雰囲気の男子生徒。神明と2人で司会を務めるが、女子慣れしていない様子から神明に嫌がられていた。進行についてアドリブを入れながらと提案すると、「そんな能力ないから」とやんわり否定され、本選での司会をすべて神明に主導された。

注釈

  1. ^ 付き合っている彼氏が死に、実は多くの女子と浮気していたことが発覚する。強姦や堕胎で男を信じられなくなった彼女を支えたのは、女同士の友情だった。
  2. ^ 彼女のSNS裏アカウントには、主人公への罵倒が同級生との話の種にされていた。人を信じられなくなり自殺しようとした主人公を救ったのは、幼い少女の無垢な瞳だった。
  3. ^ 西暦3615年、生殖ディストピアの地球で未開の地に逃げ込んだ主人公は部族の少女と恋をする。しかし、地球政府によりすべてを破壊されてしまう。そんな中に襲来した宇宙人によって、2人が選択された。
  4. ^ 温泉旅館を手配した宮前の配慮である。
  5. ^ 18の怪談が七不思議になっている。
  6. ^ 西堀:描いた漫画が好評。瀬ヶ崎:クレープ屋に親子連れも多く訪れる。神明:ミスコンの運営にカリスマを発揮。天沼:お化け屋敷が全校でも1位のアトラクションになりそうだ。
  7. ^ 5巻現在、高砂の名前は明かされていない。
  8. ^ 2ページ以上にわたり領家の好きなところを述べるくらいに惚れている
  9. ^ 2階の高さから飛び降りての逃走を二度している他、スキーの経験も豊富で上手い。高いところでの演説の際は、スカートの下に体操着を履いている。
  10. ^ 昼食の弁当は自分で作っている。短編「2・3 恵方巻粉砕闘争」では、実際に恵方巻を自分で作っている。
  11. ^ コーラ・メントス銃や射的用コルク銃など
  12. ^ 渋谷での演説、夏祭り会場などでは警察に演説を注意されることがあった。
  13. ^ 浅草、渋谷、夏祭り会場などで疲れた顔をしていた。ただ、人混みでは高砂と密着することが多いので、原因は人疲れではないのかもしれない。[独自研究?]
  14. ^ バレンタインの偵察時には、2人きりではなかったことを残念がり、高砂が文と2人部屋になったときも心配で眠れなかった。短編 反恋愛的デートプランを提案せよ! では神明と高砂が2人で乗った電車を尾行し、西堀の自宅に高砂が一人で行った際も訪問してきた。
  15. ^ フラワーアレンジメント同好会アジト陥落時、地下アジト陥落時、屋上での攻防戦、夏祭り、新歓フェス後など。ただし、反恋部の他メンバーの配慮もあると思われる。
  16. ^ 領家はITを「あいてー」と発音する。
  17. ^ 彼女を性的な妄想の対象にしていることをわざと聞こえるように話すなど。
  18. ^ 作者の椎田十三も同じ趣味を持っているようである。3巻あとがきには青春18切符旅の模様が書かれている。
  19. ^ 地球から100メガパーセク離れた位置を時空の特異点通過した際に、特異点経由で来たという。
  20. ^ 宇宙年齢を138億とすると、およそ69億歳。
  21. ^ 5巻現在、宮前の名前は明かされていない。
  22. ^ 領家が反恋部議長と判明しても、彼女の身の安全に安堵し抱きついた。
  23. ^ 互いをかばい合う、行きのぴったりな様子を見せつけられる、自己批判を要求するもその内容がリア充そのものの行動を反省する、など。
  24. ^ ワタルは瀬ヶ崎渉と同じ名前だが、関係ない別人と思われる。
  25. ^ この時、女児が宮前に扮していたため、当人が田島を覚えているかどうかは謎である。
  26. ^ 印刷機は部室棟にあった壊れたものを修理して使用していた。
  27. ^ 学園と呼ばれる記載があることから、私立高校の可能性がある。
  28. ^ 多数決ドラマ第4弾「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」と同時に発表された。

出典

  1. ^ a b c d 大橋崇行 / 山中智省『ライトノベル・フロントライン 3』青弓社、2016年12月31日、23-24頁。ISBN 978-4-7872-9242-1 
  2. ^ 『このライトノベルがすごい!2016』宝島社、2015年12月5日、87頁。ISBN 978-4-8002-4766-7 
  3. ^ 第1巻第1章より、友人がいないわけではない。
  4. ^ 第4巻、領家がパーカーを脱いで水着になるシーン。
  5. ^ 第1巻より、大晦日の初詣デートのとき。
  6. ^ 反恋部という呼称はあらすじあるいは電撃文庫の公式サイトで見ることができるが、本編にそのような記載はない。
  7. ^ 2・3恵方巻粉砕闘争より。
  8. ^ 反恋愛的デートプランを提案せよ! より。
  9. ^ 電撃文庫MAGAZINE Vol.42 作品紹介ページより
  10. ^ いでおろーぐ! 1”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  11. ^ いでおろーぐ! 2”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  12. ^ いでおろーぐ! 3”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  13. ^ いでおろーぐ! 4”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  14. ^ いでおろーぐ! 5”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  15. ^ いでおろーぐ! 6”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  16. ^ いでおろーぐ! 7”. KADOKAWA. 2021年7月18日閲覧。
  17. ^ いでおろーぐ!革命議事録 「漫画、書き下ろし小説と原作イラスト」 乳首解禁”. アキバBlog (2017年3月28日). 2022年7月17日閲覧。





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