∀ガンダム 登場人物

∀ガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 20:28 UTC 版)

登場人物

登場兵器

∀ガンダム
劇中序盤までは「ホワイトドール」としてヴィシニティの人々に崇められていた。ウォドムの攻撃に呼応して起動し、ビームライフル(使用後に融解)で応戦する。成人の儀式でたまたま居合わせたロランをパイロット認証。その後はイングレッサ・ミリシャの旗機として活躍。「ホワイトドール」「ヒゲ(白ヒゲ)」の通称で呼ばれ、「ガンダム」の呼称はコレンとロランが一度ずつ。「∀ガンダム」もテテス、ロランが一度ずつ。「∀」は43話以降で使用された。
グエンの悪趣味な計らいで貴婦人ローラ・ローラ(女装したロラン)が女だてらに駆るとディアナ・カウンター側には認識させる。
Iフィールドジェネレーターを兼ねた「ビームサーベル」や発掘された専用兵器と思しき「ガンダムハンマー(ハイパーハンマー)」などを使った近接戦主体の戦い方から、ホレスら月の技術者がミリシャの協力者となった後に復元した「ビームライフル」も使用するようになる。また、胸のサイロに発掘後に危険だとして回収・格納した「核ミサイル」を搭載。更に黒歴史の内容が開示されたことで本機最大の武器であり、禁断のナノマシン兵器「月光蝶」も使用可能となり、単機での飛行能力も判明する。股間部分のコックピット回りがコア・ファイターに変形する。
その実、文明を滅ぼすほどの強大な性能でシリーズ最強ともされるが、戦いを回避しようというロランの努力で極力穏便に運用された。また劇中、牛の運搬や洗濯機がわり等といった他のガンダムシリーズにない使われ方もされた。そのためかガンプラ「MG ∀ガンダム」にはパーツとして牛が付属している。
ターンX
∀の兄弟機とされる。月のマウンテンサイクルで発掘される。胸には∀との交戦で負わされた古傷が残る。「シャイニングフィンガー」、「分離オールレンジ攻撃」、「月光蝶」とギミック満載で強力なMS。好戦的なギム・ギンガナムの愛機として運用される。∀との最大の違いがコクピットが頭部ということ。
カプル
もとはネオ・ジオンが開発使用していた水陸両用MSカプール。イングレッサで発掘された。水陸両用だと判明するのは劇中中盤で、ほぼ陸上兵器として使用される。パイロットはソシエ、メシェー。そして、最終盤で大規模改修を経た「コレン・カプル」がコレン機として運用された。
ボルジャーノン
もとはジオン軍の主力MSザクII。併せて発掘されたザクIと共にルジャーナ領で発掘される。ザクIの方が希少性が高かったため隊長機とされる。ルジャーナ・ミリシャのスエサイド部隊の主力機として運用され、隊長のギャバンがザクIをジョンとエイムズがザクIIを使用した。
フラット
月からの潜入員移送船として運用されていたMS。変形しての大気圏突入が可能で掘削機能を持つ。キースがイングレッサ・ミリシャに売却したことでディアナ・カウンター、ミリシャ、レット隊でそれぞれ運用されるという数奇な運命を辿った。イングレッサ・ミリシャでは主にジョゼフが使用する。
ウォドム
頭部に大口径ビーム砲を持つ大型MSでディアナ・カウンターの主力機。高速移動に際しては腕を後手に折りたたむ。ビーム砲の一撃でノックスの街を滅茶滅茶に破壊した。ポゥ、フィルらが使用した。
スモー
ディアナ親衛隊のMS。隊長機は金色で、他は銀色。それぞれ「ゴールド・スモー」(ハリー機)「シルバー・スモー」(ポゥ他)と呼称される。当初、MSデザイナーのシド・ミードはこれを「ガンダム」にする予定だったが、のっぺりとしてあまりにもガンダムのイメージからかけ離れている為、不採用となった。
ソレイユ
純白で城のような外観を持つディアナ・カウンターの旗艦。ディアナを乗せて地球に降下した。優美な外観にそぐわない重武装を備える。
アルマイヤー
ディアナ・カウンターの主力艦艇。このうち一隻が改修後にロランたちが使用する「ホエールズ」。
ウィルゲム
地球で発掘された宇宙戦艦。名称は発掘者のウィル・ゲイムに由来する。イングレッサ・ミリシャの旗艦。
ギャロップ
地球で発掘された陸戦艇。『機動戦士ガンダム』劇中でランバ・ラル隊が使用した。サイズダウンしており、オリジナルと比べ小さい。名前はそのまま使用された。イングレッサ・ミリシャで運用される。

登場勢力

イングレッサ・ミリシャ
グエンが組織整備した地球側の抵抗部隊。地球の文明レベルが産業革命期程度であるため初期は主力が複葉機と火砲、たる爆弾だったが発掘でMSや陸戦艇、宇宙戦艦を持つようになる等徐々に戦力を拡大していった。後にグエンが私物化し、ギンガナムとの共闘によりロラン、ディアナの敵となる。
ディアナ・カウンター
ディアナが組織した月の民兵部隊。もともとは「交渉による穏便な入植」が目的で「戦闘」はディアナの本意ではなかった。肝心のディアナがアグリッパ派に拉致されてからは迷走。そのディアナが地球に帰還した後はイングレッサを除く各領ミリシャと連合軍を形成し、ギンガナムと戦う。
ディアナ親衛隊
ディアナ・カウンターとは指揮系統が異なる護衛部隊。指揮官はハリー。
ルジャーナ・ミリシャ
ルジャーナ領の抵抗部隊。スエサイド部隊などを擁する。イングレッサ・ミリシャと共闘するが、月からの帰還後はリリがディアナとの共闘を選択したため、イングレッサを除く他領のミリシャ、ディアナ・カウンターと共に連合軍を形成し、ギンガナムと戦う。
レット隊
月の先行潜入員たちで組織された部隊。地球降下後に世代交代で一種独特の文化・風俗を有する。当初はディアナ・カウンターと共闘してミリシャと戦うが、ディアナの拉致でイングレッサ・ミリシャに協力する。
ギンガナム艦隊
ギンガナムの私兵部隊。元々はディアナに忠誠を誓うが、ギム・ギンガナムがディアナに見切りをつけアグリッパに協力した後、イングレッサ・ミリシャと同盟して地球支配を目論む。

注釈

  1. ^ タイトルロゴには CALLED TURN "A" GUMDAM と添え書きされている。
  2. ^ 『∀ガンダム』第44話「敵、新たなり」より。『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』では約5000年前とされる。
  3. ^ a b 『∀ガンダムI 地球光』のみ。
  4. ^ 『∀ガンダムII 月光蝶』のみ。
  5. ^ 現在はソニー・ミュージックエンタテインメントの機能子会社のソニー・ミュージックレーベルズに吸収された。
  6. ^ シングルのジャケット裏面には「HIDEKI SAIJO by the courtesy of RCA ARIOLA/BMG JAPAN,INC.」の表記があり、厳密にはボーカルとして本作の制作に参加しているという扱いである。
  7. ^ 本来の放送日は10月1日であったが、9月30日に発生した東海村JCO臨界事故の報道特別番組のため、1週ずつ繰り下がり。第29話と第30話は連日放送となった。
  8. ^ 本来は3月31日放映予定だったが、有珠山噴火特番の影響で放映が延期された。
  9. ^ 深夜枠にてリピート放送をしていたが、3話で打ち切りになっている。
  10. ^ 最終2話は2000年4月5日の水曜 15:30 - 16:00、及び6日の木曜 15:30 - 16:00に放送[21]
  11. ^ 41話は火曜 17:25 - 17:55に、49話は木曜 16:30 - 17:00に放送。
  12. ^ 放送途中から早朝に移動。

出典

  1. ^ 『∀ガンダム』テレビシリーズ、ついにBD Box発売決定! | アニメイトタイムズ”. 『∀ガンダム』テレビシリーズ、ついにBD Box発売決定! | アニメイトタイムズ. 2021年5月9日閲覧。
  2. ^ 『イデオンという伝説』太田出版
  3. ^ 『オーバーマン・キングゲイナー・イントロダクション ― 富野由悠季、新作を語る!!』40-41頁。
  4. ^ 『電撃 HOBBY MAGAZINE』 2008年5月号、角川グループパブリッシング、2008年。
  5. ^ 『G2O』 Volume.6、アスキー、1999年。
  6. ^ 『大人のガンダム 完全版』日経BP出版センター。
  7. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』「富野由悠季インタビュー」12-15頁。
  8. ^ a b 電撃PlayStation』2007年9月14日号付録「Re:Play」Vol.9 富野由悠季インタビューより。
  9. ^ a b プラモデル「ターンX」組立説明書, 1/100スケールモデル MG, バンダイ 
  10. ^ 『GUNDAM 35th ANNIVERSARY BOOK YOSHIYUKI TOMINO 1979-2014』11頁。
  11. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』フライヤー。
  12. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版 パンフレット』5頁。
  13. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ オフィシャルガイドブック』 Gakken、2015年9月、153頁。ISBN 978-4-05-406307-5
  14. ^ a b c 『夜のG-レコ研究会~富野由悠季編~』2015年8月27日。スマートフォンアプリ「ガンダムチャンネル」にてアーカイブ配信されている。
  15. ^ 『TV Bros.』2014年8月2日号「富野由悠季インタビュー」6-9頁。
  16. ^ 『ガンダム Gのレコンギスタ』第2話・第4話・第6話より。
  17. ^ a b c d e f 「∀ガンダム」全記録集2 P74
  18. ^ a b c 「∀ガンダム」全記録集2 P70-71
  19. ^ 「∀ガンダム」全記録集2 P73
  20. ^ 『∀の癒し』より。
  21. ^ a b c d e f 北海道新聞縮刷版[いつ?]
  22. ^ a b アニメディア』1999年10月号『TV STATION NETWORK』119頁
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m アニメージュ』1999年10月号(徳間書店)全国放送局別放映リスト(156 - 157頁)
  24. ^ 「TV STATION NETWORK」『アニメディア』2000年7月号、学研、129頁。 
  25. ^ 北日本新聞』1999年4月24日付 - 9月25日付各朝刊、テレビ欄。
  26. ^ 『北日本新聞』1999年10月7日付 - 2000年6月1日付各朝刊、テレビ欄。
  27. ^ アニメディア』2000年11月号『TV STATION NETWORK』121頁
  28. ^ 『萩尾望都 SFアートワークス』河出書房新社、66ページ。
  29. ^ 長野県信濃美術館「描かれた武士(ヒーロー)たち 武者絵の世界展」目録による。
  30. ^ あきまんのTwitter 2014年2月12日 7:34の発言






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